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民主党に新たな火種・・・民主・前原政調会長、原発再稼働に慎重な事故収束対策チームの荒井座長に辞任要求
2012年4月12日木曜日 :(政経徒然草)
こうなる事は予想できた。
新たな火種どころか、民主党内には火種があちこちに散らばり、燻り続けている。
この問題の根本は、荒井座長の辞任云々ではなく、党内議論をすっ飛ばし勝手に法的権限も持たない政府の4閣僚だけの会議で再稼動を認めようとしたことにある。
つまり、党内で議論を始めると収拾がつかなくなるので、前原氏らが党内議論から逃げたことが問題の根底にある。言い換えれば、民主党内において「原発の再稼動に慎重な議員」が多いことを表している。
こういうセコイやり方ばかりしているので益々、党内が纏まらなくなるのだ。
火種を作って撒き散らしているのは、実は前原氏や野田首相たちである。
何かにつけ小沢さんの党内運営に文句をつけてきた前原氏や岡田氏らだが、自分達のやっていることが如何に「非民主的で独断と偏見に満ちた党運営」であるかを自覚しているのだろうか?
「してないだろうな〜」
菅政権以後、岡田氏や前原氏らが行ってきた党運営や党内議論の進め方は、「政府や執行部の決めたことには絶対に従え!」という強権的なやり方だ。
そして、それに従う「おバカな議員」が、多くいるのが民主党の実情である。
彼らは、サラリーマンと同じ感覚で議員をやっている。
歳費(給料)を貰い、組織の決めたことには素直に従う。逆らえば出世ができないので、おとなしくしている。自分が賛成できないことでも、上が決めれば、それに従う。それが、当たり前のことだと思い込んでいる。これだったら、誰でも議員ができる。自分の意見や考え方を持つ必要もない。
最大の問題点を指摘するならば、議論を主導する側に「相手の立場を尊重し」、「真摯に反対意見も聞き」、「虚心坦懐」で議論しようとする気持ちがないことだ。
「最初に結論ありき」で、「相手側の意見を素直に聞く耳を持たない」
全てにおいて「議論が進展しないのは相手側が悪いからだ」と弁解する。
これでは、まともな党内論議が出来るわけがない。
今回の件を例にとれば、『政府が再稼働を決めた場合、これを尊重すべきだとの立場の前原政調会長は、「それなら座長を辞任すべきだ」と辞任を求めた。 』という中の前原氏の言葉は、「政府の方針と違う方針を出す会議はやらなくていい」とも聞いて取れる。これでは、党内で会議をする意味がない。
消費税の議論で明らかになったように、「その場しのぎの対応」に終始しているので、出来上がった法案は雑で国会審議に耐えられるような内容になっていない。
また、野田首相が「命を懸ける」とまでいっているが、昨年末の素案決定から今回の党内での事前協議までの間に、党内の説得に動いた形跡もない。
「口先だけ」と思われてもしょうがない。
それが、彼らの頭の中にある「政治」というものなのだろうか・・・。
党で決められたとしても、最終的には政府や執行部が「自公の案を丸呑み」するので、全てが「無駄骨」となる。
野田首相は、消費税法案は党内で長い時間をかけ議論もし正式な手続きを踏んで決めたと言いながら、最終的には自民党に対案を出させ、それを「丸呑み」する腹づもりなのだろう。(財務省の戦略でもある。)
だから、党内での議論は、どうでもいいのだろう。
これでは、党内で熱心に議論する気にもならないだろう。
これが、民主党のそして野田政権の現情である。
11日に行われた原発再稼働をめぐる民主党の幹部協議で、前原政調会長が、再稼働に慎重な原発事故収束対策チームの荒井座長に、辞任を要求していたことがわかった。
協議では、原発の再稼働について、「冷静な判断を政府に求める」との緊急提言を取りまとめた原発事故収束対策チームの荒井座長が、あらためて再稼働への慎重論を主張した。
これに対し、政府が再稼働を決めた場合、これを尊重すべきだとの立場の前原政調会長は、「それなら座長を辞任すべきだ」と辞任を求めた。
荒井氏は、辞任を拒否したうえで、これに抗議して途中退席し、12日にチームの役員会を開き、今後の対応を協議する方針。
(FNNニュース 04/12 06:16)
元記事リンク:http://haru55.blogspot.jp/2012/04/blog-post_12.html
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