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http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121229t71014.htm
「未来」分党 東北の落選者沈痛 理念不在に批判の声
日本未来の党が分党を正式表明した28日、同党公認で衆院選に挑んだ東北の落選者は「支持者にわびるしかない」「情けない」などと戸惑いの声を上げた。結党から1カ月、初の国政選挙から2週間足らず。理念不在の内紛劇に、識者からも「政治不信を助長する」と厳しい指摘が飛んだ。
<政治不信助長>
16日投開票の衆院選で、日本未来は山形以外の東北5県に計15人を擁立した。岩手4区の小沢一郎元民主党代表を除き、小選挙区は全敗。岩手2区の畑浩治氏が比例東北で復活当選した。
宮城2区に立った元衆院議員の斎藤恭紀氏は2009年に民主党で初当選後、「新党きづな」「国民の生活が第一」を経て合流した。「脱原発や消費税増税反対など、政策で大同団結したのに情けない」と肩を落とす。
党本部から詳細な説明はなく、分党に至った経緯も分からないまま。今後の政治活動について、斎藤氏は「新党の動向を見て考える」と話した。
<全国で342万票>
日本未来は東北で比例票39万を集め、全国でも342万票を獲得した。宮城5区に立候補した阿部信子氏は「政党名で投票してくれた人に申し訳ない」と言葉少な。今後の身の振り方は「しばらく様子を見たい」と述べるにとどめた。
一方、宮城1区の横田匡人氏は「小沢氏に従って地方組織を整えたい」と生活の党への帰属を表明。「(日本未来は)選挙中から政党として機能していなかった」と語るなど、党運営への不満をにじませた。
今回の内紛は、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事側と小沢系議員の主導権争いが契機となった。岩手県立大の斎藤俊明教授(政治学)は「政策や理念に基づかない分党は有権者への説明がつかず、結党自体が選挙目的と言われても仕方ない。政治不信を増幅させかねない」と指摘している。
2012年12月29日土曜日
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