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(回答先: Re: test 投稿者 陣中見舞い 日時 2012 年 7 月 26 日 20:37:31)
路頭を彷徨う不思議な少年。
いつだって一人この身を街の雑踏に置きながら、
「寂しい、寂しい」ばかりを彼は呟いていた。
今日も、内なる世界である屋根裏部屋と外界とを繋ぐ階段を降りながら、
今日こそは何かある、と彼は自分に言い聞かせた。
彼にとって、これこそが外界の全てある、
インネレシュタットはシュテファンスプラッツ。
お定まり、お気に入りの、この場所に差し掛かった時、
さわさわーっ、さわさわーっ、風が落ち葉と埃を舞い上げます。
白雪姫の白魚の指ような感触が、突然、彼の頬を撫でたのです。
その刹那、少年は決意しました。
孤独の深淵を覗き見ることに疲れた彼の心は、
青くどこまでも広がる大空を見上げながら、
とうとう旅に出たのです。
「おら、誰だ?!・・」
「おーい、時間よ、止まれっ!」
Freezing - Flashmob Vienna 8. May 2012 Stephansplatz
波をかき分ける。
「オカンは何処だ、オカン〜」
Sea Kayak Sailing Performance
港についた少年が、次に目指すのは山の上でした。
「オヤジ、今から行くど〜っ」
※ David Löhstana ~ Petit Talibé (Instrumental Version)
家路につき、
旅を終えた彼の顔からは、軽やかな笑みがこぼれていた。
旅のエンディング・・
David Löhstana - Petite chanson grivoise
おまけ:唄付き
Löhstana : Demain je change de vie
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