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万引48%が60歳以上 石川県警、認知症の増加指摘
北國新聞社 1月31日(金)2時19分配信
石川県内で昨年、万引容疑で摘発された551人のうち、60歳以上の割合は過去最高となる48%の267人に上ることが30日、県警のまとめで分かった。万引犯の高齢化が進む中、県警は認知症の人による犯行の増加を指摘する。「わしはやっとらん」。認知症とみられる言動に、通報する警備員も、取り調べる警察官も、やるせなさを募らせる。
「自分の車の横に商品が置いてあった。誰かが持ってきたものを、持っとっただけや」。昨年夏に窃盗容疑で逮捕された石川県内の70代男性は、北國新聞社の電話取材にこう答えた。
この男性は県内のホームセンターで複数の商品を買い物袋に入れ、レジを通さずに店外へ出たところを、女性警備員に呼び止められた。警察署での取り調べに対し、確かな目撃情報についても否認を続けた。同署幹部は男性について「認知症の可能性がある」と話した。
県警によると、万引で摘発された人は871人だった2011年から2年連続で減少した一方、高齢者の割合は高まっている。県内の人口は115万9015人(昨年10月1日時点)で、60歳以上は33・4%の38万8144人。人口比率からみても、万引で摘発された人のうち、60歳以上の割合は高い。
県内の主要スーパーで警備を担当する安全警備金沢営業所の担当者は「万引をするお年寄りは、誰かにかまってほしいと思っているようで、寂しそうに映る。明らかな認知症の人もいる。いつもやるせない気持ちが残る」と話した。
万引で摘発された60歳以上の267人のうち、「生活に困ってやった」と供述したのは31%の83人にすぎない。県警は「節約のつもりで万引する高齢者もいる」と指摘する。
「支払うのがもったいなかった」。今月14日、常習累犯窃盗の罪に問われた金沢市内の男(73)が金沢地裁で犯行の動機を説明した。男は昨年12月、金沢市内のスーパーで栄養ドリンクを盗み、現行犯逮捕された。男は生活保護を受給しており、犯行当時の所持金は2500円ほどだった。
金大人間社会学域人文学類の轟亮教授(社会学)は社会からの孤立感や、経済的な不安感が犯行につながるケースもあるとし、「認知症や精神的な疾患も考えられるため、メンタルケアなどの更生制度を充実させなければならない」と述べた。
北國新聞社
最終更新:1月31日(金)2時19分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00097893-hokkoku-l17
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<犯罪白書>65歳以上の高齢女性の万引き急増 刑務所へも
毎日新聞 11月15日(金)10時30分配信
高齢者の刑法犯に占める窃盗(2012年)
法務省は15日、「女性の犯罪・非行」を特集した2013年版の犯罪白書を公表した。昨年、刑法犯で検挙された65歳以上の高齢女性は全年齢層の27%を占め、1993年の6%から20年間で大幅に増えた。特に万引きで検挙される高齢女性が目立っている。
【グラフ】刑務所に入った高齢女性の数の推移
白書によると、昨年の女性刑法犯6万431人のうち65歳以上は1万6503人で、万引き(窃盗罪)が82%(1万3482人)を占めた。高齢男性の刑法犯のうち万引きは47%で、女性の方が際だって高い割合だった。
昨年、窃盗罪で刑務所に入った高齢女性は、やはり全罪名の82%に相当する234人。93年の18人から13倍に増え、万引き常習者が相当の割合になるとみられる。
万引きを含む窃盗には、薬物や性犯罪のような全刑務所共通の改善指導プログラムがなく、個々の施設が独自の再犯防止指導をしている。全国の9女子刑務所のうち、独自の指導をしているのは5施設。法務省矯正局は「高齢女性の窃盗の背景にはさまざまな要因があり、全国一律のプログラムは難しい」としている。
太田達也・慶応大法学部教授(刑事政策)は「高齢女性の犯罪増加の背景は経済的困窮や福祉の問題だけでなく、家族や近隣、行政から孤立し、心理的な閉塞(へいそく)感とともに支援を受けられなくなっていることが考えられる。万引きなど比較的軽い罪で起訴猶予となる者も、刑務所から釈放される者も、社会の中で孤立しないよう見守る仕組みが必要だ」と指摘している。【伊藤一郎】
最終更新:11月15日(金)13時49分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131115-00000021-mai-soci
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