49. 2012年12月29日 09:59:29
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民主党時代に政府がはっきりと、「そっちがその気なら、こっちもやってやるぞ」と中国に言えばよかった。「寄らば斬るぞ」の精神です。安倍晋三氏が前回総理の時に、シナとガス田問題で揉め、外務省は「あまり刺激すると相手は軍艦を出してきます」と脅した。しかし、安倍氏が「それならこちらも出せばいい」と言ったら事態は一気に終息した。つまりはそういうことです。 通常兵器での戦闘をやったら、海軍も空軍も日本が遥かに上回っているんです。戦闘機の性能も違うし、パイロットの訓練時間だって5倍以上、違う。 「中国は航空母艦を持った」というが、古いワリヤーグをロシアから買ったはいいけれど、動かなくなって巡洋艦のエンジンを持ってきてくっつけた。航行時間は10時間がせいぜいだ。 艦載機の離発着訓練だってしていないような代物で、世界の専門家からすれば物笑いの種です。 石原伸晃氏が「中国は攻めてこない」と言ったのは、そういう戦力比較の観点からです。メディアも勉強不足だから意味が分かっていないんだろうけど、戦ったら負けることくらい、中国が一番よく分かっている。日本の政府、防衛省は自信を持って「尖閣防衛のためには血を流す覚悟を持って戦う。絶対にこちらが勝つ」と言えばいいのです。 日本の海峡を無断で通過する潜水艦があるなら、威嚇の爆雷の1つでも投下したらいい。日本の潜水艦が中共やロシア、北朝鮮海域に行ったら、当然やられます。韓国領域でも同じだと思う。しかし、日本は絶対にやらない。こんな国は今までなかったんじゃないか。 日本はアメリカの妾として60年やってきて、絶対平和という共同幻想を植え付けられて、腑抜けになってしまった。「無人島のために血を流していいのか!」と言う人もいる。この手のセンチメントが一番、厄介だ。オスプレイもそうでしょう。「事故が発生して、たとえ1人であっても死人が出たらどうするんだ」って、これはただのセンチメントです。 オスプレイの配備について、今沖縄は本島住民と離島住民の意識が乖離しています。本島ではオスプレイ反対運動が盛んですが、石垣や宮古などでは歓迎しています。中国の軍艦がすぐ脇を通っていくのを見ていますから、危機感は強まっています。 オスプレイ配備は必然的なものだと思います。大きな抑止力になりますから。機械に完璧なものなどない。地上を走っている日本のビーグルだって、事故を起こすことはある。 湾岸戦争の時には、湾岸が狭くて航空母艦が入れないので、垂直上昇型の戦闘機を開発しました。戦闘機自体は優秀なものだったけれど、やっぱり随分墜落した。しかし、戦争・戦闘という状況で、日本のように「1人でも死ぬ可能性があったらダメ」というのは、一種のマスヒステリーだ。日本がチベットのようにされて、泣いても追いつかない。 確かに沖縄では、1959年に小学校に米軍ジェット機が墜落し、17名が亡くなったという不幸な事故がありました。しかし一方で、米軍に助けられたことも多いんです。 米軍統治27年の間に、各離島から米軍レスキュー隊により延べ12000人が救助されています。当時の沖縄にはレスキュー用の緊急飛行場もあり、またアジアで最も進んだ医療を持つ米陸軍病院とセットで設置されていて、多くの沖縄住民が米軍のおかげで助かった。しかし、マスコミはそういうことは一切、報じません。 日本の覚悟の問題です。クリントンをはじめとしてアメリカ側も、「尖閣有事の際は対処する」とは言っている。しかし、「日本人が血を流してでも守るという意志を示さない限り、我々は出られない」と言っている。これは至極当然でしょう。 家に強盗が入って来て、子供は殺される、妻はレイプされるという時に、亭主が刃向うこともしないで、窓から逃げて交番に助けを求めるようでは家族を守れません。国家もそれと同じです。 国もそうですが、沖縄県にも県民を守ろうという気概が見えません。本当は仲井眞知事が言わなければならないことです。 にもかかわらず、今沖縄がやっていることは何か。仲井眞知事も第1期目に当選した翌年の3月、本来なら自衛隊機で尖閣に飛ぶはずだったのですが、延期。福岡の中国総領事から脅迫されて4年間、凍結したのです。2011年3月になって、やっと極秘で尖閣視察に行ったという有り様です。 確かにこれまでの知事よりはマシかもしれませんが、それでも今の仲井眞知事の目には「媚中」しか見えていません。いつも肝心な時は、沖縄ではなく北京にいます。2011年の尖閣開拓記念の日(1月14日)も参加せず、北京詣で。岩国にオスプレイが陸揚げされた日も北京にいて、唐家璇元外相からオスプレイについて色々と言われて、真っ青になったそうです。仲井眞知事の先祖は中国から渡ってきたそうで、北京空港に降りた所から、彼の呼び名は先祖の「蔡」になるという話まであるくらいです。 また、中国からの観光客誘致や投資の呼び込みに躍起になっています。信じ難い話ですが、2011年11月17日には、上海で「沖縄投資セミナー」を開催しました。沖縄の軍用地は利回りが高いなどといって、売り込んでいる。 県内の実業家の中には、尖閣周辺の資源を中国と共同開発し、「沖縄はこれを原資に日本から独立しよう」などと、とんでもないことを考えている人までいるのです。 経済と国家の誇りを同レベルで考えるなと言いたい。 危ないのは尖閣だけではないんです。中国は沖縄本島そのものも「中国の領土」と言い始めています。それに乗っかる日本人もいる。 沖縄が日本の一部で本当に良かったと思う。日本を、シナに国を奪われたチベットにしたくない。そのためなら、経済的利益を失ったっていいじゃないか。 尖閣を失ったら、一点突破で国そのものを失いかねない。冗談じゃない、それだけは絶対に避けなければいけません。
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