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勝手に閣議決定をねじ曲げた亡国外務官僚の大暴走
(日刊ゲンダイ2012/2/24) :(「日々担々」資料ブログ)
例外なきTPP交渉を承諾
亡国の外務官僚に任せていたら、知らない間に国を売られてしまう。これがはっきり分かったのが、今月7日、八木毅経済局長らが渡米し、カトラーUSTR代表補などと行ったTPPの事前協議だ。
外務省は交渉直後、「TPPを慎重に考える会」(会長は山田正彦・元農林水産大臣)で、協議の中身をA4のペーパー、6ページで説明した。そこには〈米側よりTPP交渉に参加すれば、すべての品目を自由化交渉の対象とする用意があるかとの質問があり、以下のとおり説明した〉
〈仮に交渉参加する場合には包括的経済連携に関する基本方針に基づき、センシティブ品目について配慮を行いつつ、すべての品目を自由化交渉の対象とし、交渉を通じて高いレベルの経済連携を目指す〉と書かれていた。
分かりにくい役人文章なので、これについて、桜井充参院議員(民主党経済連携PT座長代理)が外務官僚を問い詰めたところ、とんでもない真相がわかり、きのうのPTで説明したのだ。
「2月7日の事前協議の際、米国から『すべての品目を交渉の対象にしないと交渉参加できませんよ』と言われて、外務官僚は『すべての品目を載せます』と言っちゃったそうですよ。それが外務省が用意したペーパーの真相です」(ジャーナリスト・横田一氏)
米国に脅され、ポチのごとく、「ハイ」と言った外務官僚。まさに亡国外交だが、これは「情けない」で済む話ではない。日本は「包括的経済連携に関する基本方針」を2010年11月に閣議決定している。そこには、〈我が国に特に大きな利益をもたらすEPAや広域経済連携については、センシティブ品目について配慮を行いつつ、すべての品目を自由化交渉対象とし、交渉を通じて、高いレベルの経済連携を目指す〉と書かれていて、要するに、「我が国に大きな利益をもたらす」ことが全品目交渉の大前提なのである。それなのに、外務官僚は閣議決定を無視して、交渉を進めてしまったことになる。
桜井氏は「誰がいつ変更を決めたのか、すべての事実関係を明らかにする必要がある」と本紙に語ったが、果たして、きのうの「慎重に考える会」でも大問題になり、福島伸享衆院議員はこう言った。
「これはきちんと抗議すべきです。わが国は議院内閣制で外交官といえども、国会議員の、与党で決めた範囲内で交渉権限が与えられているのであって、『米国から強く言われたから譲ってきました』では、全部、ハイハイになってしまう。この回答をした外交官を交渉の場から外すよう要求していただきたい」
外務省は即刻、この官僚を更迭すべきなのだが、役所そのものが腐っているのだから、トカゲの尻尾切りにしかならない。こうなったら、この役所を交渉から外すべきである。
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元記事リンク:http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5090.html#more
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