http://www.asyura2.com/12/test25/msg/880.html
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先日、ある市民団体より、黒い物質にみられる深刻な放射能汚染の状況に対する、南相馬市の現状認識と今後の対策について質問状が・・された。そして、南相馬市より、その回答があった。
以下のブログにその問答が公表されている。
http://d.hatena.ne.jp/mogch/20120526
要約すると以下の通りとなる。
質問1:「黒い物質」のような高濃度汚染物質が存在し、プルトニウムやストロンチウムが含有されているが、市として実態調査するつもりはないか。
回答1:国が土壌測定・評価しているから、やるつもりはない。
質問2:内部被曝の危険性についてはどう考えているのか。
回答2:ホールボディカウンターで調べているから大丈夫だ。
質問3:この先、健康障害がはっきりしてきたら、誰が責任取る。
回答3:東電と国が責任とる。
質問4:除染の方法は何か工夫するつもりあるのか。
回答4:以下の通り今までどおり(高圧洗浄などで)やる。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/mpsdata/web/5377/josenkeikaku_ver1.pdf
質問5:空気中のダストサンプリングから放射能が確認できたら(=住民内部被曝の証拠があったら)住民を避難させるか。
回答5:国と県の調査では確認できていない。
このやりとりについて、阿修羅諸兄のご意見を賜りたい。
なお、私の意見は以下の通りである。
1.南相馬では、専門家ですらあまり経験しないような極端なベクレル数の放射性物質が「道に落ちている」。この異常事態をもってしても、国の土壌分析・評価を持ち出して自主的調査を行わないという言明は、火災が発生して家屋が燃え盛っている状態で、「工務店は、この家は火事にならないといっていた」とつぶやき、消火作業を行わない家主のようである。
2.ホールボディカウンターは、ガンマ線のみを検出し、アルファ線、ベータ線は感知できないと聞く。内部被曝について、より深刻な問題となるのはベータ核種、アルファ核種によるものである。「WBCで測っているから大丈夫」これは、ある種の「まじない」のように感じる。
3.全体として、国の言うとおりに従うといいつつ、責任は国にあるという感覚は、現状における地方自治の貧困をもっとも露骨に示すパロディのようだ。
4.除染推進委員長は、ご存知、児玉教授だ。彼が除染を持ち出すことで、「避難」の道は実質閉ざされた。彼は本当に住民を無傷で救出する意思があるのか。
5.国や県によるダストサンプリングの測定結果は信用できるのか。そもそも「住民の健康生命」よりも「福島県の崩壊」を重視した県知事の言うことなど何一つ信用できないが。
全体として、南相馬市は、この事態について、当事者意識を持っていないように感じられるがどうか。
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