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Translated by Reiko Bovee
Reviewed by Masami Mutsukado and Kacie Landrum
12:46
ロバート・ウォールディンガー
人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から
• Posted Dec 2015
Rated Inspiring, Beautiful
0:11
一生を通して私たちを 健康で幸福にしてくれるのは 何でしょう? 最高の未来の自分に 投資するなら 自分の時間とエネルギーを 何に使いますか? 新世紀世代を最近調査し 最も大切な人生の目的は 何かと訊ねました 80%以上の答えは 主な人生の目的は 富を蓄える事で その同じ若者の50%の もう1つの大きな目的は 有名になる事でした
0:49
(笑)
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働き 更なる努力をし もっと成果を出すようにと 常に求められている世の中です 良い人生を送る為には そうする必要があると 誰もが思わされています 自分の全人生を— 自分の選択がどう人生を 描いて行くかを予測するなんて 殆ど不可能です 人の人生に関しての凡そは その人の過去を 思い出してもらう事で分かりますが ご存知のように それは あまり頼りにはなりません 過去に起きた内の 膨大な量は忘れ去られ 時には完全に創作された 記憶さえあります
1:35
では ある人の全人生が 展開されるのを 観察しながら 記録できないものでしょうか 人々を10代の頃から老年まで追い 幸福と健康の持続に 本当に何が必要なのか 探索しようと始めたのが 我々の研究です
1:56
ハーバード成人発達研究は 史上最も長期に渡って 成人を追跡した研究です 75年間724人の男性を追跡し 休むことなく 仕事や家庭生活 健康などを記録しました 勿論 その期間中 我々は 彼らの人生がどう展開するかは 知る由もありませんでした
2:24
この様な研究は非常に稀です こんな計画は10年もしない内に 頓挫してしまいます あまりに多くの人が途中で プロジェクトを降りてしまう 研究の資金が不足して来る 研究者達が他の事で忙しくなったり 亡くなってしまう などが原因で 進行が止まってしまうからです 我々の場合は運が良かった事もあり 数世代の研究者達の 根気強さのお陰で この研究は生き残りました 元の724人の内の約60人が 未だ健在で 今も研究に参加しています その殆どが90歳代です 新しく研究に 2千人以上の彼らの子供達にも 参加してもらっています 私は4代目の研究責任者です
3:14
1938年以来 男性の2グループを 追跡しています 1番目のグループは研究が始まった時 ハーバード大学の2年生で 第2次世界大戦中に大学を卒業し 殆どが戦争に行きました 2番目のグループには ボストンの極貧環境で 育った少年達が この研究の為に選ばれました 1930年代のボストンで 最も問題の多い貧困家庭出身の 人達だからという理由からです 水道設備もないような安アパートに 彼らの殆どが住んでいました
3:53
研究が始まるとすぐ 10代の彼らをインタビューし 健康診断を受けさせました 我々は彼らの家に行き ご両親達もインタビューしました その少年達が今大人になり 様々な人生を歩んでいます 工場労働者や弁護士 レンガ職人や医師になったり 1人はアメリカの大統領になりました 中にはアル中になった人や 統合失調症になった人もいます この様に社会の底辺から這い上がり ずっと上まで登り詰めた人もいる一方 それとは反対の方向に人生を 辿って行った人もいるのです
4:34
この研究の創始者達は 思いもしなかった事でしょう 75年後 今日ここに私が立って 研究は未だに続いている事を こうして話しているなんて 1年おきに我々の仕事熱心な 忍耐強い研究スタッフが 参加者に電話をし 彼らの生活に関しての 質問表を送っても良いかと訊ねると
4:59
ボストンスラム街の 男性の多くはこう問い返します 「なぜ俺を研究し続けたいんだ? 俺の生活は面白くもないだろう」 ハーバード群からは 決して出ない質問です
5:10
(笑)
5:19
彼らの生活をしっかり把握する為 質問表を送るだけが 仕事ではありません 参加者の居間でインタビューしたり 彼らの医者から 医療記録も手に入れます 血液検査をし脳画像を撮り 子供達からも話を聞き 彼らが妻と最も気がかりな事に関して 話し合っている所を撮影します 約10年前 参加者の妻達にも 研究参加をとお願いすると 彼女等の多くは こう言いました 「そう言ってくれるのを待ってたわ」と
5:49
(笑)
5:50
これから分かった事は 彼らの人生から得た 何万ページにもなる情報から 分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも 無我夢中で働く事でもなく 75年に渡る研究から はっきりと分かった事は 私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きるという事です これから人間関係に関して 3つの大きな教訓がありました
6:25
第一に周りとの繫がりは 健康に本当に良いという事 孤独は命取りで 家族 友達 コミュニティと よく繋がっている人程 幸せで 身体的に健康で 繫がりの少ない人より 長生きするという事が 分かりました 孤独は害となるという 研究結果が出たのです 孤立化を甘んじて受け 生活している人は あまり幸せに感じていないのです 中年になり健康の衰えは早く 脳機能の減退も早期に始まり 孤独でない人より 寿命は短くなります 悲しい現実ですが これから先 いつでも アメリカ人の2割以上は 孤独だと回答するでしょう しかし 群衆の中や 結婚生活の中でも
7:20
孤独を感じることはあります つまり ここで重大な事は 友人の数だけが ものをいうのではなく 生涯を共にする相手の 有無でもないのです 重要なのは 身近な人達との関係の質なのです 争いの真っただ中で暮らすのは 健康に悪い事が分かっています 例えば愛情が薄い 喧嘩の多い結婚は 健康に悪影響を及ぼし 恐らく離婚より悪いでしょう 愛情のある 良い関係は 人を保護します
7:56
我々は参加者全員を追跡し 彼らが80代になった時 中年の彼らを振り返り 誰が健康で幸せな80代になったか 予測してみたかったのです 彼らが50才の頃に得た 彼らのデータを全て 集めてみると 中年のコレステロール値等とは 関連性はなく どの様な老年を迎えるかは 当時の人間関係の満足度で 予測される事が分かりました 50才で最も幸せな人間関係にいた人が 80才になっても一番健康だったのです 親密な良い関係が クッションとなり 加齢過程での様々な問題を 和らげてくれてるようです 中でも特にパートナー共に 幸福だと感じていた人達は 80代になり 身体的苦痛があっても 精神的に幸福だという 報告が出ています しかし不幸な関係にある人達は 身体的苦痛がある日には 精神的苦痛でその身体的苦痛が 更に増幅されていました
9:03
人間関係と健康に関して 分かった3つ目の大きな事は 良い関係は身体の健康だけでなく 脳をも守ってくれるという事です 堅固な良い関係をしっかりと 80代にまで持ち続ける人は その関係に守られています そういう関係にいる人— 何かあった時 本当に頼れる人がいる と感じている人の記憶は はっきりしています 一方 パートナーには 全く頼れない と感じている人には 記憶障害が早期に現れ始めます 良い人間関係といっても 波風がない訳ではありません ある80代のカップルは 明けても暮れても小言を 言い合っている かも知れませんが お互い頼り合える と感じている限り 彼らが苦難に遭遇した時 口論しても後々まで残る という事はありませんでした
10:00
この教え— 親密で良い関係は 包括的に 私たちに益となっているという教えは 今に分かった事ではありませんね 何故そんな関係は築き難く 無視され易いのでしょう 誰もそうですが 私たちは手っ取り早く 手に入れられる 生活を快適に維持してくれるものが 大好きです 人間関係は複雑に込み入っています 家族や友達との関係をうまく 維持して行くのは至難の業です その地道な努力は地味で その上その仕事は 死ぬまで続きます 75年間に渡る研究で 定年退職後 一番幸福な人は 仕事仲間に代わる新しい仲間を 自ら進んで作った人達です 最近の調査での 新世紀世代のように この研究の参加者の多くは 彼らが青年期に入った時 名声や富や業績が 良い生活をするには 必要なものだと 本当に信じていましたが 75年もの間 我々の研究で 繰り返し繰り返し示されたのは 最も幸せに過ごして来た人は 人間関係に頼った人々だという事した それは家族 友達や コミュニティだったり様々です
11:20
あなたはどうですか? 今 あなたが25才 40才 60才なら あなたが人間関係に頼るとは どういう事なのかでしょうか?
11:30
あなたに出来る事は 実際 無限にあります テレビやPCの前の時間を 人と過ごす時間に充てる 新鮮さを失った関係を活気づける為 何か新しい事をパートナーとする 長い散歩とかデートなどです また何年も話していない家族に 連絡を取るのも1つの方法です よくある家族の いざこざは 遺恨を抱く人々に ひどい悪影響を及ぼすからです
12:03
最後にマーク・トウェインの言葉を 引用して終わります 一世紀以上むかし 彼は人生を振り返り こう書きました 「かくも短い人生に 諍い 謝罪し 傷心し 責任を追及している時間などない 愛し合う為の時間しかない それが例え一瞬にすぎなくとも」
12:33
良い人生は良い人間関係で築かれます
12:38
ありがとうございました
12:39
Robert Waldinger
What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness
• Posted Dec 2015
Rated Inspiring, Beautiful
0:11
What keeps us healthy and happy as we go through life? If you were going to invest now in your future best self, where would you put your time and your energy? There was a recent survey of millennials asking them what their most important life goals were, and over 80 percent said that a major life goal for them was to get rich. And another 50 percent of those same young adults said that another major life goal was to become famous.
0:49
(Laughter)
0:51
And we're constantly told to lean in to work, to push harder and achieve more. We're given the impression that these are the things that we need to go after in order to have a good life. Pictures of entire lives, of the choices that people make and how those choices work out for them, those pictures are almost impossible to get. Most of what we know about human life we know from asking people to remember the past, and as we know, hindsight is anything but 20/20. We forget vast amounts of what happens to us in life, and sometimes memory is downright creative.
1:35
But what if we could watch entire lives as they unfold through time? What if we could study people from the time that they were teenagers all the way into old age to see what really keeps people happy and healthy?
1:54
We did that. The Harvard Study of Adult Development may be the longest study of adult life that's ever been done. For 75 years, we've tracked the lives of 724 men, year after year, asking about their work, their home lives, their health, and of course asking all along the way without knowing how their life stories were going to turn out.
2:24
Studies like this are exceedingly rare. Almost all projects of this kind fall apart within a decade because too many people drop out of the study, or funding for the research dries up, or the researchers get distracted, or they die, and nobody moves the ball further down the field. But through a combination of luck and the persistence of several generations of researchers, this study has survived. About 60 of our original 724 men are still alive, still participating in the study, most of them in their 90s. And we are now beginning to study the more than 2,000 children of these men. And I'm the fourth director of the study.
3:14
Since 1938, we've tracked the lives of two groups of men. The first group started in the study when they were sophomores at Harvard College. They all finished college during World War II, and then most went off to serve in the war. And the second group that we've followed was a group of boys from Boston's poorest neighborhoods, boys who were chosen for the study specifically because they were from some of the most troubled and disadvantaged families in the Boston of the 1930s. Most lived in tenements, many without hot and cold running water.
3:53
When they entered the study, all of these teenagers were interviewed. They were given medical exams. We went to their homes and we interviewed their parents. And then these teenagers grew up into adults who entered all walks of life. They became factory workers and lawyers and bricklayers and doctors, one President of the United States. Some developed alcoholism. A few developed schizophrenia. Some climbed the social ladder from the bottom all the way to the very top, and some made that journey in the opposite direction.
4:34
The founders of this study would never in their wildest dreams have imagined that I would be standing here today, 75 years later, telling you that the study still continues. Every two years, our patient and dedicated research staff calls up our men and asks them if we can send them yet one more set of questions about their lives.
4:59
Many of the inner city Boston men ask us, "Why do you keep wanting to study me? My life just isn't that interesting." The Harvard men never ask that question.
5:10
(Laughter)
5:19
To get the clearest picture of these lives, we don't just send them questionnaires. We interview them in their living rooms. We get their medical records from their doctors. We draw their blood, we scan their brains, we talk to their children. We videotape them talking with their wives about their deepest concerns. And when, about a decade ago, we finally asked the wives if they would join us as members of the study, many of the women said, "You know, it's about time."
5:49
(Laughter)
5:50
So what have we learned? What are the lessons that come from the tens of thousands of pages of information that we've generated on these lives? Well, the lessons aren't about wealth or fame or working harder and harder. The clearest message that we get from this 75-year study is this: Good relationships keep us happier and healthier. Period.
6:22
We've learned three big lessons about relationships. The first is that social connections are really good for us, and that loneliness kills. It turns out that people who are more socially connected to family, to friends, to community, are happier, they're physically healthier, and they live longer than people who are less well connected. And the experience of loneliness turns out to be toxic. People who are more isolated than they want to be from others find that they are less happy, their health declines earlier in midlife, their brain functioning declines sooner and they live shorter lives than people who are not lonely. And the sad fact is that at any given time, more than one in five Americans will report that they're lonely.
7:18
And we know that you can be lonely in a crowd and you can be lonely in a marriage, so the second big lesson that we learned is that it's not just the number of friends you have, and it's not whether or not you're in a committed relationship, but it's the quality of your close relationships that matters. It turns out that living in the midst of conflict is really bad for our health. High-conflict marriages, for example, without much affection, turn out to be very bad for our health, perhaps worse than getting divorced. And living in the midst of good, warm relationships is protective.
7:56
Once we had followed our men all the way into their 80s, we wanted to look back at them at midlife and to see if we could predict who was going to grow into a happy, healthy octogenarian and who wasn't. And when we gathered together everything we knew about them at age 50, it wasn't their middle age cholesterol levels that predicted how they were going to grow old. It was how satisfied they were in their relationships. The people who were the most satisfied in their relationships at age 50 were the healthiest at age 80. And good, close relationships seem to buffer us from some of the slings and arrows of getting old. Our most happily partnered men and women reported, in their 80s, that on the days when they had more physical pain, their mood stayed just as happy. But the people who were in unhappy relationships, on the days when they reported more physical pain, it was magnified by more emotional pain.
9:03
And the third big lesson that we learned about relationships and our health is that good relationships don't just protect our bodies, they protect our brains. It turns out that being in a securely attached relationship to another person in your 80s is protective, that the people who are in relationships where they really feel they can count on the other person in times of need, those people's memories stay sharper longer. And the people in relationships where they feel they really can't count on the other one, those are the people who experience earlier memory decline. And those good relationships, they don't have to be smooth all the time. Some of our octogenarian couples could bicker with each other day in and day out, but as long as they felt that they could really count on the other when the going got tough, those arguments didn't take a toll on their memories.
10:00
So this message, that good, close relationships are good for our health and well-being, this is wisdom that's as old as the hills. Why is this so hard to get and so easy to ignore? Well, we're human. What we'd really like is a quick fix, something we can get that'll make our lives good and keep them that way. Relationships are messy and they're complicated and the hard work of tending to family and friends, it's not sexy or glamorous. It's also lifelong. It never ends. The people in our 75-year study who were the happiest in retirement were the people who had actively worked to replace workmates with new playmates. Just like the millennials in that recent survey, many of our men when they were starting out as young adults really believed that fame and wealth and high achievement were what they needed to go after to have a good life. But over and over, over these 75 years, our study has shown that the people who fared the best were the people who leaned in to relationships, with family, with friends, with community.
11:20
So what about you? Let's say you're 25, or you're 40, or you're 60. What might leaning in to relationships even look like?
11:30
Well, the possibilities are practically endless. It might be something as simple as replacing screen time with people time or livening up a stale relationship by doing something new together, long walks or date nights, or reaching out to that family member who you haven't spoken to in years, because those all-too-common family feuds take a terrible toll on the people who hold the grudges.
12:03
I'd like to close with a quote from Mark Twain. More than a century ago, he was looking back on his life, and he wrote this: "There isn't time, so brief is life, for bickerings, apologies, heartburnings, callings to account. There is only time for loving, and but an instant, so to speak, for that."
12:33
The good life is built with good relationships.
12:38
Thank you.
12:39
(Applause)
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