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2013年01月19日 「ジャーナリスト同盟」通信
<「ムサシ」の意外な効用>
久しぶりに電車に乗った。週刊誌の車内広告で「みんなの党」の渡辺嘉美が選挙中に離婚した、という見出しが目に止まった。小沢一郎の離婚騒動を大々的に政治問題にしたことを思い出せてくれた。渡辺の場合、扱いは小さい。小物だからだろう。二人の共通点は司法試験に失敗したことだ。友人が働く日比谷の市政会館に足を運ぶと、建物の西側にまだ雪が溶けずに残っていた。館内で出会った知り合いが、目下、話題殺到の「ムサシ」の意外な効用を語って聞かせてくれた。
<政治銘柄>
雑誌の編集者に「ムサシ」を尋ねると、全く反応が無い。知らないのだ。投開票一切を牛耳っている民間企業と教えると、仰天する始末だ。親友の元通信社記者は筆者のブログで初めて知ったといい、さらに「木曽の知り合いからブログを見たか、という電話で気付いた」と彼も驚いていた。
地方新聞を発行している知り合いは違った。「記者時代から知っている。ムサシは上場会社で、政治銘柄でその筋ではよく知られている」と話してくれた。これは意外な反応である。
「どうして知ったのか」と問いかけて見た。「徳永政利の秘書からだ。政治銘柄で有名だ。選挙になると、ムサシ株を買うと、必ず値が上がる。終わると、下がる政治銘柄で有名だと教えられた」との答えだ。
徳永というと、日本遺族会の元事務局長だ。参議院議員5期、遂には参院議長にもなっている大物だ。そこの秘書がムサシ株で小遣い稼ぎをしていた」というのである。
「新聞記者もやっている」とも言った。マスコミ人も、に驚いてしまった。
<新聞記者も知っていた>
新聞記者もいろいろなのだろう。本来、株に手を出してはならない。インサイダー取引の容疑がかかるからである。第一、株を購入できる資金など無いはずだ。
だが、違った。豊富な資金を転がす怪しい記者もいたのだ。思い出した。遠い親戚に社会党議員で衆院副議長になった者がいる。彼のもとに足しげく通うA新聞記者は、貧乏代議士?から金をせびっていた、という。まさかそれで株を買っていたわけでもないだろうが、欠陥記者は昔も今も同じなのだ。新聞の価値は下がるばかりだ。こうした守銭奴記者は中国にもいると、北京の学生が教えてくれた。10年前のことだ。
「国民に奉仕するジャーナリズム」を採用した時点で徹底する義務が、新聞テレビにあるのだが、それを果たしていないことが問題なのである。
<自民党大物秘書の金もうけ>
「ムサシ」のお得意先はどこか?「政党・政治家と選挙管理委員会」とも教えてくれた。
「選挙カーなど選挙の7つ道具一切を政治家に貸して利益を上げている。自民党から共産党まで」と言った。「不正はないと思うけど、たとえあったとしても国会で追及されることはない」とも彼は言い切った。
政党・政治家にとって、ムサシは馴染みの取引会社なのだ。ムサシに金を払って選挙活動をしてバッジをつけている。その関係から秘書はムサシ株を知り、せっせと株を購入して大金をせしめてきている、のだという。
この説明にも腰を抜かしてしまった。秘書も政治家・秘書・記者も政治銘柄として、選挙風が吹くと、一斉にムサシ株に飛びつく。当然のように株はぐんぐんと値上がりする。確実な政治銘柄なのだから。
「ムサシ」とグルになっている永田町なのだということが、この説明で理解できる。彼らは、選挙の投開票一切を民間企業に独占させている異様さについて、無頓着なのである。機械もプログラムも人間が作り出したものだ。操作は可能なのだ。理工系人間にとって、これは常識に属する。筆者も事情通に教えられるまで気付かなかった。
疑惑は自治体の選挙管理委員会にも?選管を買収している「ムサシ」の疑念に目を向けない政界とマスコミでいいのだろうか。
「新聞の自由は憲法に保障されている権利」「法律が禁じている場合を除き、一切の問題に関して公正な評論、事実に即する報道を行う自由」(新聞協会の編集権声明)
今年初めて友人に「新聞手帳」をいただいて、それを使っているのだが、そこに載っている編集権の内容である。「ムサシ」の疑念について、公正な評論をする責任があろう。沈黙は許されない。
<「勝共連合と手を切れ」と>
この日、日比谷に来る途中、新橋駅で下車した。例によって小さな広場で、右翼が街宣車の上でスピーカーの音を上げてわめいていた。そこで不思議な言動を耳にした。
「安倍は日米同盟だと叫ぶ。それでいて靖国参拝をするとも。靖国は反米ではないのか」
日米同盟に反発しているのである。以前にはほとんど聞かれなかった。靖国は日米戦争と日中戦争の死者が祀られている社だ。A級戦犯も。天皇のために亡くなった者らを祀っている天皇家の神社だろうが、現在は宗教法人の一つに過ぎない。敗戦で国教の地位を失ってしまったのだ。
それにしても「靖国は反米の基地」という発言に、昨今の右翼の変化を感じた。こうした点を、そばにいた元通信社記者にぶつけてみた。右翼に詳しいからだが、そこから意外な新たな話が飛び出してきた。
安倍とのことである。昔のことに違いない。
「以前に安倍に対して、勝共連合と手を切らないと、総理になれないよ、と忠告したことがある。お爺さんは過去のこと、これからは無理ですよとね」
勝共連合というと、真っ先に怖い印象が先立つ。公安当局も監視していると聞く。仲間に統一教会が存在している。集団結婚や詐欺商売で勇名をはせてきている。韓国が本拠地だ。
勝共連合が右翼議員の選挙運動に強力な支援をしていることを、自民党関係者はみな知っている。勝共云々の背後に差別も存在しているのだろう。これは人間の嵯峨なのだろうか。好んで差別を吹聴する癖がある。典型はヒトラーである。
<余裕のない日本人>
近年、差別する日本人が増えてきている。政治的に極端になると、それは排外主義である。危機的な雰囲気の元で表面化する。かの自由の国・アメリカでも第二次世界大戦中、日系人は塀の中に押し込められ、財産を没収された。
余裕が無くなると、他者よそ者を理由なく排除する。戦前もそうして侵略戦争に突入した。石原・橋下・前原らにも、一方で支援者がいると思えば、その逆の者も増えてきているという。
平和憲法の道に外れる言動や行動を厳しく叱責する筆者である。出自を問うようなやり方は正しくない。このことを心友はいつも指摘してくれる。お互い銘記しておきたい。
人間に格差はない。みな平等である。だからアメリカのオバマには頑張ってもらいたい、との思いが強い。それは彼が右翼ではない。排外主義者ではないからだ。またしても横道に反れてしまったらしい。
近隣の人たちとはすべからく兄弟・親類なのである。出自を問題にする人間になってはならない。寛容人、それがリベラルだ。宮澤喜一が自民党総裁・首相になった日に単独インタビューをした。
その時、彼に古巣の宏池会派閥に付いて聞くと、それはリベラルと即答した。リベラルは人間の出自を問うことを拒絶するものである。
2013年1月19日9時15分記
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