http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/165.html
Tweet |
<北朝鮮>拉致「解決済み」撤回示唆 11月の局長級協議で
毎日新聞 12月31日(月)9時10分配信
野田政権時代の11月に行われた日朝政府間の局長級協議で、北朝鮮が従来の「拉致問題は解決済み」との立場を変更する可能性に言及していたことが明らかになった。北朝鮮は変更の条件として、日本側が何をもって拉致問題を「最終的に解決した」と認めるかの基準を示すよう求めた。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射などで政府間協議はストップしているが、北朝鮮は早期の協議再開を目指しているとみられ、拉致問題で動きが出てくる可能性がある。
局長級協議が行われた当時は、衆院選で北朝鮮への圧力を重視する安倍晋三総裁(現首相)が率いる自民党の勝利が予想されていた。北朝鮮には、日本の政権交代の前に協議の枠組みを作り、安倍政権との交渉を有利に進める狙いがあったとみられる。
局長級協議は11月15日から2日間、モンゴルの首都ウランバートルで行われ、日本から杉山晋輔外務省アジア大洋州局長、北朝鮮からは宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使らが出席した。
関係者によると、宋大使は協議の冒頭、「何としても平壌宣言の原点に戻りたい」と強調。02年の日朝平壌宣言は「北朝鮮が被害者で、日本が加害者である過去の戦争の関係を清算した上で、国交を正常化しようというものだ」とする独自の主張を展開した。
さらに、拉致問題で被害者と加害者が「逆になった」とし、両国関係を元に戻すため、「拉致問題について日朝双方がお互いの意見を言い合う実質的な議論をしよう」などと提案したという。
一方で、宋大使は北朝鮮が拉致を認めて謝罪した02年以降、拉致被害者5人の帰国やほかの拉致被害者の再調査を日本政府が評価せず、逆に制裁を強化したなどと非難。今後、こうした展開になるのを避けるために、拉致問題の交渉の出口を設定するよう日本側に求めたという。
北朝鮮が12月1日にミサイル発射を予告したことで、野田政権は5、6両日に予定された2回目の局長級協議の延期を通告。北朝鮮は予定通りの開催を希望していた。今後も拉致問題に柔軟に対応する姿勢を見せることで、安倍政権に揺さぶりをかけてきそうだ。
安倍首相は就任後、「拉致問題は必ず安倍内閣で解決する」と強調している。日本の制裁解除や巨額の経済支援を引き出すことに北朝鮮側の狙いがあるとみて、今後の北朝鮮の出方を慎重に見極めていく方針だ。【松尾良、飼手勇介】
◇日朝平壌宣言と日朝協議
小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日総書記(いずれも当時)は02年9月17日、日本の植民地支配への「おわび」や国交正常化後の経済協力などの日朝平壌宣言で合意し、拉致被害者5人の帰国が実現した。だが、その後の日朝協議はこう着。08年8月に北朝鮮は再調査委員会を設置する方針を示したが、翌月に福田康夫首相(当時)が退陣すると一方的に延期し、協議が途絶えていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121231-00000001-mai-pol
北朝鮮:安倍政権発足見越し先手 国交正常化の道筋残す
毎日新聞 2012年12月31日 09時17分(最終更新 12月31日 10時03分)
北朝鮮は11月の日朝局長級協議で、「解決済み」としてきた拉致問題に再び取り組む可能性を明示した。「北朝鮮の対応としては考え得るうえで最良だった」(外務省関係者)という提案を北朝鮮がした背景には、安倍政権の発足を見越し、「国交正常化の道筋が消えないよう、野田政権のうちに交渉の枠組みを作る必要があると判断した」(外務省関係者)ためとみられる。
08年以来4年ぶりの日朝政府間協議は、8月の課長級協議を経て、平壌宣言から10年を迎える9月17日をめどに局長級協議の開催がほぼ決まっていた。しかし、野田政権の先行きは不透明で、米大統領選、中国の指導部交代も控えていたことから、北朝鮮は局長級協議を11月までずれ込ませたとみられる。
日本国内では野田佳彦前首相が11月16日に衆院を解散。同時期に行われた局長級協議では、北朝鮮側が突然態度を軟化させた。協議を終えた北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使は同18日、記者団に「拉致問題も協議した」と明言。お決まりの「解決済み」という言葉は使わなかった。
宋大使は協議で、平壌宣言への原点回帰と国交正常化への意欲を強調。北朝鮮は、日本から巨額の経済支援を引き出したい意図があるとみられる。
しかし、実質的な協議進展の条件として北朝鮮が要求した「完全解決」の基準は、今後の交渉で日本側の手足を縛りかねず、難しい政治判断が必要だ。日本側には「新提案は、安倍政権に強い圧力をかけにくくしようと先手を打っただけかもしれない」(政府関係者)との見方もある。
首相は今月28日に面会した拉致家族会のメンバーに、「(北朝鮮との)単なる融和ではだめだ」と強調。拉致対策本部の拡充など対北圧力を強めている。
別の外務省関係者は「制裁が強まれば北は『また一から』と言ってくるかもしれないが、安倍さんには北朝鮮と外交取引ができるとの自負がある」と語る。北朝鮮の意図を見定めながら、実のある解決策を引き出せるかが問われそうだ。【松尾良、飼手勇介】
http://mainichi.jp/select/news/20121231k0000e010078000c.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK142掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。