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2013-01-06 陽光堂主人の読書日記
安倍政権は、原発再稼働どころか核燃料サイクルにも前向きですが、何と海外の核のゴミまで引き受けて再処理するつもりのようです。反原発機運の中での逆コースで、絶句するしかありません。
東京新聞は、本日付でこう報じています。(冒頭部分のみ。http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013010602000090.html)
東アジア核のごみ 六ケ所村で再処理受託 政府、核燃の延命構想
昨年末の発足後、脱原発路線の見直し発言が相次ぐ安倍晋三政権。内閣や官邸の顔ぶれを見ても原発維持派がずらりと並んだ。最大の焦点は、日本の原子力政策の中核を占めた核燃料サイクル事業の位置づけ。福島の原発事故で原子力施設の安全性が疑問視される中、韓国など東アジアの原発から出る使用済み核燃料を青森県六ケ所村の再処理施設で再処理することで延命を図る構想が浮上している。(北島忠輔、谷悠己)
詳しくは新聞記事をご覧頂きたいのですが、ここで言う「東アジア」は韓国やベトナムを指しています。
韓国では2016年に使用済み核燃料が満杯になるので、米国に再処理施設建設を申請していますが、再処理は核武装に繋がり、北朝鮮を刺激することになるという理由で米国は難色を示しています。そこで、日本の六ケ所村に運んで再処理するというプランが浮上しているようです。記事はそこまで踏み込んでいませんが、掲載されたということは話がかなり進んでいることを示しています。
持ち込まれた使用済み核燃料は、再処理されて送り返されることになりますが、韓国などはそれを使ってコントロールの難しいプルサーマル発電を行うのでしょう。これは日韓双方にとって危険な試みです。
六ケ所村の再処理施設は既に国内の使用済み核燃料で満杯状態ですが、福島第一原発4号機のプールのように水の中に保管されており、地震や津波、テロなどで冷却装置が故障すれば、大事故に繋がる恐れがあります。他国の使用済み核燃料を一時的であれ預かれば、それだけ危険は増すことになります。
小出裕章氏によれば、六ケ所村処理場では年間33京ベクレル(!)という途方もない放射能が放出されているそうですが、これがもっと増えるわけです。放出されているのはクリプトン85という放射性物質ですが、これは希ガスで、吸い込んでも呼吸で排出され、β線しか出さないので被曝という点では大したことはないとされています。
しかし放射性物質であることには変わりがなく、再処理を推進すれば大気汚染を蔓延させることになります。昨年、あれ程の大事故を起こしたのに、何事もなかったかのように他国の再処理を引き受けたら、諸外国は何と思うでしょうか? 常軌を逸しているとしか思えません。
衆院選で自公が「圧勝」したのは痛恨の極みですが、民主党政権のままでも米国の命令には逆らえませんから、結局は再処理を引き受けたと思われます。安倍政権は、韓国などから再処理を請け負うことで核燃料サイクルを延命させることができると計算していますから、二つ返事で引き受けることでしょう。
円安株高が演出されて喜んでいる人も多いと思いますが、安倍内閣の原発推進方針に賛同する人は、原発ムラの住人以外は殆どいないはずです。官邸に押し掛けるより、米国大使館前で大規模なデモをやった方が効果的かも知れません。
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