http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/797.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7733.html
2012/12/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
こりゃダメだ あの麻生太郎が副総理・財務相・金融担当相だと!?
第2次安倍内閣がきょう(26日)発足する。新聞がブチ上げた閣僚、党役員人事は二転三転したが、改めて組閣名簿を見ると頭がクラクラしてくる。
参院選で惨敗を食らい、お腹が弱くなって腹痛で政権をブン投げた安倍晋三が首相で返り咲くというのもムチャクチャなのに、副総理と財務大臣を兼務するのは、これまた3年半前の総選挙で国民から三くだり半を突きつけられた麻生太郎なのだ。漢字もロクに読めず、小学生にまで笑われた男が、意気揚々と政権の中枢に舞い戻ってきたのである。
「麻生氏は組閣前から大ハシャギでした。先の総裁選で安倍勝利を決定づけた一番の功労者ですからね。いまや組閣人事にも口出しするほどで、完全に舞い上がっています。そんな麻生氏を周囲も持ち上げる。官房長官の菅氏なんて『麻生さん、麻生さん』と露骨にゴマをすっています。こんな調子だから、麻生氏は余計にふんぞり返る。誰が総理だか分からない、なんて声もあります」(自民党関係者)
先の衆院選で自民党は圧勝した。とはいえ、その得票は小選挙区では全有権者の24%だ。つまり、国民の大多数は自民に「ノー」のままである。それなのに、このハシャギぶり。この臆面のなさが、ますます腹立たしくなる。
麻生がこれまで何をやったというのか。趣味のマンガが高じて、秋葉原のオタクの人気はあるが、首相時代の実績はゼロだ。それどころか、年金崩壊が露呈したところに後期高齢者医療制度を放置し、老人をイジメ、弱者を切り捨て、支持率はひとケタ台にまで下落した。その結果、自民党を下野させた希代の能なし首相だったのだ。
◆十四光のボンボンが「ガハハ」と高笑い
そんな男が、民主党の失点と悪運の強さだけで、またぞろ国政の要職にカムバックし、わが物顔で「ガハハ」と笑っているのである。
そもそも麻生の場合、国のかじ取りどころか、政治家としての資質さえ怪しい。吉田茂の孫というブランドと、曽祖父がつくった炭鉱会社の社長を継いだ“十四光”がなければ、今ごろ何をやっていたか。
苦労知らずのボンボンで、クレー射撃はオリンピック代表(41位)になったが、それ以外は「週に6冊読むのがオレの義務」というマンガ大好き人生だ。マンガを否定するつもりはないが、お気楽なものだ。ついでに言うと、大学は学習院。教養とは程遠い政治家なのだが、加えて、庶民感覚のカケラもないから、リーマン・ショックで国民が悲鳴を上げているのに、夜な夜なホテルの高級バーをハシゴしていた。自民党が下野し、冷や飯を食っていたときでさえ、麻生はぜいたくの限りを尽くしていたのだ。
「本当に腹が立つ話です。麻生氏の地元の福岡県飯塚市は、全国有数の生活保護“依存地帯”ですよ。その数は毎年のように増え続け、世帯数にして4617世帯、生活保護率は全国平均の3倍を超えます。彼らの多くは借金を抱えていて、役所で生活保護を受け取った途端、後ろで待つ借金取りから取り立てられている惨状です。麻生財閥の繁栄の陰で、住民は貧困にあえいでいるのに、あの人には分からないんですよ」(地元政界事情通)
これが地元の声なのである。自分の城下町の窮状すら救えない男が、デフレ不況にあえぐ日本経済を再生させることができるのか。国民の生活を守れるのか。ちゃんちゃらおかしい。口曲がりの坊ちゃんが国家の根幹を指揮するなんて、悲喜劇というか世も末だ。
◆デタラメ大臣は麻生だけじゃない絶望
絶望的な気分になるのは、いわく付きの“前科持ち”大臣が麻生ひとりではないことだ。
法務大臣に決まった谷垣は、民主党と消費増税を“談合”した揚げ句、野田ペテン首相にやりたい放題やられて、総裁を引きずり降ろされたばかり。
環境相の石原伸晃は総裁選中に「福島第1サティアン」なんて失言や暴言を連発し、安倍に完敗するテイタラク。
こんな死に損ないの亡霊たちが息を吹き返して、わが物顔でひな壇に上り、その脇はというと、沖縄・北方の山本一太のような“お友達”が並ぶのだ。
安倍は「挙党一致」とか「盟友」「ベテラン」なんて言葉でカムフラージュするのだろうが、この組閣はズバリ、旧態依然の派閥順送りと、安倍の“お友達”で固めただけの組閣だ。適材適所とはまったく違うし、これで「危機突破」内閣とは笑わせる。みんなで仲良く利権を分け合いましょう。権力の甘い汁を吸いましょう。それだけの組閣なのである。
その証拠に、前回も経産大臣として入閣した甘利が、今度も経済再生担当大臣として入る。電力業界ベッタリの甘利は、ゴリゴリの原発推進派。一事が万事の人事である。政治評論家の森田実氏がこう言った。
「本当に呆れました。3年半前の政権交代がなければ、次の大臣を狙おうとしていた面々ばかりじゃないですか。国民のために何をしたいかではなく、安倍に近いとか、何回当選したかという基準でしかない。何の反省もなく、政権交代前とまったく変わらない自民党政治が戻ってきただけです。しかし、勘違いしてはいけないのは、この内閣は民主党の集団自決によるオウンゴールで誕生したものだということ。戦後最低の投票率が示しているように、国民はこの政権にまったく期待していないのに、もうやりたい放題を始めたのです」
鉄面皮というか、厚顔というか、その象徴が麻生ということだ。
◆これはA級戦犯復活内閣だ
「国民の大半が『もう二度とこんな連中の顔は見たくない』と怒った人物ばかりが入閣しました。安倍氏は、野田聖子、高市早苗と女性2人を党三役に就けて少しでも新鮮さをアピールしようとしてますが、ひと皮めくれば、この政権の正体は一目瞭然です。この国をダメにした“A級戦犯”復活内閣です。それなのに、自民党と同様、二度と既得権益を手放したくない財界や大マスコミは安倍政権をヨイショしている。それがますます、この政権をいい気にさせている。国民は次の参院選できっちり、民意を伝えなければいけません」(政治評論家・本澤二郎氏)
さもないと、安倍・麻生政権はとんでもない暴走を始める。この人事はそれを明確に物語っている。
◆第2次安倍内閣の顔ぶれ
総理 安倍晋三 (58)F町村派
副総理兼財務・金融 麻生太郎 (72)J麻生派
総務 新藤義孝 (54)D額賀派
法務 谷垣禎一 (62)J谷垣G
外務 岸田文雄 (55)F岸田派
文科 下村博文 (58)E町村派
厚労 田村憲久 (48)E額賀派
農水 林 芳正 (51)参B岸田派
経産 茂木敏充 (57)F額賀派
国交 太田昭宏 (67)E公明党
環境兼原発 石原伸晃 (55)G石原派
防衛 小野寺五典 (52)D岸田派
官房 菅 義偉 (64)E無派閥
経済再生 甘利 明 (63)I無派閥
復興 根本 匠 (61)E岸田派
拉致・国家公安 古屋圭司 (60)G無派閥
沖縄・北方 山本一太 (54)参B無派閥
少子化・消費者 森 雅子 (48)参@町村派
行革・公務員改革 稲田朋美 (53)B町村派
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK141掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。