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遺伝上の父、開示を請求 提供精子で生まれた男性 出自知る権利、議論に一石
2014.3.8 00:23
第三者の提供精子による人工授精で生まれた横浜市の医師、加藤英明さん(40)が「遺伝上の父親を知りたい」と、治療を実施した慶応大病院(東京)に精子提供者の情報を開示するよう求める文書を7日、送付した。
提供精子を使った不妊治療は「非配偶者間人工授精(AID)」と呼ばれ、国内で60年以上前から実施されてきた。1万5千人以上の赤ちゃんが誕生したとされるが、生まれた子供が遺伝上の父の開示を文書で請求するのは極めて異例。出自を知る権利をめぐる議論に一石を投じそうだ。
慶応大病院のAIDの責任者である吉村泰典教授(産婦人科)は取材に「約40年前のことなので(加藤さんを含めて)記録が廃棄され、提供者は確認できない」とした。
加藤さんは医大生だった2002年12月、血液検査の実習がきっかけで父親と血のつながりがないことを知り、精子提供で生まれたことを母親から聞かされたという。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140308/scn14030800260000-n1.htm
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