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http://mainichi.jp/select/news/20130113ddm041010099000c.html
毎日新聞 2013年01月13日 東京朝刊
資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反で強制起訴された小沢一郎衆院議員(70)=昨年11月に無罪確定=の公判で、検察官役の指定弁護士の主任格を務めた大室俊三弁護士(63)が毎日新聞のインタビューに応じた。市民の議決に基づく強制起訴で初めて判決が確定した公判を振り返り、制度のあり方などを語った。【聞き手・鈴木一生】
−−無罪確定について今どう思うか。
◆残念だが、有罪に直接結び付く証拠が少なかった。(無罪は)司法が健全ということ。ただ、こちらにも反省点がある。
−−反省とは。
◆指定弁護士は議決後、速やかに起訴する義務を負う。検察から引き継いだ証拠が乏しい中、(争点と証拠を事前に絞る)公判前整理手続きに付すのを是としたのは適切でなかったかもしれない。審理の進行に応じて証拠集めができる従来の刑事裁判の進め方が妥当だったように思う。
−−控訴や上告の細かい規定がないなど制度の課題も浮上した。
◆控訴するか否かの判断に一番苦労した。(無罪とした)1審判決の論理は納得できなかったが、被告人の立場を延ばしてよいのか。精神的に負担だった。そもそも複数の指定弁護士で見解が分かれた場合、どうなるのか規定がない。たとえば、私は上告審に参加しないと決めていたが、もし他の指定弁護士が上告した場合、辞めることができるのかも不明だった。
−−制度を評価できる点はあるか。今後どうあるべきか。
◆証拠を見ると小沢氏の白黒を法廷で決めるべきだとした検察審査会の判断に違和感はない。国民が検察の起訴基準をチェックするという制度の趣旨は良いと感じた。ただ、今のところ強制起訴は小沢氏やJR福知山線の脱線事故など世間が注目する特殊な事件に集中しており、もう少し一般的な事件での適用が積み重なってから是非を評価すべきだろう。
−−小沢氏の裁判では検事による「虚偽」の捜査報告書の存在も明るみに出た。
◆裁判に直接影響はなかったと思うが、上司向けの自慢と弁解のような報告書だった。「供述調書にはこの程度しか記載できないが実は上手な取り調べだったんです」と言いたげな印象を受けた。
−−小沢氏の印象は?
◆「剛腕」といわれるが、初公判で本籍地や住所を言い間違えるなどとても緊張していると感じた。ほかは特に何も感じなかった。
◇
陸山会事件:大室弁護士ら3人、報酬240万円 活動900時間
http://mainichi.jp/select/news/20130113ddm041010102000c.html
毎日新聞 2013年01月13日 東京朝刊
大室弁護士ら3人に東京高裁は昨年12月、控訴審の報酬として規定の満額となる各120万円を支払った。東京地裁も1審公判終了後、満額を支払っており、1人当たりの報酬は計240万円。大室弁護士によると、1審段階の活動時間は843.5時間、控訴審は50時間程度という。
一方、大室弁護士は同月、日本弁護士連合会に公判での活動内容を報告した。その中で「検察の捜査は収賄的な事件での立件を念頭に置いて突破口として政治資金規正法の捜査をしていたようにうかがわれた」などと指摘。小沢氏を不起訴にしたことについては「収賄で立件するのが無理と見込まれたことから相当早い時期から立件自体を断念した節がある」と推測している。
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