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【Occupy モンサント】 遺伝子組み換え作物 すでに茨城で栽培
2012年3月17日 :(田中龍作ジャーナル)
SECOMの監視装置が目を光らせるなか『立ち入り禁止』の看板があたりを睥睨する。
=17日、茨城県河内町。写真:田中龍作氏=
遺伝子組み換え食品に危機感を持つ首都圏の市民らと共に、茨城県稲敷郡河内町にある「日本モンサント隔離ほ場」を訪ねた。叩きつけるような雨のなか、田園地帯を進むと、鉄柵と金網で厳重に囲まれた「ほ場」はあった。
『試験栽培中につき関係者以外の立ち入りを禁止します』の看板が、ものものしい。訪問ツアーを企画した地元男性(50代)は「警戒が厳しくなっているなあ。去年の秋まではこんなじゃなかったのに…」と忌々しそうに呟いた。
2,000u余りの「ほ場」では、2004年から遺伝子組み換え作物が栽培されている。前出の地元男性は、少なくとも「とうもろこし」と「大豆」の2種類を確認した、という。
日本がTPPに加盟した場合、「ほ場」から飛んできた花粉を、周辺農家の作物が受粉すると、モンサント社から知的所有権の侵害で「国際投資紛争仲介センター」に訴えられることがある。
実際カナダでは、同社の菜種畑から飛んできた花粉を受粉した近隣の菜種畑の農家が訴えられた(結果は和解)。河内町の周辺農家はTPP交渉の成り行きを固唾を飲んで見守っているのではないだろうか。周辺には大豆を栽培している畑がある。
「日本にモンサントの農場があったことに驚いた。一度見てみようと思って(ツアーに)参加した。遺伝子組み換えは危険なイメージがあるので、『組み換えなし』表示の製品をいつも買っている。TPP加盟で表示できなくなったら食の安全がなくなる」。都内在住の会社員(女性・40代)は危機感を募らせる。
「TPPで日本がひっくり返る。遺伝子組み換えは、取り返しがつかないくらい危険。モンサントは悪徳企業だ。なぜ日本のマスコミは報道しないのか」。埼玉県川越市から遠路訪れた主婦(40代)は口を尖らせながら話した。
米国とTPP交渉のテーブルについたら拒否できなくなるとの指摘があるが、事態はそんなに悠長ではない。すでにモンサントは日本で遺伝子組み換え作物の栽培を始めているのである。まるでトロイの木馬のように。
◇
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大雨のため参加者はわずか7人だが、「モンサント隔離ほ場」の入り口をオキュパイした。
=写真:田中龍作氏=
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元記事リンク:http://tanakaryusaku.jp/2012/03/0003898
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