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深刻化する“若年女性”の貧困 〜何が“女性が輝く国”だ“女性の力の活用”だ〜
http://irorio.jp/kawasemi_tubasa/20140128/106751/
貧困状態に苦しむ若い女性が増えている。1月27日のNHK「クローズアップ現代」が報じるところによると、働く女性は全国で2770万人いるうち、不安定な非正規雇用で働く女性の割合は57.5%にのぼるという。そして、単身女性の3分の1が年収114万円未満の「貧困状態」にあり、深刻化しているのが10代・20代の“若年女性”の貧困問題だ。今10代・20代の働く女性は全国で503万人。しかしこの20年、正規の職に就ける若い女性は急速に減って、高卒女性の場合、正規の職に就ける人の割合は48.4%にとどまっているという。
番組では、母子家庭の母親の持病に因る生活苦の影響を受けコンビニのバイトで家計を支え通信制高校の学費を稼ぐ、さいたま市に暮らす鷲見千寿枝さん(19)や、青森県から職を求めて上京した19歳の女性、2つの仕事を掛け持ちして月収13万円前後の25歳の女性らを取り上げる。25歳の女性は周囲の男性も非正規で働く人が多く、結婚して出産することは考えられないと言う。しかし、さらに深刻な状況に陥っているのが10代20代のシングルマザーだ。20代シングルマザーのおよそ80%が年収114万円未満の貧困状態におかれている。
衝撃的であったのは、VTRで紹介されていた風俗店の話である。風俗産業で働く女性の中には、店側が提供する住まいや託児所などに惹かれて、「他に頼る場所はない」という切羽詰まった事情で働くようになったシングルマザーが多いというのだ。番組の中で国谷裕子キャスター、臨床心理士の鈴木晶子さん、NHKの村石多佳子記者らが指摘するように、本来であれば「行政がやらなければならない」ことを、風俗店の経営者がやっているという事実。「女性が輝く国」「女性の力をフルに活用する国」と行政府の長である首相が声高に叫ぶわりにはそのための大前提が全く整備されていないという現実。
公的なセーフティーネットは存在せず、風俗店が提供する住居や託児所が若年シングルマザーたちの最後の“拠り所”となっているという皮肉。この国では、どうしたら若い女性が貧困から抜け出せるのか。そのヒントは、社会の表面しか知らない人が行政府のトップをやっているというまさにその点に疑問を持つことの中にあるのではないか。
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