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2012年12月26日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆冥界をさまよう、手足のない「幽霊政党」である民主党が12月26日、新代表に海江田万里元経済産業相を選出した。投票総数145、有効投票数145、馬淵澄夫候補54、海江田万里候補90、無効1であった。
しかし、一度死滅した民主党は、再び蘇ってくることができるであろうか。民主党復活には、まず、霊界において、「魂の復活」が先決となる。いまは、どこから見ても「魂」のない「抜け殻」にすぎない。
せっかく「友愛精神」という立派な「魂」(ルーツは、フリーメーソンの「友愛=フラタナティ」)を持ちながら、民主党のメンバーの大半は理解せず、無視してきたからだ。であるならば、何をもって「魂」とするか、定めなくてはならない。そのうえで「入魂」となり、蘇生が始まる。
だが、複雑怪奇な現代社会において、多くの人々の心=魂と共鳴、共振し合う「魂」を定めるのは、決してたやすいことではない。現実主義が幅を効かせて、「功利主義」「実用主義=プラグマティズム」が主導している世界では、夢やロマンを抱かそうとする「魂」は、もはや通用しなくなっているかも知れない。それでも、魂を揺さぶられ、「血湧き、肉躍る」ようなワクワクする未来づくりを提示してもらいたい。
◆それには、確かな歴史観のうえに立った新たな挑戦が求められる。言うなれば、「文明史への挑戦」ということだ。
ユダヤ教史観、キリスト教史観、マルクス主義唯物史観、仏教史観、皇国史観、文明の衝突史観、マヤ文明史観等々、歴史観は様々である。
現実には、没落しつつある米国、没落から再生しつつある欧州、分裂して新たな脱皮段階に入っている中国、戦乱を克服して世界の中心になろうとしているイスラム等々、地球は、大きく変化しようとしている。
このなかで、日本は、「保守2大政党」「保守革新」などの既成の対立概念ではない、新たな対立軸が必要とされている。自民、民主、日本維新、公明、社民、共産など」の既成政党を、一束にして対峙できる政党、政治勢力を結集する時代になっている。この新しい勢力のモデルこそ「欧州緑の党」である。
◆けれども、残念ながら、死滅している民主党には、既成政党の枠組みのなかから抜け出すエネルギーは、いまはない。
それどころか、これまでの民主党内には、「利権漁り」「口利き料抜き取り」「金融ブローカーまがいのサヤ取り」などで蓄財に血道を上げてきた者が少なくない。さながら、野党の集団であった。
何よりも、野田佳彦首相が、「ウソつき首相」の烙印を国民から押された罪は、深く重い。それほど、多くの国民が受けた傷は、大きいということだ。「入魂」して蘇生しようとするならば、国民の信を取り戻すのが、先決であり、これが、海江田万里代表が、真っ先に取り組むべき仕事だ。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表は、日本未来の党の嘉田由紀子代表が、小沢系国会議員団(17人中16人)を統率できないと判断して、戦略・戦術の見直しを考えている
◆〔特別情報@〕
日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)が、党人事をめぐって、無理な人事案を独断で事前にマスメディアに流したうえに、結党(11月28日)して初めてとなる衆参国会議員による両院議員総会で、賛否を問うことなく、丸のみさせようとしたことから、猛反対されて、党運営が暗礁に乗り上げている。嘉田由紀子代表も、飯田哲也代表代行ともに国会議員ではなく、「ノーバッチ」にもかかわらず、国会議員17人(衆院議員9人、参院議員8人)のうち、16人が小沢一郎元代表に近い議員で、社民党を離党してきた阿部知子衆院議員だけが、非小沢系のため、嘉田由紀子代表が、国会議員団を統率するのは、事実上、無理がある。小沢一郎元代表は、2013年7月の参院議員選挙を控えて、早急に態勢を整える必要があり、重大な決断を迫られている。
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