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エズラ・パウンド・スピーキング
そして時間差
ファン・レターについて話します。以前、私は一通の可笑しな題名の葉書をいただきました。
Kriegs Statlag XXI A.と書いてあり、その後には五桁の囚人番号が書いてありました。
親愛なるパウンドさんへ、
もしこの葉書が貴方に届き、もし貴方がして下さるなら、私に一冊か二冊の貴方の経済学についての著書を私に送っていただけると幸いです。イングランドからの読み物は現在、不足していて、あるものはあまりはっきりしないのです。
サイン：何某
まあ、多分、これは全て喜ばしい事（お世辞）でしょう。ですが、ポイントは時間差なのです。もしその人が私の経済学についての本を読む前にその人が戦争捕虜になってしまったら、その本はその人にどんな良い事をするのでしょう？もしくは、こう言いましょう、どんな直接的な良い事をするのでしょうと。勿論、その人は英雄に相応しく帰郷する準備をしているのかも知れません。捕虜収容所を出て新秩序イングランドに帰る準備を。
でも、もし、その人や捕虜収容所で横たわっているその人の１２，０００人の同僚が私の経済学をもう少し早く読み始めていれば、もっと簡単な事だったのではないでしょうか？
私は特にアメリカのリスナーに尋ねたいのです。戦争を防止していたであろう新経済学を開始させ、今ではみすぼらしく、古い虫喰われのトラファルガー広場のライオンを、フランスの雄鶏とヨーロッパの鷲（各国の象徴）の詰め合わせと共に、伏せたままにさせておくか否かを。そして毎年の夏、７月４日（米国建国記念日）に古きキリル―鳥をキーキー鳴き飛ばさせた方が良いか否か。骨は折れない方が良いか否か。オイルタンカーは沈められない方が良いか否か。アメリカの道にもっと多くの車があり、タイヤのためのゴムがもっとあった方が良いか否かを。そして豊饒が、可能性ではなく現実であった方が良いか否か。その方が少し良かったのではないでしょうか？
ブラウン氏は、バッファロー・ビルとして知られていますが、貴方に伝えています、私はプロパガンダだと。いや〜、畜生め、私はこの「同じ」プロパガンダを、ヒトラーが帝国のチャンセラーになるずっと前から言い続けているのですよ。
私が深く底まで掘り下げたと云う意味ではなく、私は快適な生活を送っていたわけで、ヒトラーやムッソリーニの様な男達が、私が此処にいるのを知ったなら、彼等は私を単なる害のないエキセントリックだと思ったでしょう。しかしながら、私の真珠岩（？）と洗練されたマナーで、微弱ながら教育の仕事にあちらこちら試み、悟りのしずくを落としました。
私は全速力で真っ直ぐに一瞬にして経済学独占的に行ったのではありません。私はどう古いショー（経済）が運営され（ランニング）ているのか見つけなければなりませんでした。衰え方（ランニング・ダウン）を。
私はあえて（運営ではなく）衰えと言います。私はそれを私の詩の中で言い始めました。“This land turns evil slowly.”「この地はゆっくりと邪悪へ変わる」の中で。
それを、若者の感として扱い、原始のハンターが「森の感覚」を持つ様に、「都市の感覚」得る事について私は何か言いました。何かが衰えていたのです。
私のではないですが、ブラストに泥水についての詩があります。比べてみると、あれは健康的な泥でした。
それから後、私はそれ（衰え）は「悪い」と判断し、どうすれば直せるだろうと考え始めました。１０年質問を尋ね続けた後、彼等銀行法律家達に尋ねた後、私が近づける、マックス・パムやその他の賢明な人達に尋ね続けた後です。１０年後、言いましょう、私に問題の上辺を掴み始めました。利子・金利貸し、利益、マネーの独占。それから私はアメリカ史を調べ始め、その他の歴史も調べ始めました。全てが疑う余地もなくそこにありました。でも、貴方方に伝える方法？それが質問でした。おお、ハムレット。おお、村のハムレッツ。大手新聞は公開討論を欲しませんでした。それは密輸されなければなりませんでした。
それから其処には大学の棚の最上段から始まる「教育」の問題がありました。ウイスコンシンで印刷された馬の様なタイトルの雑誌から引用させてもらいましょう。通常、突然に現れ２，３年で突然消えさる様な小さな雑誌です。１９３５年の春が過ぎる頃に私は、若い編集者達の年４回発行の雑誌に答えを載せました。以下のものです：
貴方の問いに答えるための最上の方法は幾つかの「事実」を揚げる事です。３０年間、私は生徒達の役に立つだろうと、文学の勉強の評価を試みてきて、そして１５年間、同じ目的で教育一般の評価を試みてきました。
現時点で私が貴方に伝えられる最上級（の答え）は、私の「読書のＡＢＣ」と「経済学のＡＢＣ」、それらに続く「社会クレジット、一つの効果；ジェファソンと・もしくはムッソリーニ」のなかに書かれています。
何故、これらは貴方の教科書として使われていないのですか？先進的生徒達のためには、私の「それを新たに造れ」と「読書のＡＢＣ」を相互に関連させなければなりません、それらが何を言っているのかを鮮明に見るためには。
もし、アメリカ人学生達が、大学は、与えられた国と与えられた時での人生のための準備をするためにあると気付き、そしてその場所と時を彼等が「生きる」ために何が手助けになるかを見つけ出す事を強調すれば、彼等は４年分の価値（財産）を得られるのです。誰もこれを学生達のためにしてあげられないのです。彼等が彼等自身でしなければならない事なのです。
「マーク・ホプキンスは丸太の端っこの上、生徒達は逆の端。」
エイブラードがパリ大学をクビになった時、５，０００人の学生が彼に続き、教室も１００万ドルの体育館もない田舎へ行ったのです。これが「学習の復活」とか「頭脳的再生」といったたぐいなのです。
私の世代は全く経済学について無知のまま育てられました。「歴史」は最も重要な事実を削除して教えられました。私達の世代が読んだ全てのページはユーザリー（利子・金利貸し）の影が落ちていました。報道は誤りなだけではなく、総ての今ありえるアイデアは何世代も続く、先行するこじつけに歪まされているのです。
今日の公人達の吟味は素朴で簡単です。これら以下に揚げる質問から貴方を遠ざけ様とする者を、如何なる高い地位の者であっても、「信用してはならない」。
お金とは「何だ」？
誰が造るのだ？
それはどう発行されているのだ？
何故、「全ての」人々が「総て」の人々が生産するものを買う事が出来ない？
これら（の疑問）からただちに始め、真っ直ぐな答えを貴方に与えない者は投げ捨てるのです。貴方は北京にいてはウイスコンシンを直す事はできないでしょう。私が意味するのは、貴方の居る処から始めなさいと云う事です。誰にも国際的に語る事で、「地元」の正直から抜け出させてはいけません（やや不明）。カーナギー平和財団を調査しなさい。貴方が、彼等が何故、経済的な戦争の原因の勉強を避けるのかを見つけた時、貴方は新たな戦争の阻止への道の上にあるでしょう。
１９３５年の春にウイスコンシンで印刷されました、ヒトラーが国際舞台で影響的になるずっと前です。
そして若きアメリカの問題は若きイングランドの問題だったのです。そして答えは「知られて」いました。答えは放送される事が出来ました。答えは新聞に印刷される事が出来ました。それらは学校で葦得られる事が出来ました。それらは行動の基礎として使われる事が出来ました。私が意味するのは政治的行動です。そして「何」がそれを妨げたのでしょう？
え〜、貴方自身に問いただして下さい、何が妨げたのかを。貴方自身に問いただして下さい、何故、これらの事が広く印刷されなかったのかを。何故、アメリカ創設者達の本当の考えは隠され、隅に埋め込まれたのかを。何故、大惨事を先見したイングランドの全ての人達、そしてイングランドがそれをどう避けられるかを見た者達が「もし」・・・何故、これらの人々は心に留められなかったのでしょう？何故、彼等はうやむやの裡に葬られ、もしくは、こう言いましょうか、恐怖によって沈黙へと落されたのでしょうか。
全員が恐ろしかったわけではなく、幾人かは賢明でした。彼等は何処でしょう？何人かは前にでました。今、彼等は何処でしょう？後部座席に座った連中、知っていた奴等、でも彼等の知識に基づいて「行動」する道がみえなかった者達は何処でしょう？超少数派に集まった「連中」？さあ、連中は何処でしょう？そして人々は何時英知を学ぶのでしょう？
おおゼウスよ。
おお チャン・ティよ、時間差はどれだけ長いのでしょう？
エズラ・パウンド（１９４２年３月１９日）
http://www.whale.to/b/pound.html#17_%28March_19,_1942%29_U.K._%28B21%29_
＊
井口：いまでは逆に阿修羅（掲示板）などの面子がまだ洗脳から抜け切れていないから実に面白い。
http://quasimoto.exblog.jp/19378407/
・「これは（情報）戦争だ、といわれるのはそのためなのである。」
＊
２０１２−３４１より：
http://www.blurty.com/users/chilledvodka
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