http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/248.html
Tweet |
命運にぎる参院選 今年の政局どう動く
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013010302000103.html
2013年1月3日 東京新聞[核心]
衆院選による民主党の惨敗。そして自民、公明両党の政権復帰と、第2次安倍内閣の発足。昨年暮れは慌ただしく政治が動いたが、今年はどんな1年になるのか。衆院と参院がねじれる攻防が繰り広げられる国会と、7月に行われる参院選を中心にシミュレーションする。(城島建治、清水俊介)
◆国会攻防
1月下旬に召集される国会の主戦場は参院。衆院選の大勝で自民、公明の両党は衆院では3分の2の議席を確保しているが、参院では欠員6と議長を除いて過半数に16議席足りない。国会は極端に「ねじれ」ている。
自公で衆院の3分の2を持つため、参院で否決された法案を衆院で再可決して成立させることもできる。しかし「強引な国会運営」として世論の批判を受ける。安倍晋三首相は政策ごとに部分連合を模索し、参院でも多数を確保し「3分の2」に頼らずに国会運営したいところだ。
先の参院での首相指名選挙では新党改革、新党大地、無所属の計6人が安倍氏に投票。この6票は、自民党がねじれ解消に向けて狙う第一候補となるだろう。この勢力に加え、日本維新の会、みんなの党の協力を取り付ければ過半数を確保できる。維新とは憲法改正に向けた方向性が似ている。みんなに対しては、同党がこだわる公務員制度改革で秋波を送るかもしれない。
国会で多数派工作を行うための最大のポイントは安倍首相が求心力を持ち、国民の支持も高レベルを維持し続けるかどうか。昨年末、安倍内閣発足直後の共同通信支持率は62.0%。最近の首相が就任した直後の支持率と比べるとむしろ低い方で第1次安倍内閣よりも低い。しかも最近の首相は例外なく、就任数カ月で支持が暴落する傾向が続く。第2次安倍内閣の「持続力」が問われる。
一方、野党に転落した民主党の海江田万里代表は、同党から離党した生活の党やみどりの風との共闘を目指す。しかし小沢一郎氏が実質的に率いる生活の党との連携には民主党内に否定的な意見も強い。海江田氏が野党共闘にこだわりすぎると、逆に民主党が再び分裂含みになる可能性がある。
◆枠組み
参院選の焦点は二つ。まず自公両党が過半数(122議席)を確保し、衆参のねじれを解消できるか。
もう一つは自民、維新、みんなの党など改憲勢力が3分の2を獲得するか。安倍首相は改憲に強いこだわりを見せる。改憲草案を国民投票に持ち込むための発議を可能にするために必要な「衆参それぞれ3分の2」を確保すれば改憲にかじをきろうとするだろう。公明党は改憲に慎重なため、政権組み替えに発展する可能性もはらむ。
それでは「自公過半数」 「改憲勢力の3分の2」の可能性はどうか。仮に現勢力のまま参院選になだれ込んだ場合、参院でのねじれを解消するには自公で64議席が必要となる。改憲勢力で3分の2を確保するには100議席確保が必要だ。
昨年末の衆院選の各党比例代表の得票を基に、共同通信が今夏の参院選の行方を試算したところ、改選121議席のうち自公両党は69議席を確保する。自民党の議席は、非改選も含めて111となり参院第一党となるが単独過半数は確保できない。
試算によると「3分の2」確保は、先の衆院選のような圧勝でも極めて困難だ。このため安倍内閣内では、改憲勢力での3分の2は「次の次」となる2016年の参院選までを見据えるべきだという意見もある。
民主党ら野党は、候補者の絞り込みを目指す。衆院選での民主党敗北は、多党乱立による部分が大きい。
特に乱立すると苦戦が予想される31の1人区でどこまでしぼりこめるか。その前の通常国会での共闘がどこまで実を結ぶかが、試金石となる。
-------------------------------------------------------------------------------
[政権発足直後の内閣支持率(敬称略)]
小泉純一郎 86.3%
安倍晋三 65.0%
福田康夫 57.8%
麻生太郎 48.6%
鳩山由紀夫 72.0%
菅直人 61.5%
野田佳彦 62.8%
安倍晋三 62.0%
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK142掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。