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2012年12月26日 日刊ゲンダイ
<高額支出にチラつく女性の影>
この男の放蕩ぶりは、やはり変わっていなかった。副総理兼財務相として安倍新政権を支える麻生太郎(72)の政治資金の使い道にはア然だ。野党時代も「政治活動費」と称して、ミシュラン3つ星店や高級クラブへの支出がズラリ。首相在任中に高級店に通い詰め、浮世離れした政治スタイルが国民のヒンシュクを買って自民党下野の“A級戦犯”となったのに、反省の色ナシ。しかも巨額の飲み食いの背後には、ある女性の存在もチラつくのだ。
麻生の資金管理団体「素淮(そわい)会」の09〜11年分の収支報告書を見ると、この男が野党時代に苦汁ではなく、美酒をなめ、冷や飯どころか、うまい飯に舌鼓を打っていたことがよく分かる。
ミシュラン3つ星常連の銀座の高級すし店「すきやばし次郎」に計10回、総額125万5590円の支出を皮切りに、同じく銀座の高級フレンチ「ペリニィヨン」に計7回、総額71万6422円。神楽坂の老舗料亭「千月」に計4回、総額115万1095円……などなど、いずれも予算目安1人3万円を超える高級店に同僚議員や後援者、秘書や大マスコミ記者を引き連れてグルメ三昧。3年間で政治資金から飲み食いに費やしたカネは計638回、総額は1億円近くに上る。
1件あたり10万円、20万円の高額支出もザラ。何カ所もハシゴし、1日に100万円を超す支出が計13回もある。
昨年2月18日には神楽坂の料亭「幸本」に50万円を超す支出をはじめ、高級割烹やクラブなど計15店に1日で約350万円もの大金を落としたほどだ。
うなるほどのカネを持つ大富豪なのだから、「自腹を切れよ!」と言いたくなるが、居並ぶ高級料理店に交じって聞きなれない店への高額支出が目につく。
「オフィス雀部(ささべ)」という東京・六本木の有限会社に会合費として、総額1000万円以上も支払っているのだ。首相在任時と重なる09年こそ1回18万円の支出に過ぎなかったが、野党転落後の10年は計6回、総額303万5000円、昨年は計8回、総額718万円と支出の回数も金額もケタ違いに増えている。
「この会社は六本木の会員制サロンを経営し、麻生氏はその店の上客なんです。経営者の60代女性は銀座の高級クラブの元ママで、麻生氏も足しげく通っていました。2人はとても仲が良く、週刊誌に“昔の愛人”と書かれたこともあります。男女の仲かどうかは知りませんが、麻生氏が頻繁に彼女の店に顔を出すくらいですから、親密な仲であることは間違いありません」(自民党関係者)
こんなカネ遣いの荒い男に財務相として国家財政を任せるとは……。
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