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2013/01/07 15:54 日々雑感
なぜ菅・野田政権は国民的な支持を失って解党的敗北をきしたのか。それは簡単だ。民主党が政権に就くや与党だった自民党の真似をしたからだ。
確かに事務次官会議を廃止したり、戦略会議室を作ったり、事業仕訳をやったりと、目先の改革は実施した。しかし根本的な政治主導はアッという間に放棄して、自公政権の真似をして財務官僚の操り政権に自ら作り替えてしまった。
それに最後まで抵抗したのが小沢氏とその仲間たちだ。それ故、野田政権に石を持って追われ、小沢党を打ち立てる暇もなく総選挙へと突入して大敗をきした。
民主党の政策は政治主導で格差是正のはずだった。自民党政権下、とりわけ小泉政権で推進された「新自由主義」により労働環境は激変し、円高により国内産業は海外移転して空洞化が進み、ますます正規社員の就職先は狭き門となってしまった。
さらに追い打ちを掛けたのが所得税の各種扶養控除の廃止による最低課税所得の引き下げだ。同時に高額所得者への累進税率緩和等々により金持ち優遇税制になってしまった。格差社会の悪化に止めを刺すのが「消費増税」だ。逆進性の高い消費税を更に増税して倍の税率10%にするのが「欧州諸国と比して消費税率は低い」とか「国民全員の負担による正しい税のあり方だ」というマスメディアの誤った誘導により、格差拡大税制に菅・野田民主党政権は突き進んでしまった。
安倍政権に交代して補正予算だけでも10兆円、来年度予算に関しても赤字国債40兆円枠を撤廃すると宣言した。民主党政権時代にはあれほど「財源は」「財源は」とせわしく騒ぎ立てたマスメディアも鳴りをひそめて「景気対策だ」と笛や太鼓で囃し立てる。これほどエゲツナイこの国のマスメディアには驚くばかりだ。
なぜ「財源なき政策」と謗られようと「子供手当」を満額実施し「高速道路無料化」を断固としてやらなかったのだろうか。反対にETC利権を暴き、国内観光地の活性化を大胆に行わなかったのだろうか。春の野の幻のように消えた民主党2009マニフェストが木っ端みじんに官僚たちの策動により砕け散ったのには民主党政治家たちの不甲斐なさに愕然とする。
安倍氏は経済政策の委員に現役社長を登用するという。利権構造をまた新たに作るつもりなのだろうか。今のところ名が挙がっているのは三木谷氏だけだが、冊子のカタログショッピングをホームページに置き換えただけのIT企業とは程遠いアナログのアイディア盗用企業を持ち上げる必要があるのだろうか。
民主党にボヤボヤしている暇はない。マスメディアが民主党潰しを総掛りでやったことは、いかにお人好しの民主党国会議員でも芯の髄まで解っただろう。だから全国紙やテレビ局のMCやコメンテータたちに気を使う必要は微塵もない。反対に、いくら気を使っても彼らが民主党に好意的な論評を展開することは太陽が西から昇る以上にあり得ないことなのだ。
官僚たちにも好かれようとしないことだ。彼らが何を言ってきても民主党の政策を押し通すことだ。彼らのお気に入りになった野田政権が民主党を徹底的に破壊したことを決して忘れてはならない。官僚たちやマスメディアの走狗となった民主党のユダは誰かは明快になっている。
民主党は「消費増税」に反対し、「TPP参加」に反対し、「脱原発」を力強く訴える本来の姿に立ち返るぺきだ。民主党本来の党是は「格差社会の是正」と「一律最低保障年金」ではなかっただろうか。そのためには政策転換の前に、まずは民主党をブッ潰した走狗たちを党から追放すべきだ。そして最後まで果敢に官僚たちやマスメディアと戦った小沢氏とその仲間を迎え入れることだ。
民主党の再生はそこから始めなければ、二度と蘇ることはないし、野党糾合の主軸になることもない。
関連ニュース
自民・石破幹事長「政策ばらばら」 野党共闘目指す民主を牽制 (14:26)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/620064/
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