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安倍首相は波乱要素を抱えて、新年をスタートする
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130105/plt1301050708000-n1.htm
2013.01.05 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
安倍晋三内閣の真価が問われる、2013年の政界はどうなりそうか。年末年始、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、永田町のキーマンたちを取材したところ、安倍内閣のアキレス腱が浮かび上がってきた。
「もう少しいくかと思ったが…」
内閣発足を受けた報道各社の世論調査を見た、自民党幹部の声だ。各社とも50%以上で、日経新聞は62%あったが、鳩山内閣(75%)、菅内閣(68%)、野田内閣(67%)にも届かなかった。
自民党中堅議員はこうした数字について、自分の肌感覚と合うという。
「党内は和気あいあいムードだが、年末年始、初詣の神社に立ったり、新年会を回っても『よかった』と声をかけてくれるのは支援者だけ。一般の人はシラけた感じがある。民主党がひど過ぎたため、『とりあえず(自民党に政権を)任せたに過ぎない』ということ。結果を出さなければ、見捨てられる」(同)
今年最大の政治テーマは景気回復だ。安倍首相も「デフレ脱却」と「円高是正」を最優先課題に掲げ、金融緩和と財政出動、規制緩和を3本の矢にして取り組むよう指示している。
ただ、経済アナリストは「年末から『円安』『株高』とムードは上向きだが…」といい、独自経済政策「アベノミクス」に疑問符を付ける。
「財政出動といっても、想定されるのは公共事業のバラマキ。企業やゼネコンは潤うが、簡単に社員には還元されない。一方で物価は上がるため、相対的に給料は目減りする。消費税増税となれば何重苦にもなる」
近々明らかになる大型補正や来年度予算案で、「生活者に直結する政策が、複合的に組み込まれているかがポイントだ」(同アナリスト)。
アキレス腱は党内にもある。一見「挙党一致」のように見える人事だ。
自民党ベテラン議員は「ライバルたちを、徹底的にイジメている」といい、こう解説する。
「安倍首相は、石破茂幹事長に警戒心を抱いている。石破氏の幹事長続投は座敷牢みたいなもので、政府が厚い『政高党低』のなか、党は政策に触れられない。石破氏が力を発揮できるのは夏の参院選対策しかないが、それも勝てば安倍首相の手柄で、負ければ石破氏の責任になる」
このほか、昨年9月の自民党総裁選を戦った、石原伸晃氏を環境相兼原発担当相、林芳正氏をTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を抱える農水相と、風当たりが強いポジションに付けた。
「いわば弾よけ。問題が大きくなったら、責任を取るのは石原氏や林氏だ」(同ベテラン)。
ライバルをコントロール下に置きながら「長期政権を目指す」(官邸周辺)狙いとされ、こうした人事には「安倍首相の後見人である麻生太郎副総理兼財務相や、側近の菅義偉官房長官らのアドバイスがあった」(同ベテラン)とされる。
このため、いったん失政やスキャンダルが生じれば、「反麻生の派閥領袖や、石破、石原両氏らを支える議員から、一気に批判が噴き出る」(中堅議員)可能性がある。
いくつもの波乱要素を抱えながら、安倍内閣は本格始動する。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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