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2013年01月05日 天木直人のブログ
衆院選挙が終ったとたんに参院選に向けての動きが始まった。
そして年が明けの政治記事は7月の参院選のことばかりだ。
「決戦は参院選挙だ」という言葉がまるで合言葉のようだ。
それを安倍自民党が言うのはそのとおりだ。
参院選で過半数を取り、文字通り政権を安定させる。これは現実的な
目標であり、安倍自民党にとっては目指すべき現実的な目標だ。
ひるがえって野党はどうか。
維新の党やみんなの党がいくら協力関係を強化すると言ったところで
安倍自民党との対立軸にはなりえない。
いま票を伸ばせなければ伸ばす時がないというような先の衆院選挙で
見事に完敗した共産党や社民党が今度は勝つと叫んでも国民は相手にし
ない。
醜態をさらした未来の党が国民の支持を得るのはほとんど不可能だ。
ましてやそんな野党が安倍自民党に対抗すると言って結束など出来は
しない。結束しても国民はついて来ない。
そうなのだ。
参院選の結果は明らかだ。たとえ大勝は出来なくとも安倍自民党が勝
ち、ねじれを解消する事はもはや自明である。
メディアはそれを知っているからこそ、民主党の再生とか参院選が決
戦の場だなどという大ウソを繰り返して、政治番組を持たせているので
ある。
そんな今年の政局を象徴するかのような社説をきょう1月5日の朝日
と東京が奇しくも一致して掲げていた。
すなわち朝日新聞は「『私たち』を政治の主語に」と題し、期待に応
えない政治を嘆き、救世主を待つのは不毛だ、みずから政治に働きか
け、政治に情報公開を求め、市民の知恵を取り入れる仕組みを考えるほ
かはない、と言い出している。
東京新聞は「『環視』という政治参加」と題し、政治が国民の望まぬ
方向に進まぬようにしっかり「環視」しなければならない、と書いてい
る。
いずれも私が繰り返し主唱しているインターネット政党の目指す政治
である。
おそらくこれから7月までの間にこのような論調は増えていくだろ
う。
私が実現できるかどうかを問わず、みながインターネット政党なるも
のに向かって様々な動きを見せるようになるだろう。
既存の政治の枠組みの中で、どの党がどの党と組んで参院選の得票を
伸ばすのか、どの選挙区で誰が勝つのか、などという事を語ること自体
がピントはずれの時代になって行くのである。
安倍自民党政権が古い政治の最後の政権となる。
そうさせなければならない(了)。
民主主義を考える―「私たち」を政治の主語に
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
2013年1月5日(土)付 朝日新聞社説
民主主義を考えたい。
政治の病は、民主主義じたいが風邪をひいている表れのように思えるからだ。
政治不信は深まり、政党の支持者は細った。人々は「支持」よりも「不支持」で投票行動を決めているようにみえる。根の枯れた政党は漂い、浮き沈みを繰り返す。
不支持という負の感情を燃料に、民主主義はうまく動くのだろうか。政党が「共感を寄せてくれた大衆を失ってしまった」あの時代を体験した、政治哲学者の著作をひもとこう。
――共同体が壊れて人とのつながりを失い、見捨てられた思いを抱く大衆は、政党や利益団体の代表を始めとする「体制」に敵意を示す。敗戦や失業で不安が広がると、現実から目を背けさせてくれる物語を求める。
だから、大衆は「ユダヤ人の陰謀」と戦うというナチスの虚構を信じた。ドイツ生まれのユダヤ人、ハンナ・アーレントは「全体主義の起原(きげん)」(1951年)で、そう読み解いた。
■「素人の知恵」集める
どうすれば、人々と政治は、正の感情でつながれるのか。
政治はサービス産業で、私たちは顧客。不満なら業者(政党)を代えればいい――。
そんな感覚なら、幻滅を繰り返すだけだ。少子高齢化が進むいまの日本。だれが政権を担っても、満足なサービスを提供し続けるのは難しいのだから。
だいいち、市民は客なのか。
市民は陳情し、政治家は予算を引き出す。そんな関係を、ともに課題解決にとりくむ仲間に変えよう。東京都港区議の横尾俊成さん(31)はそう試みる。
選挙公約には、市民との対話で出た提案を列挙した。
けがをさせまいと遊び方を制限したりせず、やんちゃし放題の公園。駐輪場で自転車を借り、別の駐輪場で乗り捨てられる仕組み。実現に動き出すと、提案者から「できるんだ!」と喜びの声が上がる。
インターネットでも、「若者の投票率を上げる施策」や「まちの掲示板の新しい使い方」を一緒に考えようと呼びかけ、議会につなぐ。
「これまでは自治会や利益団体の代表の声が『民意』で、若い人の声は届かなかった。でも若者の課題を知っているのは若者自身。1人の偏った代表者より、100人の『考える素人』の知恵を集めることです」
知恵を引き出すのが、政治家の役割だと横尾さんは考える。
自分たちですてきな未来を創るには、暗いニュースより優れたアイデアを伝えるメディアが必要だ。NPO法人「グリーンズ」の鈴木菜央代表理事(36)はそう考えて、ウェブマガジン「greenz.jp」を発刊した。
たとえば、こんな事例を紹介している。
■つながり直しで解決
フランスのデザイナーのウェブサイトでは、帽子やマフラーを編んでくれるおばあちゃんを指名できる。ロックが好き、といった情報や写真で選ぶ。客が感謝を伝え、おばあちゃんとの交流が始まる。
「人のつながりが希薄な社会になり、『つながり直し』で課題を解決する動きが広がっている。シェアハウスも、洋服を交換するネットワークもそうだ。ただ、そんな動きを後押しする政策を提言しようにも、市民と政治の距離はあまりに遠い」
距離を埋めるため、「せんきょCAMP」運動を始めた。衆院選前後の1カ月間は東京・渋谷のビルのフロアを借り、だれもが参加できる対話の場に仕立てた。
「他人ごと」な政治を「自分ごと」にするため、「ほしい未来は」「あなたは何ができる」を話し合い、政治家を含むゲストと意見を交わす。呼応する動きは全国15カ所に。参院選に向け、さらに広げたい考えだ。
いまの政治について尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「永田町という狭い農場で、痩せた土にニンジンを植え、枯れたら赤カブに換える、なんてことを繰り返しても仕方ない。市民の対話を広げ、参加の場を無数に用意し、各地に豊かな生態系を育むことです」
■有権者から主権者へ
期待に応えぬ政治を嘆き、救世主を待つのは不毛だし、危うい。簡単な解決策を語る者は、むしろ疑うべきだ。
市民みずから課題に向きあい、政治に働きかける。政治は情報公開を進め、市民の知恵を採り入れる仕組みを整える。
投票するだけの有権者から、主権者へ。「民」が主語となる本来の民主主義へと一歩、踏み出すしかない。
横尾さんは、街を掃除する若者たちのNPO法人「グリーンバード」代表でもある。全国や海外で43チームが活動する。
「みんなで汗をかき、周りから『いいね!』と言ってもらえるのは楽しい。政治もみんなで楽しく、かっこよくやりたい」
賛成だ。私たち自身が主語ならきっと、民主主義は楽しい。
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