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本澤二郎の「日本の風景」(1253)
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2013年01月16日 「ジャーナリスト同盟」通信
<「ムサシ」と都知事選挙>
日本記者クラブ会報が届いた。ほとんど開いたことが無い。ナベツネが暴走する日本マスコミの殿堂も、今ではすっかり霞んでしまっているからだ。ネットでは「マスゴミ」とゴミ扱いされている。真実を伝えないからで、新聞不買・NHK不払い運動もかまびすしい。そのせいか、すっかり腰が重くなって内幸町の日本記者クラブに出かける機会が少なくなってしまった。大事な会見はYOU TUBEでも見られる。第一、見たい会見もあまりない。ただ、新年の会報なのでぺらぺらめくると、一つだけ興味のある記事を見つけた。東京新聞記者が都知事選の「なぞ」に切り込んでいたからだ。会報制作担当者の思いも伝わってきた。「ムサシ」の存在を察知しているのかもしれない?
<東京新聞に期待>
日本の善良な知識人の多くは、権力に屈しない・迎合しない日刊ゲンダイと、それに続く東京新聞を高く評価している。読売・産経の極右新聞は別格としても、朝日・毎日・日経の評判も悪い。
人気の掲示板「阿修羅」「文殊菩薩」などには、いま朝毎読3全国紙の不買運動を開始しよう、との呼び掛け文が大々的に掲載されている。民意向上の現れだろう。その書き込みの中に「東京新聞はやめない」と抵抗するものがあった。
マスゴミに怒る市民の中に東京新聞を評価する者は、逆に増えているのかもしれない。東京新聞はかなり早い時期に倒産したのだが、名古屋に本社のある中日新聞が肩代わりして、今日隆盛をきわめつつある。倒産寸前の毎日にも期待したが、どうやら無理なようだ。不買対象新聞になってしまった。筆者が勤務していた東京タイムズは、中曽根バブル崩壊と時を合わせて、潰れてしまった。直前に住友銀行傘下に組み入れられた結果だ。
産経のように財界右翼に順じて右傾化すれば、あるいは生き延びることが出来たかもしれないが、それは首都圏民に誤った情報を提供することになりかねないのだから、仕方のないことだったろう。随分と平和・軍縮の視点から記事を書かせてもらった、滅多にないいい新聞だった。
平和・軍縮のリベラル新聞が、いうなれば今の東京新聞なのである。ある程度、期待が持てるかもしれないが、敵は足元にいる。広告を独占している電通だ。電通の大株主は共同通信と時事通信である。
NHKもそうだが、労働組合と経営陣が癒着してしまっているため、正論を吐けなくなってしまっている。この通信原稿が地方新聞やテレビ局などに流れて、時に悪しき情報操作をする。
電通監視の市民運動の誕生が不可欠なのだ。
<松村記者の意欲>
日本記者クラブにも、まだまともな人物がいるに違いない。それが東京新聞の松村記者の都知事選報告の記事で気付かされた。記者の原稿をうまく引用した見出しは、会報制作担当の成果であるが、それは「前人未到430万超の得票」「猪瀬氏独走のなぞを探りたい」と的を射たものだ。
記者の思いを存分に引き出した見出しである。この「なぞ」には都庁担当記者の鋭い目が光っている。「不正はなかったのか」「ムサシはどう投開票したのか」という記者感覚を見てとれる。
この記者は女性だ。女性記者の中にもおかしなものが目立つが、いい記者は男性より優秀である。誘惑に強いからである。
そもそも石原の知事辞任劇から怪しかった。石原が大嫌いなはずのワシントンに乗り込んで、尖閣購入問題を表面化させた。行く先はワシントンのネオコンの巣窟で知られるヘリテージ財団だ。米産軍複合体のシンクタンクだ。
その先に野田の尖閣国有化宣言と日中激突、そして知事辞任と猪瀬後継発表、ついで選挙の事務と作業を全て仕切っていた「ムサシ」。
<前人未到の430万得票>
火のないところに煙は立たない。日本国と首都を牛耳るワシントン?うがち過ぎか?そのための同日選挙と「ムサシ」動員が、まさに前人未到の434万票?有権者は1062万人、投票者665万人、投票率62・60%。猪瀬は2位候補の4倍以上の得票をしたことになっている。
衆院選は戦後最低の59・32%、東京だけが62・20%である。猪瀬は都民の圧倒的多数の支持を受けたことになる。
都民は、この三文作家を、石原をはるかにしのぐ支持をしていたことになるのだが、彼をどれほど知っているのであろうか。
都民である筆者はよく知らない。副知事として何をしていたかを知らない。松村記者は知っていた。都庁内の評判さえよくない。
投票所の出口調査で、3割の都民が石原都政の見直しを望んでいたのである。
ほとんど無名に近い副知事が、選挙に出た途端に前人未到の得票という。石原の尖閣で日中貿易は破綻してしまった。外交をめちゃくちゃにしてしまった、その後継者である。
どう考えても、この数字は不思議なのである。
<なぞは深まるばかり>
松村記者は「たとえメディアが猪瀬氏の好イメージを伝え、猪瀬氏に改革を望む都民がいたとしても、こんな現象(前人未到の430万得票)が起きるだろうか。私の中で謎は深まるばかりだ」(カッコ内は筆者)と重大な疑念を抱いて、都知事選を総括している。
記者にいいたい。まずは総務省と都京都の選管を洗え、といいたい。そこと「ムサシ」の関係を徹底して取材をすると、投開票の場面でのイカサマが発覚するかもしれない。
「ムサシ」関係者とそのOB、富士通関係者を洗えば、謎が見えてくるのではないか。
松村記者に続く勇気あるジャーナリストは、まだいるに違いない。
2013年1月16日8時15分記
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