http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/801.html
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転載する記事に拠れば、規制委の田中俊一委員長は、安全基準に達した原発にはできるだけ早く「お墨付き」を出す意向を示したという。
すぐ下の「未来」問題でも書いたが、安全基準に達したというのは、これまでより確率論的にリスクが低減されたというものでしかない。
福島第一原発の過酷事故の原因や対応の不備について、まったくと言っていいほど、検証と総括がなされていない状況で“安全基準”なる概念を持ち出すことは犯罪的とも言える。
安倍首相は、電力需給を考慮し、原子力規制委員会の安全審査をクリアした原発は活用する方針を示唆したというが、電力需給だけを考えれば、電力会社を保護するための規制で死蔵されている自家発電を活かすことで原発に依存する必要はなくなる。
統治者が原発にこだわる理由としては三つほど考えられる。
● 火力発電の燃料をほぼ100%輸入に依存していることから、いざという時のために、原発を発電源として確保しておきたい。
● 東芝・日立・三菱重工(日立と三菱は部門統合へ)を核とした裾野の広い原発産業を維持したい。
● 米国との関係で手をつけられないとわかっているが、どうなるかわからない世界を考え、核兵器を開発できる条件を確保しておきたい。
電力料金云々は、電力需給と同じく、原発を存在させる理由にはならない。
気持ちはわからないではないが、福島を経験した現在、それらと秤にかけても、原発を動かし続けるメリットはない。
原発稼働を即時ゼロにすることを出発点にして、多様な電力供給方式を模索することこそが、経済的利益も含めて、これからの日本にとっての利益である。
※ 関連投稿
「[ぶれない原発廃止への道]即時ゼロ稼働:原発国有化による廃炉:立地地域の就業確保と自治体財政支援:核廃棄物最終処分」
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/226.html
「[ぶれない原発廃止への道]選挙戦術としての「脱原発」なのか、きちんと国策化をめざす「脱原発」なのかの見極めが重要」
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/164.html
「“大嘘”をつき続ける政府と原子力ムラ:正しいとされている「1号機ICの手動停止」は犯罪と言える誤対応」
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/208.html
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原発再稼働、判断は来年7月以降に
2012/12/27 1:20
安倍晋三首相は26日夜の記者会見で、原子力発電所の再稼働問題について「当面の電力需要にどう対応するか、直ちに検討していかなければならない」と述べた。電力需給を考慮し、原子力規制委員会の安全審査をクリアした原発は活用する方針を示唆した。ただ規制委の新安全基準ができるのは来年7月。再稼働の判断は早くても来年夏以降になりそうだ。
安倍政権は安全な原発を選ぶ仕事は規制委に一任する。規制委の田中俊一委員長は同日の記者会見で「許可を出すまでの日数は原発ごとに違う。通常は年単位でかかるが、そうならないようにしたい」と指摘。安全基準に達した原発にはできるだけ早く「お墨付き」を出す意向を示した。
安倍首相は記者会見で「3年間で稼働すべきかどうかという判断を進めていく」と語ったが、規制委が判断するのは安全性だけ。再稼働には原発の立地・周辺自治体など地元の理解が欠かせず、政治判断が要る。来夏に参院選を控えるなか、政治手続きをどのように整えるかが課題になる。
規制委を外局に持つのは環境省だ。安倍首相は自民党前幹事長の石原伸晃氏を環境相兼原子力防災担当相に起用した。環境省幹部は「知名度の高い石原氏の説明能力に期待したい」と語る。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2602B_W2A221C1EE8000/
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