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対象物だけを調べても、なかなかその本質には迫れない。ドラマや映画で名探偵が死体を横目に、周りの状況を虫眼鏡で調べるという光景をよく見るが、小沢審査会が開かれる以前の審査会の状況、平成21年11月から22年2月までを調べると、今まで分からなかった小沢審査会の真の姿が浮かび上がってくる。
審査員は最初の審査会で「宣誓書」を提出するが、これを拒否すると10万円以下の罰金となる。従って、審査員が何人いたかをこの「宣誓書」の数で知ることができる。
一方、審査員は会議開催の都度、「旅費請求書」を提出して日当と旅費を請求するが、この支払いは口座振込みになっている。口座は前もって登録され、そのため各審査員には固有の債権者番号が付けられる。この債権者番号は提出された「旅費請求書」の右隅に書かれるので、提出された「旅費請求書」を個人別に特定することができ、審査会に出席した審査員の総人数を知ることができる。
そこで、これらを比べると「宣誓書」の数より、実際に会議に出席した審査員の数のほうが多いという奇妙なことが分かる。「宣誓書」には宣誓日が書かれているので、審査会に出席して提出された「旅費請求書」と突き合わせると次のような事が分かる。すなわち、審査会に途中から出席しなくなった人物がいて、代わって別の者が後から参加しているのだが、この人物が「宣誓書」を提出していないのである。
では、この後から参加した「宣誓書」を提出していない人物が「なりすまし審査員」かというとそんな単純な話でもなく、元々の審査員が振込口座を変更して債権者番号が変わっただけという可能性もある。結婚して姓と住所が変わり、通帳を新たに作って、それを振込口座として審査員の任期中に再登録することは十分考えられる。では、「なりすまし審査員」と「口座の再登録」の違いが分かるかどうかである。個人情報は全てマスキングされているので、その見分けはつかないように思われるが、実はこの2つの違いを見分ける方法がある。
開示された「旅費請求書」は常に順序よく並べられている。これは出席した審査員・補充員の「旅費請求書」が漏れなく揃っているかをチェックするからで、任期の早い群からチェックし審査員、補充員の選定録の順に確認していることが分かる。「旅費請求書」はその確認順に順序よく並べられている。
ここで、振込口座を再登録した場合には名前が変わっても事務局は同じ人物であることを知っているのでその順序は変わらない。しかし、新たに人物を追加したらどうなるだろう。そのときは元の位置がないのでその順序は定まらない。順序が定まらないというのには理由がある。それは「旅費請求書」が支払いのため東京地裁に送られ、東京第五検察審査会の事務局には残らないので、並べる順序をある規則で決めておかない限り、時間が経てばどの位置に並べたか分からなくなるのである。そこで審査日によってその順序が乱れる可能性が出てくる。個別の「旅費請求書」を眺めても分からないが、全体の並び順をみるとその区別がつくというわけである。
「旅費請求書の順序表」で後から参加した人物をみると二回目審査員の並び順には乱れがないが、平成21年第4群と平成22年第1群の一回目審査員でそれぞれ並び順が乱れている。このため、一回目の小沢審査会に「なりすまし審査員」が2人いたという疑惑が出てくる。特に平成22年第1群の117927番が初めて出席した4月13日の「旅費請求書」の順序は、群や審査員、補充員の区別なくバラバラになっており、表中31回の審査日のなかでここだけが異様である。小沢審査の真っ最中に「なりすまし審査員」を入れたため、事務局の隠ぺいしようとする意識が強く、確認後にシャッフルしたものと思われる。子どもが悪さを隠すために小細工し、それで却って母親に見つかるというパターンである。
ここで117927番と対になる「宣誓書」を提出している審査員は111589番であるが、この人物は「旅費請求書」により伊豆諸島の新島村からやって来ているのが分かる。東京第五検察審査会に新島村の審査員がいるのは、審査員が東京都特別区及び島しょの選挙人名簿の審査員候補者の中から選ばれているからである。審査員候補者400人の各市町村選管への割り振りは、まず、各市町村選挙人から1名を選出後、選挙人登録数の人数割りになっている。このため選挙人登録数が2,567名の新島村であっても必ず1名は審査員候補者が出るのである。
この表から、分かることは最初、新島村へ住んでいた111589番が2月から4月の間に東京近郊(霞ヶ関への往復運賃1,460円)へ転居し、そのため振込口座を再登録して、再び審査会に出席したということである。それなら117927番は111589番と同一人物であったということになるが、もし、111589番が今も新島村に住んでいるなら117927番は事務局がつくった「なりすまし審査員」であったということになる。
新島村は新島と式根島からなり、新島が人口2,452人、式根島が554人である。この小さな島から111589番を見つけることはそう難しいことではない。探し出せれば証言者として、守秘義務を気にすることなく語ってもらえる。審査会について話す必要はなく、ただ自分の事について語るだけである。「私は東京第五検察審査会の審査員であったが、島から出たことはない。」それだけで十分である。そこから、小沢審査会の真実を頑なに覆い隠してきた厚い氷の壁は一気に氷解していくだろう。
小沢審査会については何も知らない人物に審査会の闇を解き明かす鍵を持たせるとは、なんと粋な計らいをするものであろうか。
・「旅費請求書の順序表」→http://wamoga.web.fc2.com/sinsa.pdf
※「旅費請求書」から振込データ「債主内訳書」が作られるので「債主内訳書」の並び順は「旅費請求書」と同じになる。「債主内訳書」は実際の振込データなのでそれを元に表を作成している。
・111589番「旅費請求書」→http://wamoga.web.fc2.com/ryohi111589.pdf
・「宣誓書」、「旅費請求書」等の開示資料については→http://wamoga.web.fc2.com/index.html
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