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10日、中国新聞網は、礼儀正しいはずの日本人が電車の中で高齢者に席を譲るケースが少ない理由について、日本で10年以上生活している中国人がこれについて分析した記事を寄稿した。
2013年2月10日、中国新聞網は、礼儀正しいはずの日本人が電車の中で高齢者に席を譲るケースが少ない理由について、日本で10年以上生活している中国人がこれについて分析した記事を寄稿した。以下はその内容。
日本人の礼儀正しさや公共マナーを守る態度は素晴らしい。例えば、道路を渡ろうとしている人を発見すれば、ドライバーは車を停めてその人を先に渡らせ、笑顔で挨拶さえする。地方では野菜の無人販売所をよく目にするが、誰も野菜や支払い箱の中の現金を盗んでいかない。また、筆者の友人が日本へ遊びに来た際、電車を乗り違えてホテルへの帰り方がわからなくなり、通行人に道を尋ねた。相手は親切に説明をしてくれたものの、日本語が通じないと判断すると、わざわざ一緒に電車に乗ってホテルの前まで送って行った。彼はそのあまりの親切さに感動したという。
その反面、電車の中では若者が席に座り、高齢者が立ったままの場面をよく見かける。日本人はこんなにも礼儀正しいのに、なぜ電車の中で高齢者に席を譲らないケースが多いのだろう?
筆者の知り合いで50代後半のA子さんは、白髪が多いため、実際の年齢よりも老けて見られる。ある日A子さんが浮かない顔をしていたので尋ねると、「今日電車に乗った時、席を譲られたから」と言う。A子さんは「わたしはそんなに年をとって見えるのか」とがっくりしたと話す。多くの日本人がこうした気持ちを理解しているため、電車の中で彼女ほどの年代の人に席を譲る人はほとんどいない。平均寿命が長く、しかも高齢化が進む日本では、年齢だけで高齢者扱いされることを嫌ったり、「老いに負けたくない」との意識を持ったりする人も多い。
また、子供を抱いた婦人に席を譲ってあげようと声をかけたとしても、「すぐに降りますから」などと遠慮して、席に座らないケースも目立つ。日本の友人に聞くと、「日本人には他人に迷惑をかけたくない、世話をやかれたくないと考える人が多いから」と説明する。
このように、譲る側からは「失礼を感じさせたくない」、譲られる側からは「高齢に見られたくない」「迷惑をかけたくない」「世話をやかれたくない」などの理由から、電車の中で席を譲るケースがあまり見られないのである。
★では、日本で高齢者に席を譲るにはどうすればよいのか?これ見よがしに声をかけて、わざわざ手をとって席に案内するような真似は決してやってならず、次のような「テクニック」を駆使することが最も良い方法である。
★席を譲ろうと思った場合は、次の駅で降りるような素振りで席を立ち、ドアの側へ向かうか、あるいは別の車両へ移動してしまうのである。相手がもしも本当に座りたければ、何もなかったかようにごく自然にその席に座るだろうから。
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