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沖縄防衛局「危険」オスプレイ調査 飛行モード 記録なし
2013年1月5日 東京新聞[こちら特報部:ニュースの追跡]
米軍新型輸送機オスプレイの防衛省沖縄防衛局による調査で、プロペラの角度で切り替わる飛行モードについての記録がないことが分かった。度重なる墜落事故で危険性が指摘される「ヘリモード」などでの飛行が目撃され、県民の不安が高まったことから、同局が飛行実態を調査していた。県民からは「もともと調査するつもりがないのでは」と批判の声が上がっている。(小倉貞俊)
「国は住民の安全を守る気があるのか。米軍の言いなりじゃないか」と怒りをにじませるのは、沖縄平和市民連絡会のメンバー、北上田毅さん(67)=那覇市=だ。調査項目は、北上田さんの情報公開請求で明らかになった。
オスプレイは主翼の両端にあるプロペラの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度での飛行が可能。プロペラを上向きにした飛行がヘリモードで、角度を切り替える「転換モード」を経て、プロペラを前向きにすると「固定翼モード」で飛行できる。
昨年のモロッコや米フロリダ州での墜落事故は、いずれも転換モードでの飛行中に発生し、安全性に対する懸念が高まった。日米両政府は9月、「ヘリモード飛行を米軍基地や訓練場に限定し、転換モードの飛行をできる限り短くする」 「可能な限り人口密集地上空の飛行を避ける」などの安全策で合意した。
◆日米の合意 違反相次ぐ
違反飛行は米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備された昨年10月1日から、相次いで目撃された。県が2カ月間、市町村と連携して目視調査をしたところ、市街地上空などでの飛行が318件に上り、うちヘリモードや転換モードでの飛行は84件を数えた。
防衛省幹部は昨年10月19日、自民党の外交・国防合同部会の席上、オスプレイの目視調査をしていることを明らかにした上で、「明白な違反はつかみ切れていない」などと発言。北上田さんは「一体どんな調査をしているのか」と疑問に思い、沖縄防衛局に目視調査のデータ開示を求めた。
沖縄防衛局は12月25日になって調査の結果を開示。職員2人が飛行場周辺で行っている調査は、配備されている12機のオスプレイに関し、10月4日から12月25日までの動向を記録していた。
調査項目は、機体番号と飛行時間・場所のほか、飛行場を離陸したのか、着陸したのかなど。飛行モードについての項目はないため、記録されていない。機体番号が分からないケースも半数近くに上っていた。
沖縄防衛局報道室は取材に「米側に問い合わせたところ、『運用上の所要に答えつつ、日米合意に従って飛行している』との回答があった。防衛局としても、県民の苦情に対しては配慮を申し入れている」と説明。飛行モードの項目がなく、記録されていない点については「まだコメントを用意していない」と話した。
北上田さんは「住民が最も恐れているのが、危険な飛行モードで市街地を飛んでいないかということ。オスプレイの飛行を許している日米合意の内容自体、とても認められないもの。それなのに、その合意さえ守っていないなんて、ずさんすぎる」と語気を強めた。
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