http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/369.html
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「斉藤和義、美輪明宏という異色の反原発歌手2名が紅白に登場したのは、NHK良心派職員たちのささやかな抵抗だった!!
○その1 斉藤和義さん
1 シンガーソングライターである斉藤和義さんは、反原発ソング『ずっとウソだった(「ずっと好きだった」の替え歌)』を、反骨のロック魂で歌っている歌手である。下の歌詞をご覧になっていただければ、その反原発の筋金の太さは一目瞭然である。
「この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ 安全です
俺たちを騙して 言い訳は「想定外」
懐かしいあの空 くすぐったい黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっとウソだったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんとウソだったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるの この国の政府
この街を離れて うまい水 見つけたかい?
教えてよ やっぱいいや もうどこも逃げ場はない
ずっとクソだったんだぜ
東電も九電も関電も北電も もう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ
それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ
何かがしたいこの気持ち
ずっとウソだったんだぜ
ほんとクソだったんだぜ
ずっとウソだったんだぜ
ほんとウソだったんだぜ」
原子力発電産業に群がる既得権益利権複合体は通称「原子力ムラ」と呼ばれるが、それは原子力技術を用いる産業、特に原子力発電に関係する電力会社、関連企業、プラントメーカー、経済産業省をはじめとする監督官庁、原子力技術に肯定的な大学研究者、マスコミ、業界誌、暴力団など、原子力関連産業利権複合体という概念でカテゴライズした一つのムラ社会である。斉藤和義さんの『ずっとウソだった』は、この邪悪で巨大なシンジケートに真っ向から噛み付いていることが分かる。
○その2 美輪明宏さん
Photo 美輪明宏さんは、舞台演劇、俳優、シャンソン歌手(シンガーソングライター)、霊能者、エッセイストなど、一つのジャンルではくくれない多面的な才能を発揮する人である。彼の持ち歌『ヨイトマケの唄』は、子供を守るために、母親がつらい土方(どかた)の作業に歯を食いしばって精を出す光景を描いた特異な歌である。歌詞には「ヨイトマケ」と「土方(どかた)」という、ある時期差別用語とされた言葉が入っていて、それが解除された後も、業界はしばらくこの歌の放送を自粛していた経緯がある。
美輪さんは紅白初出場でこの歌を歌い、会場と視聴者を圧倒した。それは彼の年季の入ったエンターテインメントにもよるが、「ヨイトマケの唄」がわが子を思う母の愛情という、時代や年代を超えた普遍性を持つからだろう。神州の泉の年代なら、土方作業の辛苦がそれなりに分かっているので、この唄を涙なしには聴くことができない。
さて、一方で美輪さんは長崎時代の原爆体験から筋金入りの反原発である。原発推進者はこの問題で、彼に下手に論争を挑んでも太刀打ちできないだろう。たとえば、その一つの実例は紅白の3日前、12月28日のテレ朝系番組「ワイドスクランブル」で、正論で茂木経産大臣の原発容認姿勢を打ち負かしていることに見て取れる。
美輪さんは番組で、原発再稼働容認とも受け取れる論旨を言い放った茂木大臣に対し、原発は自民党が遂行した政策であることと、水素燃料や太陽光などの再生可能エネルギーの可能性と発展を阻害してきたのも自民党を含む原発既得権益層であることをずばり喝破した。あと核燃料サイクル問題に絡み、核燃料廃棄物の処理をどうするのかという、肝心な問題を手を付けずに推進してきたのは本末転倒だと言い放った。正論である。
以上、NHKが斉藤和義さんと美輪明宏さんという、先鋭的な反原発でくくられる二人の特異な歌い手を紅白に出場させた経緯には、非常に重大な政治的理由がある。それがパロディストのマッド・アマノ氏が洞察した森本健成キャスターが遭遇した痴漢冤罪事件(国策捜査)なのである。何度か説明したが、森本キャスターは福島原発シビア・アクシデントを真摯に検証する『NHKスペシャル 原発事故調 最終報告 〜解明された謎 残された課題〜』(2012年7月24日放送)
http://v.youku.com/v_show/id_XNDM1MjY4MzY4.html
という番組の司会を務めていた。
東京理科大を出ている森本氏は、当該番組の司会のみならず、おそらく番組構成に深く関与していたと思われる。文系アナウンサーよりも、原発の冷却系統や電気的な制御系についての理解度はかなり高い人だと思われるから、原発事故検証番組の司会にはうってつけだった。番組の姿勢は、原子力ムラに対する隷属的な気遣いはいっさいなく、一貫して冷静で論理的に、電力会社と政府の重大事故勃発への対応や準備の欠陥を突き、“人災”であると結論付けている。数十年に及ぶ原子力行政そのものを徹底的に批判する番組だったのである。これに原子力ムラが反応しないわけがない。おそらく、国民から見えないところで、この番組の製作スタッフは全員、NHK内部で吊るし上げを食らっていて、それぞれが左遷されたり冷や飯を食らう立場に追い込まれている。
この流れの中で、森本キャスターは2012年11月14日に電車内痴漢事件という、植草一秀氏の京急事件とそっくりな国策捜査に見舞われ、人物破壊を受けた。この現象は、例の原発事故検証番組である「NHKスペシャル」の企画・立案、制作に従事したすべてのスタッフを対象とした粛清の象徴だったのである。同時に他の放送局に対する見せしめとして、同種の番組は絶対に創るなよという恫喝でもあった。
例の「NHKスペシャル」に関わった良心派職員たちは憤懣やるかたなく、何とかして局上層部と原子力ムラ、そして森本氏を直接嵌めた官憲に対して報復してやろうと、反原発の象徴である歌手二名を紅白に出場させたのである。それが斉藤和義さんと美輪明宏さんであった。
ただ、神州の泉には一つだけ分らないことがある。紅白の出場歌手を仕切っている芸能界裏社会のフィクサーの存在である。原子力ムラの飼い犬となったビートたけし氏などの原発推進大賛成発言に見られるように、芸能界のフィクサーも原子力ムラに取り込まれていると思っていたが、斉藤さんと美輪さんは、どのようにこの裏社会のフィルターをかいくぐったのだろうか。裏で起きたその部分の動きはまったく見えないのである。
おそらく、これについては、月刊『紙の爆弾』を出している反骨の出版社『鹿砦社』ならば、芸能界の裏事情に詳しいから、斉藤さんや美輪さんが選抜された経緯について、何らかの情報を知っていると思われるが、それはそれで興味深い。まあ、その部分の不透明な個所を除けば、紅白に斉藤さんと美輪さんが出たのは、NHK良心派職員たちによるささやかな抵抗だったと断言できるのである。しかし、現象的にはささやかな抵抗だったかもしれないが、政治的意味論として見ると非常に大きな出来事なのである。」
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/01/post-0339.html
関連
紅白で「 NUKE IS OVER (原発は終わった)」。森本アナ&斉藤和義デュオ結成か?(マッド・アマノ)(神州の泉)
http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/253.html
投稿者 JAXVN 日時 2013 年 1 月 03 日 15:43:01: fSuEJ1ZfVg3Og
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