http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/630.html
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これは以下の投稿のコメントに対するもので、多少長くなってしまったので新規投稿にすることとした。
「「原発問題が争点にならなかった」ではなく、「原発問題を争点にできなかった」である:三宅雪子氏」 (晴耕雨読)
http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/622.html
コメント1
経済の立て直しが第一だというが、どの政治屋にそれが出来ると言うんだい。
米国式のグローバリズムで米国そのものが崩壊しつつあるじゃないか。
経済の立て直しには短期的なものと長期的なものがある。浮利を追い求める短期的な米国式の経済は格差社会を始めとする様々な歪をもたらす。
アベノミクスとか言われている急激な円高やインフレへの転換は日本経済にどのような痛みを与えるのか考えたことがあるのかい?
確かに長期的なデフレは企業家の投資マインドを萎えさせるものでしかないのかもしれない。しかし、急激な円安誘導は日本の技術立国を支えてきた中小企業への大きな打撃となり、基盤となる技能の喪失へとつながる恐れもある。
また1000兆円に上る国債がインフレによって利子負担が増えることになる。それに耐えられるのか?
経済を一時的に浮揚させたところで、労働者の所得が増えない限り内需による下支えは期待できない。外需に依存せざるを得ない状態は益々強くなるだろう。しかしながら、価格競争力で劣勢にある中で輸出を伸ばすことは容易ではない。勢い、海外への生産拠点流出が増えることになる。そうなれば、日本の技術立国、貿易立国としての位置づけは大きく後退することになるのではないのか?
トリクルダウンの論理は中国を見ても分かるように、うまく機能しないことは明らかだろう。
経済浮揚を唱えるのは容易い。しかし、このグローバル化した世界の中で、国を富まし、民を富ますことはほぼ不可能であろう。
米国式のグローバリゼーションからの転換をどのように図るのか、欧州をはじめとする諸外国との連携をどのようにしていくのか。
このような複雑な連立方程式を解いていかなければならない時期に、二元論でしか論じられないアベノミクスでは悪くなりこそすれ、よくなることはない。
また、原発ゼロが非現実的だというが、原発がこれから日本経済にどれほど負担になるのかを真面目に検証したことがあるのか?
原発推進側の論理は常にごまかしの連続だったのではないのか?
導入時には20年?で廃炉にすると行っていたものが見かけの発電コスト低減のために30年、40年と償却期間を延し、60年の延長を認める動きすら出ている。各種の補償は国税でまかなわれ、今回の事故でも回収の見込みがあるとも思えないお金をつぎ込み、災害対策は大手ゼネコンを潤すだけ。被災地には些少の金が回ってくるだけで、利幅がないからといい加減な除染作業が横行している。
戦後、営々として築いてきた日本品質への信頼も崩壊しようとしてきている。勤勉な日本人という評価も虚構と化そうとしている。
このような事態に危機感を持たずに、一度政権を放り出した安倍晋三を支持している有権者に絶望している。
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