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2013/1/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
こんな非常時に、わざわざ首相の後ろに立って自分をアピールしなくてもいいだろう。官房副長官の世耕弘成(参院)と加藤勝信(衆院)が、やたらと目立っている。
首相の初外遊に同行した世耕は、アルジェリア人質事件の緊迫した状況が刻々と伝えられる中、17日ハノイ、18日ジャカルタで行われた首相ぶら下がりインタビューにさっそうと登場。時折、TVカメラに視線をやりながら「俺、首相と仕事しています」「日本の皆さん、見てください」と言わんばかりの雰囲気を醸し出した。
「世耕さんはNTT広報部出身で目立ちたがり屋。事前にカメラの位置を頭に叩き込み、ことあるごとに映り込んでいます。民主党の野田政権では手塚首相補佐官が有名でしたが、早くも官邸記者の間では『ポスト手塚』『背後霊』と揶揄(やゆ)されています」(官邸関係者)
元大蔵官僚で普段は「地味」といわれる加藤も負けてはいない。人質の邦人の安否について厳しい情報が伝えられた19日夜、官邸で行われたぶら下がりに、「今度は俺」と言わんばかりにドヤ顔。首相の左後方に立ち、チラチラとカメラに視線を送っていた。
「最近、テレビに映れば人気が上がると安易に考えている政治家が多い。総理と共に一生懸命仕事しているのをアピールしたい気持ちは分からなくはありませんが、こんな状況で映り込むことを考えるなんて緊張感がないと言わざるを得ない。国民も不安になります。副長官はあくまで黒子。総理から能力を買われて起用されたのだから、それに徹するべきです」(政治評論家・有馬晴海氏)
くしくも2人は昨日(20日)の毎日新聞の「再挑戦の官邸主導」という特集に登場。「危機管理にしっかり取り組む覚悟」なんて言っていたが、内情はお寒い限りだ。
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