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2012/12/28 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
抜け落ちたグローバル時代の視点
経済再生を最優先課題に挙げる第2次安倍内閣が発足した。安倍首相は就任会見で「強い経済を取り戻す」と強調したそうだ。早速、緊急経済対策の策定に乗り出したと報じられている。
大物というか、それなりの実力者を集めた内閣だ。総裁経験者が2人いるし、直近の総裁選を争った2人も入閣した。政策通もいるらしい。政権としてのパワーは感じられる。頭でっかちや口先だけの連中が大きな顔をしていた民主党政権に比べ、信頼感や安定感はありそうだ。長年、政権与党にいた経験は、やはり大きいのだろう。
ただし、目玉となる経済再生のプランはいただけない。緊急対策に10兆円を投じるようだが、麻生副総理は「最初に額ありきということはしない」と言っている。さらなる増額の可能性もあるようだ。国債発行にタガをはめた「44兆円枠」にもこだわらない。積極的に財政出動するという。
野党時代は、農家の所得補償や子ども手当といった民主党の政策を「バラマキ」と批判してきた。よもや同じ道は通らないだろうと思ったが、甘利経済再生相は対策の中身について、「需要の押し上げ効果が早期に発揮される施策」と話したそうだ。となれば、考えられるのは公共事業である。全国の道路や橋、トンネルを点検し、補修・改修するつもりだろう。
ただ、そのやり方では、金額に応じた需要の創出は見込めても、日本経済の自律的な成長力を呼び起こすのはムリだ。コンクリートに対するバラマキの限界はハッキリしている。
むろん、老朽化したインフラの再整備は必要だ。否定されるものではない。だが、これ自体、「バラマキ」の一形態だ。農家や子育て家庭ではなく、09年衆院選で国民に否定された旧自民党政権が得意とした土建業者へのバラマキである。発想が古いのだ。
新政権に抜け落ちているのは、グローバル時代の視点である。ヒト、モノ、カネが自由に行き交う時代だということを踏まえた上で、多くの企業がどう行動しているかを分析し、その中で日本経済を上向かせるにはどうすればいいのか、具体案を考えなければダメだ。
せっかくの再登板である。自民党は変わったのだというところを見せてもらいたい。
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