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小沢氏、TBS「報道特集」に出演、そこから見える政界再編の行方
作成日時 : 2012/03/24 23:33 :(かっちの言い分)
小沢氏は所謂、新聞、TVなどのマスコミは大っ嫌いで、もっぱらネット報道に出演していた。しかし、ここ2か月、本来嫌いなマスコミにも積極的に出演している。そこに、政治生命を掛ける思いを感じる。
3月24日(土)、TBS『報道特集』に小沢氏が出演したので見てみた。どのマスコミも小沢氏に聞く内容はほぼ同じである。小沢氏がそれに答える内容もほぼ同じ内容である。しかし、新聞などの文字で読むのと、実際の映像で見て聞くのでは、印象がまるで違う。やはり表情、話しぶりなどから得られる情報量は圧倒的に大きい。特に今回のインタビューでは、小沢氏の強い思い、意志を感じた。それぞれの人が違った思いを持っただろうが、思いつくまま以下に述べてみた。
司会者が一番最後に聞いた質問に対する小沢氏の答えから述べる。この混沌とした政治情勢の中、小沢氏は首相をやる気持ちはあるのか?というような質問を受けた時、一瞬何を聞いているのだという表情をした。自分は政権交代の前は、野党第一党の代表だった。だから当然(首相になる)覚悟は出来ていたと述べ、天命でそういう状況になれば当然やると言ったことが一番印象に残った。そこには並々ならぬ決意を感じた。
また小沢氏は、野田首相が消費税増税について不退転と言ったことに対して、なぜ3月末までにこだわるのか不思議であると述べ、小沢氏がその理由を推測した。
消費税増税について自民党の麻生政権時代に法案の付帯事項でそう書かれているので、野田政権がその付帯事項を実行すれば、その見返りに衆議院での採決で自民党が賛成してくれるのを期待しているのではないかと述べた。
政権交代前にあれだけ自民党を批判していたオジナル民主党の連中は、根は全く自民党の体質と変わらないことが明らかになってきた。この思いは最近益々強くなってきた。自民党も政局を目的として、消費税増税に対して態度をはっきりさせていないが、本当は消費税増税に大賛成である。むしろ、小沢氏が反対していることに対してにがにがしく思っていて、小沢氏を切ることが大連立の条件でもあるに読める。それは以下の報道記事に如実に表れている。
自民党の谷垣総裁は23日、大阪市で開かれた党の会合で消費税率引き上げ関連法案について、「野田首相が党内融和を優先して小沢一郎元代表に妥協することは、国にとって不幸な道だ。我々は消費(増)税の必要性を1回も否定したことはない。首相が国士なら衆院を解散して、選挙が終わったら自民党と民主党が協力してやっていく選択肢を選ぶべきだ」と述べ、法案成立前に衆院を解散すべきだとの考えを重ねて示した。
自民党の茂木敏充政調会長は24日、千葉県市原市で講演し、消費増税関連法案について「3月末には閣議決定するだろうが、(民主党内で)中途半端に誰が賛成で、誰が反対か分からない状態で(対応を)一任にすると、その後の国会審議でいいことはない。反対者がいるなら採決し、(反対の)1、2割には党を出て行ってもらうぐらいの意気込みが必要だ」と述べ、採決で民主党の対応を決めるよう求めた。
上記の2つの記事は、全て小沢氏を民主党から出してしまえと述べている。この発言は異常である。言わば、民主党の野田首相、前原政調会長が、自民党の特定な政治家を自民党から切ってしまえと述べていることと同じである。インタビューの中で、司会者が大連立の話も結局は小沢はずしのためかと聞いたとき、小沢氏は苦笑していた。
今や与党内、野党、官僚、検察、裁判所からも小沢はずしの包囲網が築かれている雰囲気である。司会者から橋本大阪市長をどう思うのかとの質問に、国民の心を掴む力は小泉元首相並み以上であり、政治家としての資質を高く評価した。また自分の専売特許の政治体制を変えるという考えは同じであり、組して行ける相手というニュアンスを感じた。
このまま行けば、小沢氏が政治体制の大改革を実現するために組するところは、オリジナル民主党でもないし自民党でもない。大阪維新の会のような強烈過ぎる考えをもつ、第3の勢力ぐらいでないと日本の政治体制は変わらないとうに思うようになってきた。
政界再編が進まないと、今の日本の政治は変革しない。
元記事リンク:http://31634308.at.webry.info/201203/article_24.html
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