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2013/1/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田民主政権の昨年末の歴史的犯罪によってもたらされた自公独裁政治復活による庶民の惨憺たるこれから
やれ株高だ、円安だと、世間はアベノミクスに浮かれているが、重要なことを忘れている。
この国にはマトモな野党がなくなってしまったということだ。つまり、これからは自民、公明がやりたい放題で、何でもかんでも決めていく。
その最たる例が税制だ。民自公の3党協議なんて形だけ。自公はさっそく、消費増税を前提とした軽減税率の導入を2党で議論している。ないがしろにされた民主党の松本税調会長は「軽減税率には反対だ。民主党は給付つき税額控除が基本だ」とか怒っていたが、いくら叫んだところで、数がないんだからしようがない。
景気対策だって自公のやりたい放題だ。自分たちが潤うように公共事業をばらまき、自分たちの利権がらみの業界や団体、自治体にカネをつける。息がかかった企業なら、どんなデタラメをやっていても救済する。その中には東電も入る。
で、そのために使った税金は庶民からふんだくる。来年8%、再来年には10%にハネ上がる消費税を充てるわけだ。安倍政権は生活保護費も8000億円のカットをもくろんでいるから、貧者はますます見捨てられることになる。
この先、庶民にはどんな暮らしが待っているのか。「日本を滅ぼす消費増税」を著した経済アナリストの菊池英博氏の見立ては衝撃だ。
「サラリーマンの平均年収412万円の世帯で見ると、消費税率が10%にハネ上がれば、12万円近い増税負担となります。さらに、1月からの所得増税や毎年の厚生年金保険料アップによる可処分所得の減少が14万円超、つまり計26万円の負担です。日本全体の世帯数は約5336万なので、総額14兆円が毎年、安倍政権によって召し上げられるわけです。年収200万円の低所得層はもっと悲惨で、消費増税による負担額は12万円。彼らの支出の8割くらいは衣食住なので、そこにかかる消費税は大きい。安倍政権は軽減税率を先送りする代わりに、1万円程度のつかみ金で貧者対策とゴマカすつもりですが、1万円が救済になりますか。その上、生活保護費まで削減の意向ですから、貧者は路頭に迷うことになる。この政権は完全に弱者切り捨てで、格差はさらに拡大することになるのです」
◆国会に庶民の代弁者がいなくなった
安倍はインフレ政策にシャカリキだが、不況下で物価の上昇と円安が続けば、この先、100円ショップだってなくなりかねない。円安でガソリン代が高騰すれば、プラスチックだってできないのだ。
株高で浮かれるのは、資産を持っているごく一部。その裏で多くの弱者、庶民は踏み台にされていく。恐ろしいのは、そんな構図が定着し、永久化してしまうことだ。政治評論家の森田実氏が言う。
「この国は本当に危機的な状況です。いまや国会には庶民の代弁者がいません。維新の会は公明党を追い出し、自分たちが自民党のパートナーになりたい、憲法改正に持ち込みたいと思っていて、自民党の別動隊と変わりません。民主党はまがりなりにも野党第1党ですが、いまや自民党に抵抗ひとつできない根性なし政党になり下がってしまった。維新と一緒になって参院選を戦いたいなどとノンキなことを言っているのだから、笑止千万です。今のままでは参院選で惨敗し、消滅するのは目に見えている。野党がこのテイタラクで、まるで抵抗力がないから、自民党はやりたい放題です。このままでは民主主義も国民生活も崩壊し、庶民は生きていけなくなりますよ」
国会はオール与党となり、自公政権は永遠に続く。大企業や既得権益者ばかりが得をし、庶民はとことん搾取され続ける。そんな惨憺たる世の中になってしまうのだ。
◆切り捨てられた貧民は税金を払えず、アウトサイダー化する
それにつけても、こんな事態を招いた野田佳彦という男は切腹モノじゃないか。民主主義の敵というしかない。とっとと消えうせてもらいたいし、議員バッジも返上して欲しい。それが庶民感情というものだ。
一体、どのツラ下げて永田町でのうのうと生きていくのか、国会が始まれば、またノコノコ出てくるつもりなのか。そういえば、衆院選での大敗後、何をやっているのかもさっぱり分からないが、少しは反省しているのか。
野田事務所に聞いたら、こう言った。
「とくに何もしていません。地元の団体の新年の集まりには顔を出していますが、お話しするようなことはありません」
8日には連合千葉の会合にも顔を出していたから、まだまだ議員は続けるつもりらしい。つまり、反省ゼロだ。こうなると、お遍路した菅直人の方がまだマトモに見えてくる。野田という男のとんでもなさがよく分かるが、野田がなぜあんなバカな解散に突っ走ったのかも、だんだん見えてきた。
「戦略も展望もない野田は、完全に財務省の言いなりでした。その財務省は、消費増税法案が通ったら、さっと身を引いた。裏で菅や野田を操り、“陰の総理”といわれた勝栄二郎財務次官も退官した。増税の道筋さえつければ民主党は用済み、あとは自民党にスリ寄ろうというわけです。衆院選前から、田中一穂・主税局長が安倍さんの自宅を夜回りしていたから露骨でした。見捨てられた野田は“錯乱”し、解散もできずにグズグズして、結局、最悪のタイミングで追い込まれた。野田は異論を口にする同僚議員を排除し、純化路線を進めて、自民党の補完勢力として生き延びるつもりだったが、予想以上に自民党が大勝し、完全に出る幕がなくなった。これが、解散前後の状況です」(政界関係者)
◆民主党は反省ゼロの野田を断罪しろ
何のことはない、自民党の別動隊になるつもりが、自民圧勝で計算が狂ったわけだ。バカを絵に描いたような男、裏切りに裏切りを塗り重ねた卑劣漢、それが野田なのだが、前出の森田実氏もこう憤慨する。
「野田さんのやったことは万死に値しますよ。今すぐ議員辞職するのが当たり前です。集団自決のような解散・総選挙に突き進み、大量の同志を討ち死にさせ、自ら政権を潰し、国民の希望を奪ったのです。その結果が、今の野党不在の危機的政治状況です。この先、自公政権によって切り捨てられた庶民は、税金も払えなくなるでしょう。いや、払わなくなるのではないか。国会に代弁者がいないため、切り捨てられた庶民はアウトサイダー化し、非政治的な抵抗しかできなくなるからです。国家として成り立ちません。そんな事態が今、起こりつつあるのです」
返す返すも罪深きは野田だ。民主党はこの男を断罪しないことには、党の再生なんて絶対に不可能。そうやって、きちんと野党が出直さなければ、本当にこの国は終わってしまう。
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