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http://mainichi.jp/select/news/20130115k0000m020016000c.html
【ロンドン坂井隆之】大胆な金融緩和や財政出動で景気底上げを図る安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」が、ノーベル経済学賞受賞者からも評価されている。著名な経済学者のお墨付きを得たことで、首相は一段と自信を深めそうだが、アベノミクスへの期待感が支えになっている円安や株高の持続性には疑問の声もある。
08年のノーベル経済学賞受賞者で、コラムニストとしても知られる米プリンストン大のクルーグマン教授は11日付ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)のブログで、安倍首相が目指す経済政策について「深く考えてやっているわけではないだろうが、結果的に完全に正しい」と“評価”した。
同氏はかねて、不況脱却のためには大胆な財政・金融政策が必要だと主張。安倍政権が打ち出した20兆円規模の緊急経済対策や、日銀に対する強硬な金融緩和の要求に対し、「(財政破綻のリスクなどを強調する)堅物過ぎる理論にとらわれて他のどの先進国もできなかったこと」と指摘する。
ただ、クルーグマン氏の分析には、皮肉も交じる。アベノミクスの効果について「国債の金利は上がらず、円は下がっており、日本に非常によい結果をもたらしている」と述べる一方、「安倍(首相)はナショナリストで経済政策への関心は乏しく、それ故に正統派の理論を無視しているのだろう」と推測。金融市場はひとまず好感しているものの、財政持続可能性などに深い洞察を欠いたままの政策運営には、懸念をにじませる。
円相場の急速な下落と日本株の上昇に対しては欧米でも関心が高く、連日報道されている。ただ、各紙とも持続性には半信半疑で、英フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日の記者コラムで「過去20年間、日本株に失望させられ続けてきた。今回、何が違うのかは疑問だ。昔と違い日本が世界に売るものは乏しく、円安は特効薬ではない」と言及した。そもそもアベノミクスは、クルーグマン氏らの主張を裏付けにした側面があり、同氏が評価するのは当然という指摘も。新政権の経済政策の評価が定まるには、なお時間がかかりそうだ。
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アベノミクスがアベノミクスといわれる由縁は日銀を明確に押さえにかかっているからだ。
バブル崩壊以降、これまで公共事業で回復しかかった景気を
コアCPIを無視して、タイミングを逸した、早すぎた金融引き締めで何度も芽を摘んできたのが日銀こと日本銀行だ。
ここを抑えれるかでアベノミクスの成否をわけるだろう。
経済が軌道に乗れば、ようやくまともな状態で山積した社会問題に取り組める下地が出来あがる。失われた次代に終止符が打たれるだろう。
まさに皇国の荒廃この一戦に有りである。
もちろん現在は90年代と違い、新興国の台頭により、食料や資源の枯渇、高騰による
コアコアCPIベースの一部の物に偏ったインフレもあるが。
それはデフレ不況と円高でごまかしていても、永遠に解決しない問題である。
価格高等の原因を正面から見据え食料、資源問題に政治が全力で取り組まねばならない。
デフレ不況と行き過ぎた円高は逃げである。
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