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2012/12/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆重大な覚悟が必要となった2013年
[歴史的岐路となる厳しい選択が待ち受ける政治 経済 外交 国民の暮らし]
外相にハト派の岸田文雄を起用し、韓国には額賀元財務相を特使として派遣するなど、目下のところ、安倍はタカ派外交の爪を隠している。
しかし、鬼門は意外に米国だ。名古屋大客員教授の春名幹男氏が言う。
「安倍首相は前回の総理時代、従軍慰安婦問題について、『人さらいのような強制性はなかった』と言い、米国が不快感を示したことがある。それなのに、今度も『河野談話は閣議決定したものではない』と言いました。米国は警戒していますよ。米は東アジアの秩序を乱すようなタカ派政権は決して望んでいないのです。加えて、安倍さんは過去に核武装に関する発言をした。当然、米国は情報を収集しています」
安倍・自民党は国防軍や集団的自衛権について、「日米同盟を守るため」とか何とか言っているが、肝心の米国に危険視されているんじゃ世話はない。
「もうひとつ、物価目標を掲げた円安政策が危険です。オバマ大統領は輸出倍増計画を立てている。その前提はドル安です。安倍首相の経済政策はそれに真っ向から歯向かう中身なのです」(春名幹男氏=前出)
それでなくても、右翼、民族主義なのに、親米で、しかし、TPPに慎重の安倍は「国際的には古い民族主義とみられている」(国際政治学者の安井裕司氏)。
安倍は対米関係で翻弄され、悶絶し、世界から奇異の目で見られることになる。
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