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今年の日本の政治で一番大きな出来事は民主党政権が崩壊したことだろう。日本国民が史上初めて自らの選択によって政権交代させ、成立した民主党政権。それが崩壊した。その決定を下したのも国民。国民にとって二度目の政権交代の実現である。理由は明白である。国民に約束したマニュフェストを反故にし、官僚や既存支配勢力に擦り寄ったためである。国民の生活が第一という精神を忘却したためである。
眼前で繰り広げられた裏切り行為に国民は呆れ怒り、口先で取り繕うだけの詐欺師集団として民主党を判断したのである。政治家にとって大事なのは、権力に近いか遠いかではなく、国民による信頼であること。それをないがしろにすることは政治家の命取りであること。その指摘に耳を貸そうともせず、権力者の意のままに暴走した。その結果は火を見るより明らかだった。
その結果が安倍自民党政権の復活である。それがどういう事態を招来させるか、それはやがて明らかになることである。
一つ言えることは「国民の生活が第一」の政治を目指した国民の声が、この時点ではいったん失敗し敗北したという事実である。その実現を目指した筈の民主党政権下の3年半を痛苦な思いで反省しなければならない。敗北の原因を他に転嫁し、自らの責任に眼をつぶる安易な官僚主義は用を足さない。自らの問題として真摯に問題を見つめるところから再生の端緒は見いだし得る。歴史を見れば、国民の戦いは敗北の連続である。たった一回の勝利が貴重なのである。その一回の勝利を惨めな結果に終わらせたことが残念でならない。しかし大事なことは、失敗から教訓を得ることである。次の勝利に向けて学習することである。
国民自身について言えば、国民の生活が第一の政治を目指して、どうしたって戦わなければならない局面に必ずなる。国民が黙って安穏と暮らせる政治状況ではないからである。その時、政党がどんな状態であるかどうかに関わらず、国民は立ち上がらざるを得ない。そこにこそ変革の主体があると肝に銘じながら、生きていくしかない。
福井孝典ホームページ「常住不断」http://plaza.rakuten.co.jp/fukuitakanori/diary/?ctgy=1
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