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第316号 新しい年のはじめに
日々通信 第316号 2013年1月1日
発行者 伊豆利彦
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新しい年のはじめに
みなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
昨年は一昨年の大震災、原発事故に引き続き、尖閣問題など困難な問題が起こり、年末の選挙は、日本が危険な方向に踏み出したのではないかと思わせる結果でした。日本が危ないという危機感が強い行動力を求めているように思いますが、過去の過ちを繰り返すのではないかと心配です。私はすでに86歳、身の回りのことも不自由で、みなさまのお力に期待するしかありませんが、それでも無力なりにやれることをして、生涯を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
年末の選挙は予想以上の自民党の圧倒的勝利だった。自公で議席の3分の2を占め、参議院で反対多数でも再議決で衆議院の議決が採用されることになったのだ。自民の勝利は覚悟していたが、これほどの大差で勝つとは思っていなかった。安倍自民党は憲法を改め、自衛隊を国防軍に変えて海外派兵に道を開くと宣言していた。原発も再開をすすめ、消費税はもちろん増税だ。こんな政党が圧倒的に議席を獲得して政権を握ることを国民が選択するとは理解しがたい。しかし、これが現実だ。政権を握った以上、安倍内閣は年来の願望の実現を図るだろう。
3年前の選挙では民主党が勝利して、戦後の歴史が新しい段階に入ったと思われた。鳩山首相は友愛革命を説き、国民生活第一を主張し、普天間基地の遣外移転を目指した。対米従属からいくらかでも離脱して東アジア共同体の実現を望んだのである。政権に不慣れなこともあって不手際が続き、鳩山から菅、野田と変わって、ついに今度の大敗北だった。この無残な敗北を招いたのは、民主党政権に対する失望が国民の政治に対する不信と絶望を強めたからでもあったろう。
今度の選挙では小選挙区の投票率は59%台前半となり、前回の69.28%に比して大幅に下落した。自民党は得票率ではこの前の大敗時とほとんど変わらないのに、今度の大勝利となり、日本の政治を圧倒的な力で支配することになった。小選挙区制の矛盾を暴露した形となったが、社民、共産が議席を減らし、卒原発を唱え、戦争に反対した未来の党が惨敗し、石原が代表となった橋下の維新の会が一定の支持を得たことは、国民の選択が大幅に右傾化したことを示している。未来の党がこれほどの敗北を喫するとは思っていなかった。大震災以来、原発反対の世論が圧倒的に強く、これで日本の政治は変わるかと思ったが、わずか1年半あまりの間に、日本国民は原発推進の党を大勝利させ、政権を授与してしまった。日本人は熱しやすく冷めやすいと言われるが、あまりのことに暗然たる思いだ。日本国民は日本の未来を決する重大な選択をしてしまった。2012年の選挙は多分の国民の記憶にながく残ることになるだろう。
安倍自民党はインフレ目標を2%にして、徹底した金融緩和を行い、公共事業を拡大して、景気の回復を何よりの緊急課題としている。原発は安全が確認されたものから再稼働し、新設も認める方針だという。何よりも目の前の景気を回復したい。原発は国民を破滅させるかもしれないが、未来の危険より、いま目の前の行き詰まり打開が必要だという政権を国民はえらんだということになる。憲法改定の問題は当面表に出さず、中国、韓国とも事を荒立てず、参院選までは景気回復一本槍で行こうというのが今の自民党の方針らしいが、その後はどうなるか。1941年の開戦当時のことが思い出される。緒戦は大勝利だったが、あとがつづかず悲惨な結末を迎えた。自民党政権になって、東電の株価も上昇し、好景気気分で新年を迎えたようだが、これからどうなるか。新しい年は困難な状況をきりひらき、かえってこれを日本の未来を開く1年とする大事な年だと思う。
掲示板より
12192.Re: 病気休職19年ぶり減=公立校教員、6割精神疾患―国旗国歌の処分増・文科省 :2012/12/30(日) 15:47
教師を神経性疾患に追い込むものは何か。かつて、教師は多くの生徒にとって理想の職業だった。いまは、教師になろうとする若者は減少しているのではないか。
12189.Re: オスプレイ調査費計上 自衛隊導入検討へ 2012/12/30(日) 08:22
オスプレイは一機一億二千万ドル(約百億円)だという。日本の防衛にどれほど役立つかはわからないが、アメリカの産軍共同体におおきな利益をもたらすことはたしかだ。
12179.Re: IMF 米国に協調し中国の粗(あら)探しか 2012/12/26(水) 19:23
私たちはアメリカの目で世界をみることになれている。中国の目で見るとどうなるか。人民日報の記事は偏っているといわれるが、私たちの中国をみる目に偏りはないか。 http://j.people.com.cn/94476/8067029.html
12161.Re: 習近平政権発足後も多発する暴動 2億人の「現代流民」と本格的な「尖閣危機」の到来 2012/12/18(火) 10:32
尖閣の日中対立は決して戦争ごっこではない。中国は過去に領土問題で旧ソ連ともベtナムとも戦火を交えた国だ。また追い詰められた民衆の暴動で、革命を繰り返してきた国だ。国内問題が切迫してくれば、武力によって尖閣問題を解決しようとする可能性がないとはいえない。
日本では右傾化が進み、憲法を改めて海外派兵ができるようにしようとする安倍政権が成立しようとしている。中国は日本との経済的交流に多くを期待しているが、日本が反中政策をすすめるなら、いざとなれば実力行使をおそれないと思う。安倍政権に実戦の覚悟があるのか。口先ばかりの大言壮語ではないのか。
アメリカに頼ろうとしても、アメリカは日本を利用はするが、日本のために自国の利益を損なおうとはしない。アメリカは米中関係を日中関係より重視している。日本は中国について、アメリカについて、安易な認識しか持っていないのではないか。
日本国民に本当に中国と戦う覚悟があるとは思えない。日本は中国ほど切迫した国内事情はないとおもう。中国もアメリカも日本以上に深刻な国内事情をかかえている。こうした厳しい現実を認識した上で、日米中の文化的、経済的友好関係の発展を推進すべきだと思う。口先だけで強行路線をふりまき、中国を挑発する愚を繰り返すなら、ついに日本は、本当は望んでいないし、必要でもない戦争に追い込まれ、破滅させられることになる。日本は冷静に現実的利害を考えて、徹底した平和維持政策を行うべきだと思う。予想外の大勝にうかれている自民党や右翼勢力の動向が心配だ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2442?page=1
12167.Re: いまメディアで “民意の行き場”奪ったのは誰か 2012/12/20(木)
自民の大勝のかげには選挙制度の問題があるにしても、未来の党の予想以上の大敗は何によるか。国民が原発再開を望み、憲法改定を望んでいると考えるのが妥当なのか。国民は目の前の景気回復を望んで、既得権に打撃をあたえて、経済停滞を招くことをおそれ、未来の破滅の危険を許容する選択したのか。この選挙結果は日本が未来の破滅を恐れずに、目の前の景気回復を望んだのであり、他国からは日本が明確に右傾化しただけでなく、軍国主義復活の道を歩く方に踏み出したのではないかとおもわれる危険がある。何しろ、日本はかつて軍国主義国家であり、アジアを侵略した国で、その精算は済んでいないとおもわれているのだ。中国や韓国から見て、今度の選挙結果がどう見えるかを考えることが必要だ。
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