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若松監督通夜:次作構想に「731部隊」あった…三女が明かす
2012年10月24日
若松孝二監督の遺影が飾られた祭壇=スポニチ提供
拡大写真 交通事故に遭い、多発外傷のため17日に76歳で亡くなった映画監督の若松孝二(わかまつ・こうじ、本名伊藤孝=いとう・たかし)さんの通夜が23日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、内田裕也(72)井浦新(38)ら800人が弔問に訪れた。
三女で若松プロの尾崎宗子プロデューサー(39)はあいさつで、監督の遺作「千年の愉楽」(来春公開)以降の構想に触れ「父は731部隊、白虎隊、沖縄の映画を撮るつもりだった」と明かした。731部隊とは、旧日本軍が満州(中国東北部)で細菌戦用の生物兵器を研究し、人体実験を重ねたともいわれている部隊。原発事故と東電批判がテーマの作品も考えていた。
「千年の愉楽」に出演した高岡蒼佑(30)は「1人で戦ってる面白いヤツがいると使ってくれた。お前は大丈夫と言ってくれたのが思い出。落ち込まず前を向いて頑張る」と目を潤ませた。
迷彩柄のキャップとサングラス姿で笑う遺影は昨年5月、伊豆大島で「海燕ホテル・ブルー」(今年3月公開)を撮影した際のもの。祭壇は母親の胎内をイメージし、2つの盛り上がりの間に遺影を配置。監督が好んだ黄色いバラとカーネーション計3000本で飾られた。
葬儀は24日午前10時半から、同所で営まれる。
主な参列者 篠田正浩、伊藤俊也、高橋伴明、山本晋也、林海象、柳町光男、平山秀幸、行定勲(以上監督)小山明子、内田裕也、奥田瑛二、佐野史郎、大西信満、安藤政信、坂井真紀、井浦新、高岡蒼佑、高良健吾、満島ひかり、柄本佑、染谷将太 (敬称略)(スポニチ)
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社会問題9
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