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二つの「国民新党」・・・どちらが「正統な政党」か!
2012年4月5日木曜日 :(政経徒然草)
仕事が溜まってきてブログを書く時間が少なくなったのだが、「国民新党の連立離脱問題」は、単に一政党の問題に留まらず、議会制民主主義、ひいては国会や内閣の尊厳に関わる問題ではないのかとさえ思い始めている。
このことは、今の政治状況を端的に表しているように思えてならない。
この問題で、一番に求められているのは、政府の見解である。
亀井国民新党代表の連立離脱表明を認めるのか、認めないのかであり、それを国民新党内での問題に摩り替えようとしているところに大きな問題がある。これが野田政権の体質であり、民主党の体質なのかもしれない。
今までの話の流れの中では、すでに野田総理は「国民新党の連立離脱」を了承している。でなければ「無所属で任用・・・云々」の話は、出てきてないはずだ。それも連続2日、2度に渡り首相と会談し、其の度に亀井代表は、「連立解消」を表明している。それが違うのであれば、首相側が否定していなければおかしい。
今、説明を求められているのは、亀井さんではなく野田首相である。
「亀井代表との2度に渡る会談で連立解消を了承したのではなかったのか。であるならば、何故、国民新党の自見金融大臣をそのまま大臣として任用しているのか。」
この点を明確に説明する責任が野田首相にはある。(国会でも国民新党内の問題だと言って逃げているようだが・・・)
現状を説明すると、今の国会には「与党を名乗る国民新党」と「野党の国民新党」の二つが存在している。
片や「党首が存在する国民新党」、もう一方が「党首のいない国民新党」であり、「連立合意を守った国民新党」と「連立合意を破った国民新党」と言い換えることも出来る。
現状において、野田内閣は「与党を名乗る国民新党」の方を「正統な国民新党」と認めている形になっている。では「亀井代表率いる国民新党」は与野党、国会、内閣から見た場合、どういう位置づけになるのだろう。
笑い事では済まされない異常な状況である。片方は「連立を離脱した」と主張し、もう一方は「連立を維持している」と言い張っている。
これでは、野党のみならず、マスコミも対応に苦慮することになる。
どうも 「与党を名乗る国民新党」の議員らは、離党し新党を結成して新たに連立を組み直す案を検討しているようだが、これで問題が解決するかと問われれば、そんな簡単な問題ではないと答えるしかないだろう。
これにより自見金融大臣の閣議における消費税法案への署名の有効性の問題が解決されるわけではない。これは「署名時点での判断」を問われている問題なので、それ以後に分党しようが離党して新党を設立しようが署名問題とは、何ら関係は生まれない。
むしろ、ここで離党して新党を立ち上げることは、今まで「亀井代表率いる国民新党」に在籍していたことを証明することであり、「自見金融大臣の閣議における消費税法案への署名」は、亀井代表の許可も得ず、国民新党の名前を勝手に使い法案に署名したことを認めたことに繋がるのではないか。
原発再稼動において、野田内閣は姑息な手段で再稼動を認めようとしている。国民の約8割が再稼動に反対・慎重姿勢を示している。強引に進めようとすれば、世論の大きな反発を受けることは間違いない。
そもそも、こんな民主党と連立を組むことに、どれだけのメリットがあるのか?
民主党と連立を組もうとすれば、野田首相は当然、 「消費税増税に賛成」「原発再稼動に賛成」を連立合意で求めてくるだろう。
彼らに国民を敵に廻すだけの度胸があれば別だが・・・。新党を立ち上げる意味がよく理解できない。
元記事リンク:http://haru55.blogspot.jp/2012/04/blog-post_4600.html
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