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株式日記と経済展望
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Fランク大学なんて進学したのが運の尽き。高3の時に必死で就活させるか、コックや
IT関係の技術者など“手に職系”の専門学校に行かせるかしておけばよかった
2013年12月14日 土曜日
◆多額ローン、就職先はブラック…Fランク大学卒業生の厳しい現実?なぜ入学者減らない? 12月12日 ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2013/12/post_3591.html
少子化が進む日本で、「大学全入時代」となって久しい。いわゆる「Fランク大学」といわれる大学の中には定員割れのところも多いため、願書を書いて面接を受けるなど型通りの試験を受ければ、晴れて大学生だ。
Fランク大学をめぐっては、「工学部の授業で因数分解を教える」「就職先がブラック企業だらけ」などの“伝説”が多くの人に知られているが、それでもなぜ、高卒で就職するでもなく、専門学校で特定の技術を身につけるのでもなく、Fランク大学に進学する人が後を絶たないのか? そう訝がる声も多い。
ところが、Fランク大学に入学する学生の多くが、大卒の学歴にこだわっているわけではなく、その背景には高校教師の怠慢があるという実態が、取材を進めるうちに見えてきた。
あるFランク高校生の親は、口々にこう言うのだ。
「先生は就職を勧めず、Fランク大学になら入れると言うんです」
実は高卒の就職率は95.8%(2013年春卒業者)と、大卒の93.9%(同)より高い。しかし、ブルーカラー系職種が多く、3年で半分が辞めるといわれるくらい離職率が高い。これが「七五三現象(大卒7割、高卒5割、中卒3割が入社3年時点で会社に残る)」といわれる所以である。
高校教師からしてみれば、卒業生にすぐ会社を辞められれば、間を取り持った自分の面目は丸つぶれだし、高校の信用力も落ちる。すると自分も上から責められるから大層困る。すぐ辞めたOB、OGがちょくちょく相談に来るのも面倒だ。さらに、あらためて就職先の候補を開拓するのもしんどい。
●Fランク大学への就職を勧める高校教師
そこで、Fランク高校の教師によく見受けられる行動が、「Fランク大学への入学を勧めること」だという。
Fランク大学卒業生の母Aさん(40代後半)が語る。
「昔の先生は、必死で地元企業を回って生徒を売り込んでくれたものだけど、今の先生はそんな面倒臭いことはしない。取りあえずFランク大学にぶち込んで、“問題先送り”にしてしまう人ばかりなんです」
Aさん家庭は、夫婦で工場に勤務しているが、あまり裕福とはいえない。だから子どもを無理して大学に進学させるのを躊躇したそうだ。Aさんの息子とて、進学希望だったワケではない。地元の北関東の企業に就職し、親や親戚、仲間に囲まれた平穏な暮らしをするのが夢だった。
「ところが先生は、『大丈夫、奨学金がありますから。今の大学生は奨学金を受けるのが常識です』の一点張り。それで、つい息子を大学に入れちゃいました」(同)
殺し文句は「今の大学生の半数が奨学金ユーザー。何も心配いらない」だったという。
確かに、私立大学新入生の家計負担調査によると、奨学金を希望する人は全体で66.2%に及ぶ。Aさんも、昔の「日本育英会」のような学費補助があったり、返済に窮したら先延ばししてくれるような手厚い奨学金を、ついイメージしてしまったが、実際は大きく異なっていたという。
「実際は単なる『学生ローン』。金利は1.6%程度と並の住宅ローン以上で、少しでも返済が滞れば、奨学金機構がすぐに裁判所に支払督促の訴訟を起こすんです。すぐさま一括返済せよって……」(同)
20代のみそらで数百万円の金を一括返済するのは難しく、裁判を起こされると大抵の場合は残元金に10%程度の延滞金を乗せることで決着するのだという。
「ほとんど街金です。実際に奨学金を貸し出す機構は、取り立てのプロである債権回収会社と契約していて、返済が遅れようものなら債権回収会社の人が自宅や職場に押しかけてくると聞きます」(同)
●卒業後の厳しい現実
もちろん、大学卒業後きちんと就職し、返済能力があれば問題ない。だが、例えばAさんの息子は大学卒業後の「IT企業」というふれこみのブラック企業に入ってしまい、わずか8カ月で退職。現在は、ゲームセンターのアルバイト店員をやっているが、「借金200万〜300万円を14年かけて返済する計画ですが、月収15万そこらのあの子に返せるわけがない。どうすればよいのか……」と困惑する様子を見せる。
また、借金数百万円を抱えたフリーターは結婚も難しい。Aさんの息子も「彼女も同じ大学の同級生でやっぱり奨学金の借金が300万円。仮に2人が結婚したら、借金600万円夫婦の誕生」(Aさん)という状態だという。
この状況を見かねたAさんは、借金返済のため工場勤務の帰りにスーパーのレジ打ちのパートのかけもちを始めた。
「結局、何も考えず、Fランク大学なんて進学したのが運の尽き。高3の時に必死で就活させるか、コックやIT関係の技術者など“手に職系”の専門学校に行かせるかしておけばよかった」
Fランク大学への進学を考えている子どもを抱える親御さんは、こうした現実を直視し、改めて卒業後の進路について考え直したほうがよいかもしれない。
(私のコメント)
しばらくは外交問題を連日書いてきましたが、読者のほとんどは自分の生活と外交問題とは関係が無いから関心を示さない。自分の生活で手一杯であり、どうやって生活して行くかで多くの時間が費やされてしまう。政治問題は生活にも直結した問題ですが、若い人の選挙投票率の低さからも政治に無関心な事が分かります。
だからこそ政治は、派遣労働者や非正規労働を認めて企業に有利な法律ばかり作ってしまいます。ブラック企業の社長が自民党議員になっている事からもそれは証明されています。若い人が政治に無関心だからそうなってしまいますが、小泉構造改革がそうさせてしまったのです。しかし多くの人は小泉構造改革の本当の実態を知りませんでした。
「株式日記」で小泉構造改革を批判し続けてきましたが、若い人の投票率が低くてはどうにもなりません。「株式日記」の読者も比較的生活に余裕のある高齢者が多いのではないでしょうか。女性の読者はほとんど絶無かもしれません。このような政治や外交問題を書くブログが少ないのも読者が集まらないからでしょう。
社会問題も「株式日記」の守備範囲なのですが、どうしても外交問題や政治問題に緊急課題が多くなりそれに時間を割かざるを得なくなってしまいます。今日は教育問題を久しぶりに取り上げますが、どうして役にも立たないFランクの大学にFランクの高校生が進学するのでしょうか? Fランクの大学に行っても就職できるところはいわゆるブラック企業ばかりでしょう。
「株式日記」ではFランクの大学に行くよりも、専門学校や国家資格を身に付けたほうがいいと書いてきました。看護師の資格を取れば女性でも数年で年収500万は貰えるようになるでしょう。しかし看護士もこのまま行けば外国人にも開放されて300万まで下がってしまうかもしれません。
TPPも加盟問題が佳境に入っていますが、TPPに加盟すれば医師や看護士も外国人の解放されてアジア人の医師や東南アジア人の看護師が増える事でしょう。病院にとってはその方が経営がしやすいからです。しかし若い人は政治に無関心だからTPPもこのまま進んでしまうでしょう。
製造業は海外に出て行ってしまって、サービス業もアジア人などの外国人に開放されて、どんどん賃金が下がって行っていくことでしょう。サービス業は言葉の壁がありますが、韓国がTPPに加盟すれば日本語になじみやすい韓国人がどっと入って来ることになります。芸能界でもK-POPのタレントだらけになってAKB48やモーニング娘は失業するかもしれません。
Fランクの大学に進学する事は、18歳から23歳までの貴重な年代を無駄に過ごすことになり300万円の奨学金の借金が残ります。ちゃんと就職できて生活が安定すれば返せますが、フリーターやアルバイターでは生活に手いっぱいになり借金が返せなくなり裁判に訴えられることになります。
Fランクの大学の増加は、文部官僚の天下りや高級官僚の大学教授へのポスト確保のためであり、天下りの受け皿になってしまっています。高校の教師たちも就職させるよりもFランクの大学に進学させてしまえば就職させる手間が省けます。親たちもバカだから子供をFランクの大学に行けば一流企業に就職できると思うのでしょうが、ブラック企業しか就職口はありません。
このようなブラック企業の増加は、就職環境の悪化がベースにありますが、本来ならば団塊の世代の退職で欠員需要があるはずなのですが、オフィスのOA化や工場の海外移転などで新卒の労働力需要が少なく、新卒就職希望者が余ってしまっている現状があるのでしょう。以前なら人海戦術で営業させても成果はありましたが、バブルがはじけて人海戦術は通用しなくなった。
バブルの最盛期にはFランクの大学でも一流企業に就職できた時期がありましたが、そんな時代は二度と来ないでしょう。Fランクの大学を卒業してもブラック企業かフリーターになるしかありませんが、それでも大学に進学する意味が分かりません。ブラック企業の一例としてユニクロがありますが、月に240時時間の残業だそうです。それでも組合やストが無いのが不思議ですが、政治に無関心だから組合活動なども出来ないのでしょう。
◆ユニクロは3年内離職率50%超!高いうつ病罹患率、サービス残業横行、軍隊的社風… 3月7日 ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2013/03/post_1644_2.html
記事『グローバル企業と旧陸軍の奇妙な類似 現場を苦しめる建前と現実の乖離』では、ユニクロと太平洋戦争時の日本陸軍との奇妙な類似を明らかにしている。ユニクロでは入社が内定すると柳井正社長が定めた経営理念23カ条の暗記を要求される。句読点の位置まで正確に覚えていないと、研修班ごとに連帯責任が問われる新人研修は新兵に軍人勅諭の丸暗記を強いた旧陸軍の光景が重なる。
無茶な命令に疑問を呈したりすれば、「言い訳」と見なされ、「気魄がない」と罵倒される。大事なのは建前を貫く「気合い」なのだ。
敗戦後に日本陸軍は徹底的に「悪玉」とされ、否定された。だがその病理は形を変えて今も日本の組織に潜んでいる。「建前と現実の乖離をやる気で埋めるという発想はいまだに日本の企業社会に根強く残っているのではないか」と警告を鳴らしている。いまや日本中にサービス残業当たり前のブラック企業が横行し社会問題化しているが、その本質に迫った、労働問題を得意とする東洋経済の真骨頂特集だ。
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