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「学校評価」って知っていますか。保護者に学校の生徒指導について評価してもらうもので毎年行います。これはこれで別にあってもいいですが、問題は反対がないということ。
今の小、中、高校生の実態を、多くの社会人は、教育に携わっている人やこどもがその年齢にいる人を除けば、わからないのではないでしょうか。
今の子供達や保護者に今何が起こっており、どういう変化をしているのか、社会はきっちり把握する必要があるはずです。それなのにどういうわけか、現場を一番知っている教員が生徒を評価し、その統計をきちんと出すという作業は行われない。これではいじめや不登校の実態や原因、向上している資質などがまったく一般社会にはわからないと思います。わからないのに、学校教育の有り方の批評などできないのではないでしょうか。多くは一部でしか起こっていないセンセーショナルな事件の報道など、マスコミ報道によって意見が左右されているような気がして心配です。
どうして教員が生徒の問題点を外に向けていえないのでしょう。思うに、サヨク政治家や教育専門家による、先生が生徒を評価することへの嫌悪(教師と生徒は同等だという考え)はき違えの「人権」尊重や学校は生徒を教え導くものではなく、生徒と家庭の要求に答えるサービスを提供すべきだ、などの考えから来ているのでしょう。また、政府も、教員になどから現場のこと(実態)を言わせると、現在の学校教育の不備が明るみに出てしまい、それを世間からたたかれるのを恐れる(問題点をなおすためにはお金がかかったり、また、大企業の利益に反する場合も多い)というのも原因だと思います。
今の公立中学校は、地域や学校によって多少の差はあると思いますが、問題点を羅列します。
* あいさつがますますできない。
* (は?きずな??それってどこの出来事?)と、マスコミ騒ぎにあきれますね。他 人の立場に立つ、思いやりのあるこどもの年を追うごとの減少。
* 午前中から寝ている子がとても多い。(ゲームやスマホのやりすぎでしょう。)
* ものを大事にしないこどもが増えている。新しい消しゴム、シャーペンなど教室 で拾っても、持ち主はほとんど出てこない。色鉛筆やノートも同様。
日本の「もったいない文化」伝承する気ないでしょうね。国も世間も。だから日本 文化として国際的宣伝に使うことを恥ずかしいと思って欲しい。
* 姿勢が悪い。きちんとまっすぐに椅子にすわれないということ、つまり筋力が育っ てないこどもの増加。
* 大人に対してきちんした態度で接することができない。言葉使いが下手。
* おしゃべりがいつまでも止まらない。
* どんなに自分が悪くてもいいわけをして、謝れないこどもの増加。どんな屁理屈を 言い立てても、自分のせいじゃないと言い張る。それがそれほど大げさなことでなく ても。一言の「ごめんなさい」が言えない。
* 「あいついらねえ」、「あいつ出てけ」「死ねよ、お前」、など男女問わず乱暴な 言葉が飛び交い、他者への思いやりが感じられない。自分の感情を抑え、この場合ど んな表現が適しているのか、考え、判断する能力が激減していると感じる
* こどもの社会がつくれない。リーダーになれる子がいない。友達つくりも下手。
仲良くしていても、すぐにけんかをする。大人が仲介しないと仲直りできない子が急 増。昭和育ちの私は、中学生にもなって、仲直りくらい自分たちの力でして欲しいと 思うが、いじめにつながりかねないので、仲介に入ったり、話を聞いたりする。
保護者
* 朝、こどもの遅刻や欠席を連絡してこない親の増加(まだ1クラス3,4人程度だ が。学校はいつも連絡に追われる。
* たまにある昼食持参の時(普通は給食)に作らないで、ほおっておく。
* 提出物の期限を守らない。面談など(一週間の選択があっても)仕事があるから、 夜の9時頃にして欲しいという保護者の増加。(それをゆるさない職場にも問題が あると思う)
* 入学式や卒業式に遅刻してきても、遠慮なく音を立てて式典に入る。
* 保護者会や授業参観に、親どうしで教室でしゃべっている。(こどもよりうるさい 場合あり)
* 体育祭など行事の際、カメラ撮影などで、ルールを全く守らない親が多い。(ある 学校では守っていた親がいたかしらと思うほど。翌年から厳重にロープをはり、たく さんの掲示をした。
まだまだあります。
このような現実も問題点を把握した上で、こどもにとってどんな社会がいいのか、どういう教育やしつけがいいのか、学校はどうすべきか、地域はどうすべきか、など総合的に考えることができると思います。私が今強く思うことは、こどもにこどもらしい時代を返してあげて欲しいということです。親といっしょに食事し、お話をし、3食をきちんと食べ、早く寝る。友達と外で遊ぶ。悪いことをしたら厳しく叱る人がいる。など、とてもシンプルです。でも今はシンプルなことがまるで夢の世界のできごとのようです。
今労働力不足といわれて女性の労働市場への参加が期待されており、保育園不足のことばかりが話題になります。しかし保育園にあずけるということは、小さいこどもはもちろん、小学校、中学校とずっと親はこどもと接する時間が減るということですよね。小学校や中学生って親を頼りにする年ですよ。朝と夕方はお母さんかお父さんに家にいて欲しいと思いますね。今の社会を見ていると、子育ては、お金がかかるとは認識されていても、しっかり家族がそばにいてあげたほうがいい、とは思われていない。子育てってそんな甘いものではないと思います。こどもを見ていると。しつけがしっかりできていないし、家族の会話もあるのかしら、と思います。それはただ単純に親のせいとと言って非難してもすまない問題だと思います。きっとしつけかなんてする余裕もない、という現実があるのでしょう。
私はキャリアをつみたい女性の気持ちはわかる(私も女性)のですが、女性の全員がキャリア志向ではないのが現実です。
こどもが小さい時は家にいて、大きくなったら3時くらいまで働いて、高校くらいになったらフルタイムで、という女性の働き方も視野に入れた政策をして欲しい。絶対に過半数の女性の支持はあると確信します。その代わり男性にはフルタイムの仕事を与えて欲しいですね。そもしそれができないなら、ヨーロッパやオセアニアのように、フルタイムでもこどもがいる人には短時間勤務が可能というような制度にして欲しいです。今のままではこどもが犠牲になってしまいます。
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