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2013年01月13日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「友愛外交」を標榜している鳩山由紀夫元首相が、1月15日から18日までの日程で、中北京市を訪問して、要人らと会談する。北京政府の招きに応じるものという。
鳩山由紀夫元首相は、2012年12月16日の総選挙には出馬せず、政界を引退しているけれど、政治に対する未練は、尽きていない。たとえ、議員バッチをつけていなくても、「日本版EU」である「東アジア共同体」の実現には、強い意欲を抱いている。このため、野田佳彦前首相が、こじらせた日中、日韓の関係の修復に心を痛め続けている。
とくに中国北京政府は、習近平次期国家主席、李克強次期首相が3月15日に正式就任する前に、日本との関係を改善したいという気持ちを持っている。
だが、安倍晋三首相を中心とする日本政府が、対中国との関係について、改善の姿勢を示すどころか、尖閣諸島の領有権をめぐって強硬姿勢を取り続けていることに、警戒感を持っている。
そこで、北京政府は、「友愛外交」の推進者であり、小沢一郎元代表の盟友である鳩山由紀夫元首相を招いて、今後の日中関係のあり方について、意見を聞きたい意向のようである。本音では、習近平次期国家主席、李克強次期首相と極めて親密な関係にある小沢一郎元代表(生活の党)を直接招いて、旧交を温めたい意向のようだが、小沢一郎元代表の日本政界での立場や米国との関係を配慮して、取り敢えず、鳩山由紀夫元首相と面談して、今後の日中関係について、意見を交換しようとしているらしい。実に義理堅い外交姿勢である。
◆しかし、安倍晋三首相側では、米国オバマ大統領との首脳会談の日程が決まらず、そのうえ、中国北京政府の最高首脳である習近平次期国家主席、李克強次期首相との首脳会談もままならない「行き詰まり状態」のなかで、鳩山由紀夫元首相が、安倍晋三政権との綿密な打ち合わせもなく、北京政府の招きで、訪中することに「不快感」を抱いている。これが、安倍晋三政権の「対米、対中外交の能力」が疑われかねないことに懸念を抱いているからである。
読売新聞 1月11日午前11時、「鳩山氏訪中計画『今初めて聞いた』菅長官不快感」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「政界を引退した民主党の鳩山元首相の訪中計画が10日明らかになり、政府から冷ややかな反応が上がった。鳩山氏の訪中は中国側の招待。15日から18日まで北京などに滞在、中国政府要人らと会談する方向だ。菅官房長官は10日の記者会見で、鳩山氏の訪中について、「今初めて聞いた。それだけだ」と不快感をにじませた。沖縄県の尖閣諸島をめぐり日中関係が悪化する中、政府内からは『軽率な言動があれば、日中関係に悪影響を及ぼす』(外務省筋)と懸念する声が上がっている」
事実上、安倍晋三首相が、尖閣諸島領有権問題で、野田佳彦前首相と同様、日中関係を改善する手立てを、いまのところ持ち合わせていない。もしも、本気で改善しようとするならば、小沢一郎元代表の力添えを得なければならない。北京政府は、田中角栄元首相が日中国交正常化して以来、「最初に井戸を掘った恩人」として田中角栄元首相をいまでも恩義を感じている。その直弟子である小沢一郎元代表に対しても、この気持ちを持ち続けているので、小沢一郎元代表を無視して、日中関係を改善するわけにはいかないと考えているのである。鳩山由紀夫元首相をわざわざ招くのは、このためである。
つまり、安倍晋三首相は、小沢一郎元代表の顔に泥を塗るような形では、日中関係を改善することはできないということである。
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