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高齢患者の通院 付き添い「困難」48% 都健康長寿医療センター調査
東京都健康長寿医療センター(東京・板橋)の調査で、同センターに通院する高齢患者の付き添いを「困難」と感じる人が48%に上ることが分かった。付き添い者の半数は就業しており、仕事を休むのが難しい事情がある。同センターは「現役世代の付き添いの負担が重くなれば、経済の活力をそぐ恐れがある。支援体制の構築が急務だ」としている。
調査は2014年9月の4日間、同センターに通う高齢患者の付き添い者を対象にアンケート形式で実施。557人から回答を得た。付き添いがいる患者の8割以上をカバーしたという。
付き添いが必要な理由については高齢患者が1人で移動するのが難しいほか、認知症や耳が不自由といった理由から医師との意思疎通に不安があるとの意見が目立った。
付き添い者は高齢患者の子供が54%で最多。次いで配偶者(32%)だった。親族以外のボランティアなどの利用は5%にとどまった。親族のうち患者と別居しているのは39%に上り、その4分の1は自宅が1時間以上離れている。付き添いのため、福岡県から飛行機で上京している人もいた。
就業している付き添い者のうち、仕事を休むのが難しいとの回答は67%。特にフルタイム勤務の場合、仕事を休むのが難しい人が85%に達した。仕事以外の理由としては、子供の世話や他にも介護が必要な親族がいるなどがあった。
高齢化の進展に伴い、自力での通院が困難な患者は今後、増え続けるとみられる。健康長寿医療センター研究所の大渕修一副部長は「通院の付き添いを支援する仕組みを整える必要がある」と指摘。医療や介護に関する基礎的な知識を持つ人材の育成や、手ごろな料金体系の支援サービスの提供などが課題になりそうだ。
[日経新聞4月15日朝刊P.35]
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