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韓国で売春業に従事する女性が約27万人に上り、同国の女性人口の約1.07%に達することが分かった。サーチナ
http://www.asyura2.com/12/social9/msg/363.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 5 月 19 日 14:13:21: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu288.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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韓国で売春業に従事する女性が約27万人に上り、同国の女性人口
(統計庁2013年調査)の約1.07%に達することが分かった。サーチナ

2013年5月19日 日曜日

◆韓国人クラブ経営者、生活保護費不正受給の疑い 5月19日 TBS
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5335972.html

東京・歌舞伎町にある韓国人クラブの経営者の女が生活保護費を不正に受給していたとして、警視庁に逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、韓国人クラブの経営者、ホ・エヨン容疑者(54)で、新宿区役所に「無収入」であるとうその申請書を提出し、去年8月から今年4月にかけて生活保護費およそ140万円を不正に受給していた疑いが持たれています。また、ホ容疑者の店に勤務する韓国人の女3人も、資格外活動の疑いで逮捕されました。

 警視庁によりますと、ホ容疑者は5年前から会員制のクラブを経営し、1億2700万円以上の売り上げがあったとみられていますが、生活保護費およそ840万円を受給し続けたということです。(19日11:21)


◆「韓国は売春女性の供給国であり最終目的地」=米人身売買報告書 2011年6月29日 サーチナ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0629&f=national_0629_055.shtml

 米国務省は27日、世界184の国や地域の人身売買の実態をまとめた年次報告書を発表。韓国について、「強制売春や強制労働の被害に遭う男女らの供給地にも経由地にも最終目的地にもなっている」と指摘し、韓国政府に取り締まりや法の整備を求めた。複数の韓国メディアが伝えた。

■韓国の売春問題に関する他の記事 - サーチナ・ハイライト

  報告書は、人身売買に関連する各国政府の対応などをもとに分析し、4段階にランク付けした。韓国はもっとも良い1番目のランクだったが、民間レベルでは相当な問題を抱えているとした。

  報告書は韓国について、ロシア、ウズベキスタン、カザフスタン、モロッコ、コロンビア、モンゴル、中国、フィリピン、タイ、カンボジアなどから就業や結婚のために入国した男女らが、実際には強制労働や売春の被害に遭っていると指摘。インターネットを通じた性売買が未成年者まで蔓延していることや、一部の韓国人女性たちが米国、カナダ、日本、オーストラリアなどで売春行為を行なっていることも明記した。

  一方、北朝鮮を含む23カ国を、米政府の経済制裁対象になり得る最低ランクとした。北朝鮮について、強制労働や強制結婚、性売買の被害に遭う男女や子どもたちの供給国家と非難した。

  韓国メディアは、わが国の人身売買実態は恥ずかしい水準だと伝え、一部メディアは「南北で性売買が蔓延している」と報じた。(編集担当:新川悠)

◆韓国の売春従事者は約27万人、女性人口の1.07%=韓国 2013年1月24日 サーチナ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0124&f=national_0124_006.shtml

韓国で売春業に従事する女性が約27万人に上り、同国の女性人口(統計庁2013年調査)の約1.07%に達することが分かった。複数の韓国メディアが23日、報じた。

  韓国女性家族省が2007年に実施した売春実態調査を基に推算した。同省の調査では、専業型売春業者(売春宿の密集地)で働く女性は3644人、兼業型売春業者(居酒屋など)で働く女性は約14万7000人、インターネットでやその他の方法で売春をする女性は約11万8000人に上るという。

  統計庁は2013年将来人口推計基準で、韓国の女性人口は2508万7000万人と算出しているため、「27万人」は女性人口の約1.07%に当たることになる。韓国の全人口対比では0.538%となった。

  同省は2010年にも同様の調査を実施し、売春女性は約14万2000人と推算したが、インターネットや海外売春の数は含めなかった。

  記事では、ヨーロッパの売春従事者数についても明らかにした。ドイツが約40万人でもっとも多く、人口対比は0.49%に上った。英国は約8万人で同0.127%、イタリアは約5万人で同0.082%、オランダは約1万−1万5000人で同0.057−0.895%などとした。

  韓国メディアは専門家の意見として、「27万人」の数字は正確ではなく、実際にはこれよりも多い可能性があると伝えた。(編集担当:新川悠)

(私のコメント)


冒頭のTBSのニュースは今日のお昼に報道されていましたが、韓国人による風俗営業の多さの一端をうかがわせられます。働いている韓国人ホステスも勤労ビザも持たずに不正就労していたようです。このような風俗営業は脱税の温床であり、経営者もホステス達もクルクルと変わって警察も税務署も把握が難しい。

韓国人ホステス達は観光で入ってきて風俗嬢のアルバイトで荒稼ぎして帰っていく。月に30万から100万くらい稼げるから、いくら取り締ってもイタチゴッコになっている。韓国人クラブはキャバクラの一種なのでしょうが、自由恋愛でインスタントラブでカネを稼いでいる。中国人クラブなどもありますが、東京の夜は国際的だ。

昨日も書いたようにアメリカにはキャバクラと言うものがないようだ。あったとしても日本人向けのキャバクラだったりする。時々警察による集中的な取り締りも行われますが、そのときは店を閉めていますが、取締りが終われば元の木阿弥だ。その数が5万人規模になれば日本人の風俗嬢に影響が及ぶ。

私にはカネがないから韓国クラブで遊んだ事はありませんが、時々韓国クラブに警察の取締りが入って店長やホステスなどが捕まります。今日のTBSのニュースでは1億2000万円も稼いでいながら納税もせず、所得が無いとして生活保護までもらっていた。それだけ韓国人には生活保護が受けやすい国なのでしょう。

まさに韓国人女性にとっては日本は天国であり、韓国では月に30万円から100万円も稼ぐ事は難しいでしょう。韓国からなら交通費もかからないし街を歩いていても目立たないし、日常会話を覚えてしまえば風俗嬢などの仕事が出来る。西村眞悟議員が批判したのは、そのような現状を言っただけなのですが、影響が大きすぎて「維新の会」から除名されてしまった。

従軍慰安婦問題も、現代の韓国人女性の売春も根は同じなのでしょうが、マスコミや国会議員の騒ぎ方が異常に見える。それだけ現代でも韓国人女性の風俗嬢が彼らに密接に関わっているからだろうか? 70年以上の昔の売春婦達の補償問題がこれだけ話題になっているのに、現代における韓国人女性の売春が問題にならないのは不思議でならない。

韓国は経済成長で豊かになったんも関わらず、国内には若い女性の就職口が無く海外に出て売春婦として働くのはなぜなのだろうか? 日本の若い女性も状況は同じなのでしょうが、日本の女性国会議員の皆さんが橋下発言を「女性の人権を踏みにじるものだ」と批判していますが、女性をここまで追い込んでいるのは政治が悪いからだ。

サーチナの記事では、世界各国の売春婦の数を割り出していますが、韓国がダントツで多い。女性人口の1%が売春婦と言うのなら、日本に当てはめれば60万人が売春婦と言う事になる。いかに異常かわかりますが、韓国政府は従軍慰安婦で騒ぐのはこのような異常さが背景にある。中国のように貧しさから売春で生活せざるを得ないというのなら分かりますが、韓国は経済先進国だ。

西村眞悟議員ではないですが、「日本には韓国人の売春婦がうようよいる」と、本当の事を言っただけでくびが飛ぶのは、それだけ問題が深刻だからだろう。

 

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コメント
 
01. 2013年5月20日 09:25:08 : l0xWQ1eSJY
【第7回】 2013年5月20日 開沼 博,杉坂圭介
なぜ、女の子は飛田新地で働くのか?
元遊郭経営者が語る飛田の現在
【スカウトマン・杉坂圭介×社会学者・開沼博】
売春島や歌舞伎町のように「見て見ぬふり」をされる現実に踏み込む、社会学者・開沼博。そして、大阪・飛田新地の元遊郭経営者であり、現在もスカウトマンとして活躍する杉坂圭介。『漂白される社会』(ダイヤモンド社)の刊行を記念して、異色の2人が漂白されつつある飛田の現在・未来をひも解く。
対談第1回は、大阪都構想に揺れる飛田のいま、そして飛田に生きる人々の意外な真実に迫る。

ベールに包まれた飛田新地の実態

開沼 『飛田で生きる 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白』(徳間書店)は本当に興味深く拝読しました。僕は社会学を専門としていますが、まさに社会学の研究のように、こういう仕組みで飛田は成り立っているんだ、という構造をわかりやすく丁寧に、かつ現地の生の声を通して分析されています。また、飛田の存続が脅かされる時代の流れ、まさに「漂白される社会」らしい動きがあることも読み取れました。今日はそれら2点をより詳しくうかがえればと思っています。まず、なぜこの本を書かれようと思ったのかを教えてください。

杉坂圭介(すぎさか・けいすけ) 大阪府出身。繊維製品卸問屋勤務を経て、飛田新地の料亭経営者へ。10年間店の経営に携わった後、名義を知人に譲り現在女の子のスカウトマンとして活躍している。著書に『飛田で生きる 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白』(徳間書店)がある。
現在、次回作を執筆中。年内発売予定。
杉坂 この本を書くきっかけはいろいろありましたが、一番は人のご縁ですね。僕は今の仕事柄、飛田だけじゃなく信太山、松島、かんなみ等いろいろな新地で仕事をしてますから、どこもごく当たり前のように思いますが、東京、名古屋、北海道の人に聞くと、裏の世界だと言いながらも「ほかの新地は知らないけど飛田新地は知ってる」という人がほとんどです。にもかかわらず、それにまつわる話はほとんど出てきません。

 ただ、街は写真撮影禁止とされていますけど、デジカメで撮影したような写真や映像がかなり露出していますよね?YouTubeにも動画があります。それから、2ちゃんねるや「飛田新地掲示板」というサイトでは結構リアルなことも書かれていますね。

 最近では、井上理津子さんの『さいごの色街 飛田』(筑摩書房)もありました。あの本は女の目から見ていますが、男の目から見た、飛田で実務をやった人間の意見が1つはあってもいんじゃないかということを思いましたね。

開沼 なるほど。やはり興味深く思うのは、まさに飛田新地のように、これまでは「あってはならぬもの」として多くの人が目を背け、直視せずに済ませてきたものが、現代において可視化されていく状況があるということです。「みんなその箱があることは知っているけど、箱の中身は知らなかった」という状況から、「箱の中身が見えちゃっている」状況になりつつあります。

 おっしゃる通り、情報化もそのプロセスを促していると思いますし、他方には、飛田新地というよりも、日本全体として繁華街等への取り締まりが強化されてきた結果、必ずしも「権力にとってもアンタッチャブルな場」ではなくなりつつあるという流れもあると思います。

 杉坂さんが最後に書かれているように、見たくないものをとりあえず消していく、「なんとなく、猥雑なものを潰しちゃってもいいよね」という正論で進んでしまうことに多くの人は疑問を呈さないし、疑問を呈しにくい状況ができているのかもしれません。これはまさに『漂白される社会』(ダイヤモンド社)で扱ったテーマとも深く結びついていると感じました。

杉坂 世の中にはいろいろな種類の風俗があるなかで、組合方式でやっているのは新地系しかないんですよね。歌舞伎町のすべての風俗店が加盟しなくてはいけない協会のようなものはないと思います。どちらかというと無秩序な世界です。

 ただ、飛田にせよ松島にせよ、新地系のように組合があることによって、守るべき秩序は守らせています。警察も許可を出していますから、何かがない限りは取り締まることもないと思うんですよ。

 常日頃、組合側が店の前を歩いたりして、「玄関の女の子の服装の乱れはないか」「違反行為をしていないか」をチェックしています。逆に言えば、それだけしっかりと秩序を守っている街なので、残しておこうと考えてくださっているのかもしれないなと。これは僕の勝手な想像ですけど。

大阪都構想で存続の危機が高まる飛田

開沼 「飛田に組合がある」という話は一般にもある程度知られていますが、秩序維持機能を持ち、ある種の「自主規制団体」的な役割を果たしているというのは興味深いですね。ほかにも組合が担ってきた意外な役割はありますか?

杉坂 あとは国のためになること、福祉的な部分はみんなで積極的にやっていこうという動きがあります。月2回、各オーナーさんたちが集まって街の掃除をしています。それから催し物をしたり、地元の人に対して夏祭りの神輿をしたり、冬は餅つき大会。飛田という名前を持つ団体には組合以外にもいろいろあって、さまざまな活動をしています。


開沼 博 (かいぬま・ひろし)
社会学者、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポルタージュ・評論・書評などを執筆。読売新聞読書委員(2013年〜)。
主な著書に、『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『フクシマの正義「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)など。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。
開沼 まるで良質な地域づくりNPOみたいです。そういう飛田の事業者や地域社会を行政との間に入って中間的に取りまとめる組合があるがゆえに、一見すると猥雑で無秩序そうなものもほどよく管理されているということですね。

 ただ、その一方で、地域と関わろうとするそうした活動は、飛田という、普段はその内実が外から見えにくい存在が可視化されるという機能も持つんじゃないでしょうか。そういう活動に対して、「目立つことをするな」と吊るし上げようという動きが出ているという側面もありますか?

杉坂 それはあると思います。

開沼 同じように、書籍として扱うとそういった動きを喚起してしまうため、書面に残すことを避けていた面、つまり「寝た子を起こすな」と内部の人が内実を語ることをしなかった傾向もあると思いますが、杉坂さんがあえてその内実を文章化し、書籍にしたことにはどんな想いがあったんですか?

杉坂 プラスに働くのか、それともマイナスに働くのかは、ある意味賭けでしょう。ただ、僕は飛田という街が残ってほしい、そのためにはもっと飛田を知ってもらいたいと思っています。これまで知らなかった人にも知ってもらいたいと思って書きましたね。

 まず、いまの飛田が直面している問題を知ってほしい。もしかしたら橋下市長の「大阪都構想」にも入っているかもしれませんが、飛田がいま存続の危機に直面していますよと訴えたかったところはあります。

開沼 橋下市長が顧問弁護士をしていたんですよね?記憶はありますか?

杉坂 あんまりないんですよね、というか正直街には来ません。テレビに出る前はちょっと来てましたけど、それこそ当時は若造ですよね。もともとスタッフが来られてましたし、もちろん、いまとなってはまったく来ないですよ。

開沼 なるほど。飛田や西成の方々の中には、いまも橋下市長に対する恩義を感じている人はいるんですか?

杉坂 そうですね。なんやかんや言いながら西成を守ってくれるんじゃないかと、僕らは信じています。

「生活レベルを落としたくない」と働く女の子

開沼 スカウト以外で飛田で働いている方、「親方」(経営者・オーナー)も「おばちゃん」(店の受付・管理を担当)も「女の子」(店で働く女性)も、それぞれいろんな想いを持って集まって来ていると思いますが、他方で、こういった街がこれから衰退していく、あるいは取り潰されていく流れが強まる可能性もあります。

杉坂 存続のためにいま打てる策は、飛田をクリーンなイメージに持っていこうということですね。それも組合が行っています。

開沼 なるほど。

杉坂 2年ほど前、イメージ広告的なホームページを作ろうという動きもあったみたいですが、それがいいのかどうかという話になっていまは保留になったようです。だけど、組合のトップのほうはまだ諦めてないと違いますか。ホームページを作ることで、プラスになるのかマイナスになるかをずっと考えてると思います。

 この10年間に限っても、街路灯をきれいにしたり、狭い道ですけど歩道を作ったり、道路にオレンジのレンガを使って美しい街並みにする。店単位ではなく、組合に集まったお金で街並みを美化することで飛田を存続させようと努力しています。

開沼 もちろん、儲けたいと思ってやって来る人がいる反面で、他の仕事では儲けられない、いろいろな事情から借金を抱えているような人が集まっているというイメージもあります。だとすれば、飛田の街の機能として、そういった方たちをもう一度社会に包み込んでいく機能も持っていると思うんですが、いかがですか?

杉坂 借金抱えてやって来る人間はいますが、そういう人は逆に続かないんですよ。特に、娯楽によっておこした借金で来た女の子はまず続かないです。親の会社の負債や親が倒れて借金したという子は一所懸命なので、めちゃくちゃ真面目に働きますね。

 ただ、「借金抱えたから飛田に来る」というイメージがすごく大きいですけど、借金抱えて飛田に来るしかなくなった子は、僕の見た限りでは2割程度でしょうね。ほとんどの女の子は、生活費の足しにしたいという目的です。

 いままで25万稼いでいたOLさんが、残業がなくなって20万、15万の給料になってその差額を稼ぎたいと。夜の世界の女の子でも、いままで50万稼げていたキャバクラの女の子が、頑張っても30万くらいしか稼げないらしいんでね。その差を埋めたい、生活レベルを落としたくないという子が来ます。

開沼 なるほど。「真面目な人」じゃないと続かないというのは意外ですね。

杉坂 ただね、生活費を稼ぎにきた子は、ちょっと「稼げるな」と思うと、また金を借りる枠ができたなと思って借金を増やすんですよ。借金を作ってこっちに来て働いて、金を返し終わったら辞める。それで、また借金作ったら働く。辞めても借金の額はどんどん増えていくから、また来るんですよね。

 でも、女の子はだんだん年いってくるから上がら(指名され)なくなってきますよね。女の子にはそういうジレンマがあって、飛田で働いても返せないくらいの借金になると、飛びます。

開沼 彼女たちがはじめにソープやヘルスに行かずに、飛田という大阪の特殊な業態にやって来るのは、飛田という場所がその地域では悪くない場所として分析されているからなんでしょうね。その認識はいまでも変わりませんか?

杉坂 仕事としてはそうでしょうね。あらゆる風俗の子に聞くと、「飛田の仕事が一番ラク」だって言いますよ。ほかの風俗はワンクール60分が基本ですよね?飛田は15分が基本なので。正直、ほとんどの女の子が知らない客と長時間はいたくないんですよ。仕事内容が月とスッポンくらいラクだと言います。

容姿だけでは稼げない夜の世界

杉坂 うちらのデメリットは、写真で選んでもらうんじゃなくて、すべてが実物の女の子を見てからの指名なので、稼げる子と稼げない子の差が激しいことです。稼げない女の子が「飛田は稼げないよ」と結構言っているみたいでね、「飛田は稼げないって聞くんですけど」って聞いてくる女の子は多いですよ。

開沼 飛田のような「伝統産業」の対極には、「風俗全体のデリヘル化」があります。店舗型風俗の新規開業はもはや困難なため、風俗店を開業しようとする場合は業態としてデリヘルが選ばれる。店舗もなければ、店員とも電話で話しをするため、生身の人間と面と向かうこともありません。そこにあるのはWEBと電話番号だけです。

 また、WEBではPhotoshop(写真加工ソフト)でいろんな修正を加えて女のコを小ぎれいに見せてはいますが、バックヤードで行われているのは、客から注文が入ったら、女のコを乗せながら一日中都内をグルグル回るワゴン車が指定場所に向かうような仕事。一度ワゴン車に乗ると10時間以上働いて、疲れても休憩はワゴン車の中です。

 ネット上にはあらゆる情報が出ていて、価格競争も起こるためデフレ化も進んでいますし、労働条件は悪い。それを考えれば、たしかにおっしゃる通り、「伝統産業」たる飛田の労働環境は稼げる人にとっては相対的によいのかもしれません。もちろん、完全にラクな仕事ではないと思いますが。

杉坂 ほかの風俗では、フリーのお客さんが来た時に、女の子を選ぶ時にスタッフさんの力である女の子に誘導させることはできます。だから、ある程度の女の子は稼げるというのはありますけど、僕らはそれができません。入ってくるのはお客さんの自由なので。そういう面では本当に難しいところですよね。

 10人面接に来たら、残れるのは1人か2人ですよ。僕らから見ても「この子は絶対に上がるな」という子でも、店の前に座ったら笑えないんですよ。ムスッとしてしまう。緊張してるから怒ってるように見えてしまって、1日目も2日目も上がらない。それで「やっぱ稼げないんだ」って辞めてしまう。そこがいま、飛田の悪循環ですね。

開沼 考えてみると、大昔から存在した「街娼」は、客と面と向かってはじめて取引成立という話ですよね。ほかではもう、ほとんどそういうものはなくなってきているのに、飛田にはその形式が細々と現代にも残っている。

杉坂 そうですね。そういう意味では昔ながらの形で残っています。

警察のガサ入れは年々減少

開沼 ここ20年ほど、風俗に関する法規制は大きく変化してきました。にもかかわらず、顔と顔を突き合わせるという形式以外でも、街の雰囲気や商売の方法も変わっていないというのは珍しい事例ですよね。ガラパゴス的です。

 さらに興味深いことに、その一方で、新しい試みとしてイベントを開催したり地域をきれいにしたり、「地域活性化」とも呼べる活動に長く取り組んでいたことは意外でした。最近の特徴的な取り組みはほかにありますか?

杉坂 SHINGO西成というラッパーがいますよね?一昨年、彼をトラックに乗っけて飛田をパレードをしようと計画しました。警察にも事前許可を取って、機材を全部詰めて、街の中をトラックで走ったんですよ。でも、3分で警察からストップがかかってしまいました。

開沼 そうなんですか。西成に根付いたラップを作るSHINGO西成は、ラップファンの間では全国的にも有名ですよね。おもしろい。

杉坂 結局、飛田の入り口の広場に移動しました。本来は、1周飛田を回ってからそこでライブをやろうという話だったんですけど。去年の正月には、街を回ることは諦めて、その広場でライブを開いています。3分で止められたときはSHINGO西成が1人で、2回目は10バンドくらいが出演しました。

 僕が飛田に関わる以前は、夏祭りのように夜店を出したこともあるみたいですね。ただ、そういうことをするたびに、警察から「目立つな」と言われていたみたいです。

開沼 それは、飛田が目立つことで、警察に「なんで取り締まらないんだ!」というクレームがくるからですか?

杉坂 そうだと思います。あと1つの意見として「街に女を呼ばないと」という話しもあります。そのために、女優さんを連れてきて、映画の『吉原炎上』でもあったような花魁道中(おいらんどうちゅう)をさせたらどうかという話もあったみたいですけどね。なかなか実現までは至っていないと。

開沼 それも面白そうですね。普段は飛田に関わりのない人たちにとっても、飛田に関わる機会になりそうです。その一番の障害となるものはなんですか?

杉坂 警察の許可が出るかでしょうね。結構厳しいですから。

開沼 警察の考えもなかなか簡単には変わりませんか?

杉坂 変わらないと思いますね。「目立ったことしたら、お前らしょっぴいてもいいんだぞ」という意識はあると思います。いろんな政治的な見解があるのかどうかは別として、10年ほど前までは毎年数件はガサが入っていました。でも、ここ数年間でガサが入ったのは3件くらいだったと思います。

開沼 ガサが減ったのは、目立たず大人しくしているからですか?

杉坂 この街で仕事をするならルールを守りなさいっていう暗黙の了解があったんじゃないですか。ただ、「違反したら処罰する、黙ってはおけないよ」ということで、道路に出っ張ってる看板の撤去、営業時間の厳守、女の子の年齢を守る、こうしたことを徹底してさえいれば何もしないということだったみたいです。

「漂白される社会」で生き残り続ける飛田新地。しかし、そんな飛田も、風俗業界を取り巻く価格競争の波や規制強化と無縁ではない。「あってはならぬもの」を「見て見ぬふり」はしきれない時代、飛田はいかなる内情を抱えているのか。次回更新は5月27日(月)を予定。

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

大人気連載「闇の中の社会学」が大幅に加筆され、ついに単行本化!

『漂白される社会』(著 開沼博)


売春島、偽装結婚、ホームレスギャル、シェアハウスと貧困ビジネス…社会に蔑まれながら、多くの人々を魅了してもきた「あってはならぬもの」たち。彼らは今、かつての猥雑さを「漂白」され、その色を失いつつある。私たちの日常から見えなくなった、あるいは、見て見ぬふりをしている重い現実が突きつけられる。


02. 日本はひとつのチームなんです 2013年5月20日 23:51:35 : SOiJ6RcUWMrH. : qY7CVKkq3I
日本男児にとって、韓国女性売春婦への需要が根強いということだろう。
すべて建前の世界や。

03. 2013年5月21日 07:12:17 : l0xWQ1eSJY

在日韓国人の生活保護の実態は
2013.5.21 03:10 [産経抄]
 台湾出身の●(=さんずいに余)阿玉選手は、来日して10年目の昭和58(1983)年、日本女子オープンゴルフの初優勝を果たす。「私は台湾の選手です。台湾から来て日本の試合に出ています」。大会史上初の外国人チャンピオンの日本語によるあいさつは、ごく当たり前の内容だった。

 ▼しかし、彼女をよく知るゴルフ関係者の胸にはぐっと迫るものがあった。「日本でゴルフをやり、金を稼ぐんだったら、上をいくな、下をいくつもりでやれ」。台湾で教えを受けた恩師から、こう諭されてきた。大きな態度をとるな、控えめな言動をとれ、という意味だ。

 ▼「よそさまの国」で稼がせてもらっている。あいさつからも、そんな謙虚さが伝わってきたという。それからも●選手は勝ち続けた。生涯獲得賞金はすでに7億円を超えている。まっとうなやり方なら、よそさまの国で、いくら稼いでもらってもかまわない。

 ▼警視庁にこのほど詐欺の疑いで逮捕された韓国人の女の稼ぎぶりは、警察幹部も「やりたい放題」とあきれるほどの悪辣(あくらつ)なものだった。東京・歌舞伎町で、韓国人クラブを経営し、1億円以上の売り上げがありながら、不正に生活保護を受給していた。受給総額は1400万円近くに及ぶ。

 ▼しかも、入居者の所得制限がある格安の都営住宅に住み、毎日、タクシーで出勤していたという。本来は日本国民に限定されている生活保護は、人道的見地から、特定の要件を満たす外国人にも支給されてきた。国籍別に見れば、韓国、朝鮮人が圧倒的な多数を占める。

 ▼安倍政権の発足以来、韓国のメディアによる反日報道は常軌を逸する激しさらしい。事件とともに、在日韓国人の生活保護の実態が、正しく報道されているのか。気になるところだ。

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04. 2013年6月03日 08:53:37 : niiL5nr8dQ
 
【第9回】 2013年6月3日 開沼 博,杉坂圭介
飛田新地や西成を“きれい”にして残るものとは?
「漂白される社会」で行き場を失う人たち
【スカウトマン・杉坂圭介×社会学者・開沼博】

売春島や歌舞伎町のように「見て見ぬふり」をされる現実に踏み込む、社会学者・開沼博。そして、大阪・飛田新地の元遊郭経営者であり、現在もスカウトマンとして活躍する杉坂圭介。『漂白される社会』(ダイヤモンド社)の刊行を記念して、「漂白」されつつある飛田の現在・未来をひも解く異色対談。
第3回では、早朝・深夜労働にさらされる遊郭経営者の実態、敏腕スカウトマンのテクニック、さらに、疲弊する地元商店街の現在が語られた。
「漂白」が進み、行き場を失う西成地区の未来とは――。対談は全4回。

全国的な取り締まりが進む風俗産業

開沼 これまでは、性風俗はもちろん、社会のグレーゾーンに生きる人たちは、完全に違法だったり、社会規範から逸脱するブラックゾーンに足を踏み入れないように、自分たちで引き締めを行い、問題にならないよう対応していた側面がありました。

 ところが、近年進んでいる様々な規制強化には、そうした自主規制と治安維持を壊してしまう可能性もあります。ただ、私は、警察自身もそれをわかったうえでやっているのではないかとも思っています。

 こうして生まれる矛盾、つまり、規制を強化すればするほど新たな課題が生まれて、その課題は以前よりも社会の中で不可視化されてしまう現実があります。杉坂さんは、この「漂白される社会」の落としどころはどこに向かうと思いますか?

杉坂圭介(すぎさか・けいすけ) 大阪府出身。繊維製品卸問屋勤務を経て、飛田新地の料亭経営者へ。10年間店の経営に携わった後、名義を知人に譲り現在女の子のスカウトマンとして活躍している。著書に『飛田で生きる 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白』(徳間書店)がある。
現在、次回作を執筆中。年内発売予定。
杉坂 どうなるんでしょうかね。ちょうど花博をやるときに、大阪府はソープがなくなっちゃいましたからね。僕はちょっと種類が違うと思うんですけど、飛田のような「ちょんの間形式」では、川崎のガラス張りの個室でしたっけ?あれもたしか完全になくなりましたよね。

 川崎の件を聞いていると、飛田は許可をもらっているから「赤線」だけど、川崎は許可がないから「青線」で、青線だから潰したと。それから、不法入国の外国人を使っていたとかね。京阪神では、唯一かんなみ新地だけが青線なんです。

開沼 外国人を入れることで、ややこしいことが増えるということですか?

杉坂 だと思いますよ。飛田は日本人だけを使っています。その意味では、在日の女の子はすごくグレーな状態です。「使っていい」と言う方と「使ってはダメ」と言う方がいて。僕がやっていた店にはいませんでしたけど、国籍が違うだけのことなんだからと、使っている店も結構ありますけどね。あと、経営者は在日でもオッケーなんですよ。

 本来は、不法入国や、ビザの種類によっては就労規制がある人を働かせないために規制しているはずなんですよ、警察も。風営法も「外国人を使ってはいけない」という法律ではないんです。

深夜3時の帰宅、遊郭経営者の過酷な日々

開沼 本の中には、お店を始めるに当たっての心の揺れも詳細に書かれています。

杉坂 僕も、飛田に入るときはもっとグレーだと思ってましたね(笑)。「絶対に堅気じゃなくなるわ」と思いましたし。


開沼 博(かいぬま・ひろし)
社会学者、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポルタージュ・評論・書評などを執筆。読売新聞読書委員(2013年〜)。
主な著書に、『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『フクシマの正義「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)など。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。
開沼 もう1つ興味深かったことに、もしかしたら控えめに書かれていたのかもしれませんが、売上はそこそこあるが労働に見合うものでもないとも書かれていますね。

杉坂 そうですね、サラリーマンと変わらんやんという感じです。最初は女の子に振り回されるんですよね。労働時間で1ヵ月の収入を割ると、下手したらサラリーマンのときのほうがよかったんちゃうと思いました。

 朝は9時頃から準備をして、最初の頃は女の子を迎えに行ったり、夜は夜で、女の子を送り終わると今度は女の子を探しに行って。家に帰るのは2時、3時になってましたから、「これで死んだら過労死だな」とか思ってましたよ。

開沼 もともと就いていた仕事よりは楽しかったですか?

杉坂 楽しいは楽しかったですけど、飛田の仕事をやっているおかけで胃が痛くなったり、夜も眠れないというのはありました。それまでは結構眠れるほうだったのに。

開沼 経営も簡単ではないということですね。

杉坂 そうですね。ホテヘルさんとかデリヘルさんとかのように、10人出勤しようが20人出勤しようが、店が儲かったらいいというわけにはいきません。女の子が3人入ったら、4人目を入れられないですからね。もし入れようと思ったら「なんで入れるの?」と言われてしまいます。

開沼 お金の苦労だけではなく、飛田の経営者ならではの気苦労もあるなかで、経営者として続く人と続かない人にはどんな差がありますか?引退する人や、誰かに譲ることもあるわけですよね?

杉坂 ありますね。疲れたから辞めるというより、「女の子が見つけられないから辞めるわ」ということが多いです。

開沼 商売が成り立たないからと。

杉坂 成り立たないから。

開沼 なるほど。つまり、もともと夜の仕事に関わっていて、自分自身にスカウトの力がある、もしくは周りに安定稼働するスカウトがいるという方が経営したほうがいいと?

杉坂 そうですね、そちらのほうがいいと思います。ただ、女の子を自分で見つける自信がなかったら、スカウトを使わないほうがいいですね。スカウトに依存すると、ぶわ〜と女の子を入れてきて「これは良いスカウトだな」と思ったところで、駆け引きしてきますから。いまは10%だけど15%にしてよと。「そりゃ無理や」と言うと、翌日には誰も出勤しません。

スカウトのコツは財布に余裕がある“ふり”

開沼 ご自身でスカウトをされていますが、持続的にスカウトを行う“コツ”があるわけですか?

杉坂 マメにやることと焦らないこと。焦ったらおしまいですね。どんなに胃が痛くても、外に出たら財布は厚めに、余裕のある感じでやってましたし。会社にベンツを3台持ってるところもありますよ。20代のぺーぺーのヤツが、会社に「今日、○○のキャバ嬢とご飯行きます」って言ったらそのベンツを貸してもらって。とにかく身なりを格好よく、余裕のある“ふり”をすることです。

 最初は「うちで働け、うちで働け」ってやってましたけど、いまは絶対にしないですね。「うちの店の女の子は君らと考え方が違うだけや。君らは10万、20万を追っとけばいいが、うちの女の子は100万、200万を追ってる。俺は100万、200万を追ってる女の子に魅力を感じるだけや」と。

「どんなところ?」って聞かれても「働きもせんのに教えられへん」って、ちょっと突っぱねるようにしてます。「働かなくてもええけど、俺の話を真面目に聞くんやったら仕事の内容も店も教えてやるよ」って。

開沼 女の子と知り合うきっかけもいろいろ書かれていますが、現在、スカウトをされるなかで、どういったきっかけが一番多いですか?

杉坂 最初にとにかくやることは、いままでにつながってる女の子に「風俗するしない関係なく友だち紹介してよ」と声をかける。まずはそこからです。

開沼 女のコが女のコを引っ張ってくるパターンもあると。スカウト力のある女のコというのもすごいですね。

杉坂 プロのスカウトだったら1から10まで女の子を仕込んできます。でも、そういう子たちは1から10の1だけでいいんです。「○○ちゃんが働きたいって言ってるんだけど」と聞けば「俺が話するわ」と行きます。

開沼 なるほど。

杉坂 で、話をして実際にその子が働かなくても、「見つけてくれて、ありがとう」って紹介してくれた子に1万円くらいをあげます。働いて2日で辞めたとしても「見つけてくれて、ありがとう」と3万円あげる。

 とにかく1回は金を掴まさんと、女の子は探してくれませんから。出費は痛いですけどね(笑)。2日間働いて、5000円、5000円しか儲からなくても、こっちも3万くらいあげたりするんでね。

開沼 顔が見える関係を重視して、そこから関係を広げていくのが一番というわけですか?

杉坂 そうですね。ネットとかでもやりますけど、ネットは規制も厳しいんで、あんまり強烈なことを書けないんですよ。誰かに見られてるんじゃないかなって、気を遣いながら。

開沼 電話やメールを駆使して、日々のコミュニケーションを図ると。

杉坂 そうですね。ある程度相手がわかっている子とはメールでやります。

開沼 スカウトの仕事は何歳くらいまで続けるもんなんですか?

杉坂 直接のスカウトはどんどんしんどくなってくると思います。でも、60歳の人でもスカウトしてはりますからね。

開沼 なかなか想像しにくいですね。

杉坂 ただね、60歳には見えないです。年中20代の女の子と接していますから、飛田の経営者は若く見える人が多いんですよね。いまさらほかの仕事に就けないというのもありますしね(笑)。

西成を潰されると行き場を失う人たち

杉坂 いまはAVなんかもネットで配信になってますよね。月5000円で見放題。AV穣たちのギャラがすごく減っているんじゃないかと思っていて、うちに流れてきてくれたらいいんですけどね。普段はうちで、AVに出演するときだけ東京に行くとか。

 ある風俗では、売れてない子だとは思うんですけど、東京のプロダクションとタッグを組んで結構AV女優を派遣していると聞きます。飛田でももっとAV女優が働いてくれたらいいのになと思いますけどね。ただ、女の子は妬みを全面に出す動物なんで、そういう子が来ると怖いですけどね。

開沼 日々、そういったややこしさはありますか?

杉坂 「女の子はとにかく仲間を作りたがる」というのはほんまにそのとおりやなと思いますよ。どちらかがどっちかと組みますから。

開沼 本の「おわりに」にあるように、飛田で生きる人々が、どれだけ地道に安全と景観を守る活動をしていても、それを忌避する外の人々の動きは止まりません。「治安が悪い」「印象が下がる」「学力が落ちる」という因縁をつけられしまう状況があります。このように社会のグレーゾーンに対する寛容さが失われる構造を私は社会の「漂白」と呼んでいますが、杉坂さんは漂白が進む理由をどう考えていますか?

杉坂 全体的に人と人とのつながりが減っているからじゃないですかね。昔はご近所付き合いがありましたけど、いまはそういうのもないですし。飛田には160店舗ありますけど、知らないオーナーさんなんていっぱいいるんですよ。ただ、月に2回の掃除なんかをすると、やっぱり顔は合わせますから。そこでちょっとずつ。

 昔は、飛田の街中にもダークなイメージがあって、「隣ともしゃべんらんとこ」というのがあったみたいですね。それが少しずつ良くなって、人付き合いという意味でのぎくしゃくした部分が減ってきてます。煙たいもんにはすぐフタをしてしまう風習をなくすためには、人との付き合いが生きてることが大事だと思いますね。

開沼 「煙たいものにはフタ」や「あってはならぬもの」の「見て見ぬふり」が前面に出てきているわけですよね。昨年、部落解放同盟に取材に行きました。同じように、「街の開発しちゃおうぜ」と、そこにある問題自体をなかったことにする動きが様々な形で出てきているという話を聞いています。

 そのとき伺ったのが浪速支部で、西成・飛田ともそれほど遠くありません。すでに東京ではその動きがだいぶ進んでいますし、大阪でも進んでいるように見えます。これから性の部分にも入っていくのかなとも思いますが、いかがでしょうか?

杉坂 大阪の人間からすると西成区の一部なんですけど、たぶん東京の方からすると西成区全部の治安が悪いというイメージがありますよね。西成でも岸里や玉出なんかは住宅街で普通のとこなんですよ。西成区全部が悪いというイメージを取りたいです。

 だけど、「あいりん地区」なんかは、ある意味で救済措置が必要な人たちが来ておられましてね、生活保護を受けずに仕事を待っている方もいらっしゃるんですよね。もちろん、生活保護受給率も西成がダントツですけど、それでもやっぱり、あそこが最後の最後で働ける場所になっています。

 うちらの業界まで、あそこを全部なくして、きれいにしようきれいにしようとなってしまうと、そこにいる人間の行き場がなくなってしまいますからね。僕らからすると置いといてほしいなって思います。

開沼 なるほど。

杉坂 景観どうこうと言いますけど、直接迷惑はかけてないですからね。そう思う人たちが近寄らなければいいんですから。そこまで言われる筋合いはないよと。大阪24区を6区か7区にすると言いますけど、西成がどこにいくのか怖いですよ。どこも引き取ってくれないような気もします。

飛田商店街に見る地方都市再生の課題

開沼 あいりん地区でも東京の吉原遊郭でも、管理なのか救済措置なのかは難しいところです。近代以前から、貧困にしても、性にしても、「あってはならぬもの」が1ヵ所に集められることで、見えにくいながらもそれなりに社会的な位置づけをされていました。しかし、これをなくそう、漂白していこうという状況を多くの人が望んでいて、権力もその動きを利用していくというループは、今後もとどまらないように思っています。

 それに対して、現実はこうなっている、良いことばかりではないかもしれないけど、多くの人の頭の中で肥大化しているほどわかりやすいダークさがあるわけではないし、現にそこに生きている人たちがいると言い続けることが大切だと思います。

 繰り返しになりますが、とりあえず、表面上は社会をきれいにし、煙たいものにはフタをすればいいんだという動きは、現代の政治や情報環境のなかで加速しているように見えます。そして、それは一見すると、「悪いもの」を取り去った「すっきり感」や、糾弾・吊るし上げする「高揚感」を私たちに与えてくれるかもしれません。

 しかし、よく目を凝らして見てみると、いままで1つにまとまっていた問題が分散してしまったり、より見えにくい形にとなって困る人が生まれてしまったり、「隔離・固定化、不可視化」しているだけなのかもしれない。こうした「漂白される社会」の動きに対しては、どうやって抗えばいいんですかね?

杉坂 いますぐにできることってほんまに思いつかないですけど、飛田については、知名度を上げて、クリーンにやってますよと伝えることでしょうか。それでも、「これはダークな仕事だ。表面上はクリーンなことをしてるだけだろ」というバッシングはあるんでしょうけど。だけど、バッシングがあろうがなかろうが、世のため人のために動こうとしてますよという姿勢を貫き通すことは1つですよね。

 あとは組合が中心となって、これは男に対してですけど、遊びに来やすい街作りというのは常に考えています。それから、働く女の子を守るために値段を下げない。そのために、大阪で女の子のレベルの高いところは飛田だと言わせてますけどね。もちろん、それなりの子もいっぱいいますけど(笑)。

 飛田は実物で勝負するわけですから、それを考えれば、うちらが値下げしていたら質のいい女の子は去ってしまう。存続するためには絶対に必要です。いまできることは、本当にそれくらいかもしれませんけどね。

開沼 なるほど。

杉坂 あとね、昔はほとんどの経営者さんがその店に住んでいたみたいです。そうすると、生活用の支出がその周りの商店街に流れて、飛田の商店街も発展していたらしいんですよ。いまはみんな飛田の外で暮らしていて、それによって商店街からも生活できるお店がなくなって、もうシャッター通りです。

 生活部分の出費をもっと飛田の中できるようなシステムを作っていきたい。1軒1軒の親方が飛田の中に住むことはできないですけど、飛田に来たお客さんの財布の紐が緩むような街です。飛田で終わった後、もしくは店に入る前に財布を緩ませる方法はないのか。駅から飛田に来るまでのところが活性化するようになれば、もっと街全体の活性化ができるかと考えています。

開沼 実は、歌舞伎町で飲食店を経営する方、あるいは、ある地方商店街の方からもまったく同じ話を聞きました。昔は、店の上階に店主が住んでいて、1日の生活がそこで完結していたけれど、バブル期の再開発をきっかけに店から居住空間をなくして、生活のベースを街の外に置く人が出てきたそうです。

 すると、夜遊びに来る人はいても、例えば、生活に必要な品物を買うといった面ではお金を落とす人がいなくなり、店舗の種類にも偏りが生まれ、街は廃れ、空洞化していく。つまり、生活しにくい街になります。それによって、人はますます街の外へと出て行き、二度と人が住む街になることはありません。どこの街でも起きている問題なんですね。

杉坂 阿倍野区に「あべのキューズモール」という店ができたので、生活雑貨はそこで揃います。イトーヨーカドーが入っていますし、まずそこで全部揃いますね。ただね、飛田の商店街にも「豊島屋」と「スーパー玉出」という2つの店がありますんで、そこはそこで独自色を出して頑張っていかないといけないですよね。

開沼 杉坂さんは、飛田の街が好きで、存続してもらいたいと考えていますか?

杉坂 そうですね、なんか落ち着きますけどね。飛田の新しい建物はもちろんきれいですけど、どことなく風流な、趣を残したような雰囲気なんですよ。松島新地はどちらかというと欧風の建物に変わってきています。この雰囲気はこれから二分化していくでしょうね。僕は飛田のほうが好きですね。

最終回となる第4回では、飛田新地を形づくる「親方」「おばちゃん」「女の子」それぞれの成り立ちと実態をひも解きながら、「漂白」の進む飛田新地が歩むであろう未来が語られる。次回更新は6月10日(月)を予定。
 
 


05. 2013年6月10日 09:05:29 : niiL5nr8dQ
【第10回】 2013年6月10日 開沼 博,杉坂圭介
飛田新地で働く人たちが街を去る理由とは?
現役スカウトが描く「漂白」される飛田の10年後
【スカウトマン・杉坂圭介×社会学者・開沼博】
売春島や歌舞伎町のように「見て見ぬふり」をされる現実に踏み込む、社会学者・開沼博。そして、大阪・飛田新地の元遊郭経営者であり、現在もスカウトマンとして活躍する杉坂圭介。『漂白される社会』(ダイヤモンド社)の刊行を記念して、「漂白」されつつある飛田の現在・未来をひも解く異色対談。
最終回は、飛田で働く「おばちゃん」「女の子」「親方(経営者)」が街を去っていく理由に迫りながら、現役スカウトによって「漂白」が進む飛田新地の10年後が語られる。

引退した女の子が「おばちゃん」に転身

開沼 本を読むと、飛田にとって「おばちゃん」の存在がとても重要だと感じます。おばちゃんの現状、また、おばちゃんを辞めた方はどうされていますか?

杉坂 もうね、辞めたおばちゃんは、年金を貰う、生活保護を受ける、子どもを産んで世話になる方がほとんどだと思います。昔は、1日3万、4万持って帰っている人もいたんですけど、いまは正直、持って帰れても1万か2万じゃないですか。

 最近になって聞くと、おばちゃんの保証が昔は1日働いて1万くらいはあったんですけど、いまは保証を出さない店も多いらしくて、朝から働いて3000円のおばちゃんもいるらしいですからね。貯金できているおばちゃんはいないんじゃないですかね。

開沼 「おばちゃん」という響きからも若い方はあまりいないように感じますが、新しいおばちゃんはどのように確保するんですか?

杉坂 おばちゃんのほうこそ、基本的には横のつながりなんです。メイン通りの女の子がお年を召してばばあ通りに行きますよね。で、ばばあ通りのほうでも「そろそろ自分やばいんじゃないかな」となったら、そこからおばちゃんに変わるんですよ。

 仲良かったおばちゃんに相談して、「おばちゃん、そろそろ私おばちゃん商売かなぁ」「じゃあ、どこどこの店紹介してやるよ」とこんな感じです。突然、外部から来るのはめずらしいですね。ほとんどが卒業生です。

開沼 経験者だからこそ勝手がわかる部分もあると。

杉坂 親の心子知らずではないですけど、おばちゃんになってはじめておばちゃんの苦労がわかるってみんな言いますよ。それまでは、おばちゃんに「あーせえ、こーせえ」言ってた女の子が、今度は言われる側ですから(笑)。若いおばちゃんだと40歳くらい、30代の人もいるんじゃないですかね。ただ、全体的には60代でしょうね。

開沼 飛田で働く女の子がいる限り、おばちゃんはいなくならないと。

杉坂 どうなんでしょうね。いまは20代をメイン通りで過ごして、30代をばばあ通りでと、長く飛田で過ごす女の子も減ってきてますからね。結婚するから20代で辞めるというのが多いですから。

 ただ、30歳、40歳まで主婦をやって、そこで離婚して母子家庭になったらばばあ通りに戻ってきたり、もうちょっとしてから人生やり直すためにおばちゃんになったりとか。そんときに、当時のおばちゃんや経営者さんに電話したりもあるんじゃないですかね。

女の子は結婚して引退か、それとも“飛ぶ”か

開沼 「飛田が人を活かしている」と書かれています。この状況はいまでも変わりませんか?

杉坂 そうですね、精神的に不安定だったりする女の子も受け入れてます。あと、本当はあってはダメなんですけど、「16時に来なさい」と言って17時や18時に来ても、その場は務まるんですよね。スーパーマーケットでそれやったら「君、明日から来なくていいよ」ってなるんでしょうけど。無断欠勤があっても、次の日に「すいませんでした」で済むのが飛田なんで。そういう意味ではいろんな子が働ける場所ですよね。

開沼 飛田を辞めた女の子たち、働けなくなってしまった人たちはいま何をされているんですかね?

杉坂 結婚している人が多いですね。普通に「マスター、長いことありがとうございました」って挨拶してくる子は結婚です。それ以外は“飛び”ます。たいがい飛びます。

開沼 それはどこに飛ぶんですか?

杉坂 詳しくはわからないんですけど、九州の子に聞いたら、最初はとりあえず東京に行くんですって。東京でやばくなったら名古屋に来て、名古屋でやばくなって大阪に来て。「お前もいずれ飛ぶんかい?」って聞いたら「飛ぶかもしれませんね」って。それでほんまに飛びますからね(笑)。

開沼 飛ぶ子の特徴ってありますか?飛ぶ理由など。

杉坂 金がらみが多いです。あとは、親バレ、友達バレですね。僕の店にはいませんでしたけど、友達にメールをしてお客さんを引く子もいるらしいです。以前働いていた風俗・ヘルスの客を引く子もいますけど、それは少ないです。

 なんでかというと、ヘルスの子は「いつもは本番をさせてないけど、あなただけ特別に本番をさせてた」というトークを使っていた子が多いらしいんですよ。それが「飛田では全員と本番してるやろ」って客が冷めるらしいんで、「逆に言えない」って言ってましたね。

開沼 新規参入もあり、料亭の軒数は増えているとおっしゃっていました。一方で、働きたいとやって来る人の数はどうですか?

杉坂 減ってます。多くの店が求人誌に頼ってますね。関西で有力な風俗求人誌があるんですけど、飛田、松島、信太山の3つで35軒ほどの料亭が載っています。飛田が160軒、松島が100軒、信太山で40〜50軒、だいたい300軒として、10%くらいが求人に頼っています。

 見番屋さんって特殊なんですよね。ここに行ってもあそこに行っても、提携してたら同じ子が来るっていうスタイルなんで。でも、残りはスカウト絡みですよ。スカウトが飛田は稼げると思ってますから。でも、いまはいい子がいたら、飛田じゃなくて福原のソープに回しているみたいです。飛田出身の人間は飛田をひいき目に見ますけど、客観的に見るヤツはソープに流してますね。

なぜ飛田には沖縄の女の子が多いのか?

開沼 スカウトや求人ではなく、自分から玄関を叩いて来る場合もありますか?

杉坂 いますよ、それは。入り口に看板がありますから、自分でパッと見て雰囲気が良さそうな店を選ぶとか。ちょっと知識がある子は、おばちゃんを見て、怖そうなおばちゃんがいる店にはいかないって(笑)。

開沼 店を探して普通に歩いているんですか?

杉坂 誰かの車に乗せてもらったり、歩いている子もいますよ。その代わり、おばちゃんから「姉ちゃん働くの?」やらぶわ〜と言われますから。店を探している子と出勤のために歩いている子はなんか違うんですよ。店を探してる子はキョロキョロしますけど、出勤する子はうつむいてまっしぐらに早歩きしますから。昔は店の前までタクシーで来ていましたけど、いまは電車通勤が多いですね、交通費がもったいないから。稼げない子ほどタクシーで来ます(笑)。

開沼 なるほど。地域を転々としている場合もあれば、関西出身、あるいは東京から働くためにわざわざ来る場合もありますよね。出身地域の特徴はありますか?

杉坂 街全体で考えると、一番多いのは沖縄ちゃいますか。沖縄はね、夏場はカップルが来るからダメなんですって。「夏場は集客多いやろ?」って言ったら、「夏場はカップルで来るからうちらに来ない。だからプロ野球のキャンプが終わったらこっちに来る」ですって(笑)。

 沖縄も真栄原社交街がなくなっちゃいましたよね。そこらへんで働いていた子がこっちに来たりとか。でも、僕らから見ると、熱い国の女の子って働かないですよ(笑)。もうちょっと真面目に働いてと思います。

 松島や信太山なんか行っても、だいたい沖縄から来ている子は友達を頼って来るんですよ。友達が先に働いているからと。次がネットの求人ですかね。昔は地元のスカウトが全部手配しましたけど、いまはネットで選んで来てます。

開沼 やはり、雇用不足が要因になっているようで興味深いですね。沖縄以外では地域の偏りはありますか?

杉坂 僕の周りでは、東京・名古屋・福岡以外は来てますよね。田舎のほうだとキャバクラの時給が2000円くらいだと聞きますから。大阪で3000円〜3500円くらい。東京だともっと稼げると思いますけど、やっぱり賃金格差ですね。

 あとは長崎か大分だったと思いますけど、風俗がまともにないと言ってました。出会いメールやハッピーメールでやると聞きますし、「ムラがすごくあるので、飛田に働きに来ました」と言ってましたけど。

遊郭経営者は死ぬまで辞められない

開沼 おばちゃん、女の子と同じくらい、「元・経営者の方のいま」が気になります。経営者を引退された方はどうするんですか?

杉坂 死ぬ、ですね、現役引退の場合のほとんどが。自分の店だったら、所有権を持っていれば誰かに貸せますからいいですけど、賃貸でやってる人は一生続けるしかないでしょう。若い子なんかは見切りをつけて辞める子もいます。でも、年いったら次の仕事ないでしょうから。若い子だと辞めてからスカウトに転身している子が多いですよ。

 女の子もいなくて、探す気力もないという方は廃業して、まあたぶん元やってはった業界に戻りはるんでしょうね。それしか道がないと思いますね。辞めたときに「女の子いたら紹介しますね」と言って別れますが、そこから連絡を取ることはないですね。

開沼 親方は結婚されている方がほとんどですか?

杉坂 そうですね、ほとんど結婚していますね。40歳以上くらいの人は。亡くなるときは、奥さんがいて、病院に入ってと普通のパターンです。

開沼 ご自身が店をやっていたときに働いていた女性から連絡はありますか?

杉坂 メールはありますよ。辞めてからも「結婚しました」とか、メールで交流がある子はいますけどね。「俺の名前なんか載せてたら具合悪いやろ?」って言ったら、「大丈夫、女の子の名前にしているから」なんてね(笑)。「マスターからのメール来たらすぐ消すし」「そのほうがええ」って。

開沼 相談相手のような役割を果たされていると。

杉坂 ほかの店よりも距離だけは縮めとこうというスタンスはありました。それを生温いと批判する方もいると思いますが。30代の経営者さんは、なんだかんだ遊び感覚の付き合いというか、そんな感じでやってるんじゃないですかね。「店終わったらクラブ行こうや」とか聞きますし。

 距離を詰める人は結構詰めるんですよ。それが原因で、「なんで前の店辞めたの?」と聞くと「セクハラです」とかもあります。でも、いまは怖いですよ、ネットに書かれますからね。「どこどこの店のマスターは講習とか言って…」と。昔は、自分の店に自分の女を置いたりする店もあったと聞きますけど、いまそんなんしたら1発で店がグシャグシャになりますからね。

潰されるとしても飛田は最後に
スカウトマンが描く10年後

開沼 5年後、10年後、飛田の街はどうなっていると思いますか?東京でも繁華街浄化作戦のような動きがいろいろありましたし、大阪でもダンス規制のように行政が突然牙をむくこともあったわけですが。

杉坂 たぶん、たぶんですけど、これも二極化じゃないですけど、潰すにしても飛田は最後になると思います。松島とか信太山、今里、滝井ってたくさんあるんでね。潰すと名前が大きく出るけど、大勢に影響がないのは今里と滝井なんですよ。今里は4〜5軒、滝井がたしか8軒だったかな。じゃあ、その8人はどうすんねんて話でもありますが。

 警察はたぶん知ってると思うんですけど、滝井新地はみんな松島新地の支店なんですよ。だから、「あそこを潰しても松島で生き残れるやろ」という感じもあるかもしれません。ただ、街全体を潰すならまず今里。今里は在日の方なので、日本人じゃないことが不利なんですよ。

開沼 なるほど。

杉坂 西成区は飛田があって、あいりん地区があってというダークなイメージは変わらないので、まずは違法な部分を取り締まるとかはあるかもしれませんね。でも、こういうことをすると最後まで不法なところが残るんです。出会い喫茶だって、摘発されても同じ場所で同じ許可出してますから、あれはどうかと思います。

 ヘルスとかソープとか、デリヘルも許可制から届出制に変わったこともあって、営業する側のレベルも落ちたと思います。まずは、そういうところを先にやってほしいなというのが願望です。僕ら飛田の人間からすると、ほかに潰す順番があるだろと思いますけど。

開沼 なるほど。そして、現在2作目を執筆中だと聞いています。これからも実態を伝えていきますか?

杉坂 実態を伝えていきたいですね。次も飛田の話を書きます。もう少し見識が増えたら、飛田とはまったくシステムが違う松島、信太山の実態なんかも書けたらなと思います。

開沼 次回作をとても楽しみにしています。ありがとうございました。

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

大人気連載「闇の中の社会学」が大幅に加筆され、ついに単行本化!

『漂白される社会』(著 開沼博)


06. 2013年9月30日 18:54:44 : e0k3K1A4qI

 27万人ってどうやって調べたんだ? 売春婦の方手を挙げて…1人,2人,3人・・・

 表に出たのが27万人で隠れているのが○○万人?


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