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2013/01/05 08:02 日々雑感
この国のマスメディアは一貫して小沢氏を激しく攻撃して政権党から追い出すように仕向け、その政権党に対してもつれなく使い捨てた。そして摩訶不思議な大勝を自公にもたらした。この政界の荒涼たる風景は国民の未来に対する希望をも打ち砕くものだ。
久しぶりに「○○ズパ゛」という番組を視聴した。するとテレビに出演している小沢氏追い落としのプロパガンダに参加・協力したマスメディアの飼い犬や御用コメンテータたちは出演していた海江田氏に対して、民主党が小沢氏たちを向い容れて再び組むことをしきりと心配し牽制する発言に終始していた。彼らの飼い主が何を考えているのか如実に分かる場面だった。
そもそも民主党が2012/12総選挙で大敗したのは2009/8総選挙で掲げていた政治主導の政治から乖離したためだ。我らが民主党を見捨てたのも菅・野田二代にわたる代表の下で民主党が第二自民党へと変貌したからだ。政権を獲得した旗印を反故にして、気が狂ったのかとしか思えない官僚内閣制の政府然とした「消費増税」をマスメディアに「決められる政治」だとの煽てに乗って突き進んだからだ。
自民党の小泉政権以来拡大した格差是正をすべきが民主党の大きな役割だった。そのためには直間比率是正の掛け声の下自民党政権が実施して来た金持ち減税や相続減税を以前に復すのが民主党に期待された政策だった。しかし愚かな民主党政権の執行部は誰に唆されたのか、各種扶養控除を廃止して最低課税所得を引き下げて低所得層に税負担を課してしまった。そのトドメが「消費増税」という極めて逆進性の高い間接税の増税策だった。民主党は金持ちに優しく貧乏人を鞭打つ政策を実行して、愚かにも支持を自ら失った。民主党の支持層こそは低所得者層ではなかっただろうか。
税には所得再分配機能がある。金持ちから税として徴収したカネを生活困窮者に生活保護費として支給するのがその端的なありようだ。だから金持ちに対して課税するのが税本来のあり方で、貧乏人を鞭打つことが「国民全員の負担」が正しいとする税理論を民主党は断じて採用してはならなかった。自民党が早くも「生活保護費を1割程度引き下げる」としているのは金持ち優遇を党是とする政党として当然のあり方だ。
マスメディアの関係者たちが高所得者たちだということを考えれば、彼らが自民党政権を歓迎するのは当然の帰結だ。官僚たちも今では高給取りだから、高給取りを優遇する政策を自民党政権の耳元で囁くのも当然のことだ。この冬が寒いように、低所得層には厳しい時代が続くことになる。しかし、それを選択したのも国民だ。マスメディアは根元から腐っている、と何度もこのブログで書いて来たが、残念ながら多くのマスメディア大好き思考停止・洗脳国民はマスメディアの誘導するままに自公と維新を選択してしまった。
海江田氏は民主党の旗印は何かをもう一度考えるとテレビ番組で発言していた。しかし、何も彼が考える必要はない。マスメディアの連中が2009マニフェストをボロクソに貶し、「小沢氏と練成しては国民の信を益々失う」と口を揃えて牽制していたことを忘れてはならない。彼らマスメディアの総意がそう言わしめているのだということを、決して忘れてはならない。つまり民主党を盛り返すためには2009マニフェストの原点に戻り、小沢氏たちを迎え容れて第二自民党へ民主党を変貌させた連中を民主党から追い出すことだ。
マスメディアが牽制していることをそのまま実行することが民主党復活の処方箋だと思えば良い。そして今度政権を獲ったならこの国の根元まで腐りきったマスメディアを真に民主化すべきだ。最低でも「記者クラブ」という政権との癒着構造の根元を廃止し、クロスオーナーシップを禁止して全国紙がテレビ局を支配する、テレビが全国紙による国民洗脳機関と化している現状を改革することだ。全国紙とテレビ局が緊張関係にない国は世界でも極めて少数だ。日本国民はこの国のマスメディアが異常な「官僚による優遇関係」にあると認識しなければならない。
健全な言論界がなければ健全な世論は育たない。民主党はそのことを肝に銘じてまずは官僚の走狗と堕した連中を党内から排除し、鳩山氏や小沢氏たちを迎え容れて党再建の第一歩とすべきだ。それこそが健全な第二極再生の出発点だ。
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