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2013/1/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
日米同盟強化を目指す安倍晋三首相だが、肝心の対米外交が初戦でつまずいた。
今月中の日米首脳会談を申し込んだのに、オバマ米大統領から第2期政権発足前の「多忙」を理由に断られたのだ。
代わりに、岸田文雄外相が18日にクリントン国務長官と会談し、お茶を濁すつもりのようだが、これほど意味のない日米外相会談はない。
クリントン長官は辞任直前だし、次期長官に指名されたケリー上院議員は上院の承認人事審議前には外国要人に決して会わない。ケリー氏が承認されると、国務省の主要な高官はがらりと代わる。知日派のキャンベル次官補らクリントン長官とともに政権入りした多くの高官は辞任する。岸田外相は、こんな時期にクリントン長官とどんな話をするのか。
米大統領が特にこの時期、超多忙なのは理解できる。しかし、安倍首相との会談が重要であればオバマ氏は会談の時間を割くだろう。そもそもオバマ政権はアジア重視であり、在日米軍基地の重要性が高まっている。
こんな時、米政府は決して首脳会談拒否の本音を明かさない。「それでも」と強引にワシントンに押し掛けて日米首脳会談にこぎ着けたものの、失敗した例が過去にある。1993年の宮沢・クリントン首脳会談だ。日米対立が露呈してしまった。
今回、オバマ大統領の本当の腹を探るのは容易ではない。が、今の段階で安倍首相の支持率向上に貢献するようなことはしたくない、と考えているのではないか、とみる。
米国の有力紙は安倍政権の「右傾化」を批判している。7日の国務省定例会見では、「安倍政権が従軍慰安婦問題に関する河野談話を見直せば、米国は懸念するか」との質問が出た。ヌランド報道官は「地域の諸国が歴史問題を友好的に対話を通じて解決するよう期待し続けている」と模範的な回答で切り抜けた。
しかし、オバマ大統領が多忙な時にあえて安倍首相と会って、何の成果もないまま、安倍氏から問題発言が出ようものなら、反発を招く。
新春3日付のニューヨーク・タイムズ社説も「日本の(歴史)修正主義」のタイトルで従軍慰安婦問題を取り上げた。日本の政治家は米国内情勢に疎すぎるのだ。
◇春名幹男 早大客員教授。1946年、京都市生まれ。大阪外大卒。共同通信ワシントン支局長、特別編集委員を経て現職。95年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。「秘密のファイル―CIAの対日工作」など著書多数。
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