http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/720.html
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総選挙後の大手メディアの報道の仕方で非常に気になる点がある。それは明日(12月26日)発足する第二次安倍政権のこれまでの一連の報道内容だ。NHKのテレビでの解説などは非常に好意的な扱いを嬉しそうにしている(他局は推して知るべし)。顔がほころぶのを押さえるようにする様子がうかがえる。我々NHKの報道は間違っていなかったんだと言った感じだ。
閣僚を選ぶのに前振りから決定するまでを丁寧な扱いで、期待感を膨らますような論調ばかりが目立つ。総裁選で対立候補になった、石原伸晃氏、林芳正氏、前総裁の谷垣氏、前首相の麻生氏の起用、また野党時代功績のあったと言われる甘利氏や茂木氏など挙党態勢を築いて政権を担う雰囲気づくりに全面協力の様子だ。
例をあげると、
安倍内閣、経済を重視…麻生・甘利・茂木氏軸に
読売新聞 12月25日(火)8時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00001112-yom-pol
法相に谷垣氏、小渕氏入閣へ=第2次安倍内閣、26日に発足
時事通信 12月24日(月)15時58分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00000036-jij-pol
安倍内閣 外相に岸田氏 原発担当相は山本一太氏
産経新聞 12月25日(火)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121225-00000069-san-pol
安倍内閣にデフレ脱却の「司令塔」 民主の失敗教訓に
産経新聞 12月25日(火)7時55分配信
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/617236/
文科相に下村氏 復興相に根本氏の意向
NHK NEWSWEB 12月24日 4時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121224/k10014391201000.html
民主党の代表選挙の報道に関しては余裕さえ感じられる。高みの見物だ。どう転んでも痛くも痒くもない。分裂しようがしまいが、今回残った半分は自民党にいたとしても全く違和感のない政治家だ。日本維新の会も全くの補完勢力なのだから、分裂することがあっても、3分の2は自民党にいつでも戻れる政治家たちだ。
至れり尽くせりの好意的な報道姿勢に、却って危機感を感じる。本当の狙いは、来年の参院選でねじれ現象の解消にあると読んだ。それまでは、お行儀よくするに違いない。領土問題や靖国参拝はそれまで封印しつつある。原発推進、消費増税、TPP参加に反対する政治的影響力を、できるだけ削ぐ計画を着々と進行させている。
今回の選挙で惨敗した未来の党(得票数に非常に不思議な部分があるが)に隠れた小沢一郎氏を完全に封じ込めようと必死になるに違いない。今の報道はその方向だ。誰か裏でシナリオを書いて進めているブレーンがいるに違いない。しばらくはほころびを出しそうもない用意周到さだ。次の参院選でねじれを解消すれば、3年間はフリーハンドを持つことになる。そうなれば、ほとんど怖いものなしになってしまう。
いま公明党と連立を組んでいるが、参院選でねじれ解消がはっきりすれば、公明党を切り捨てても、憲法9条改変、教育制度の管理強化などが可能になるだろう(衆院選の結果のように)。そうなれば、日本の自主独立など向こう100年ぐらいは不可能になりそうだ。国の形態がすっかり変わってしまうかもしれない。
日本は金持ちと貧乏人(支配者と被支配者)だけになり、世界の核廃棄物の処理地となり、国防軍(現自衛隊)は米軍に組み込まれるなど、ますます米国に隷属する方向に進むだろう。許せないのは日本人の一部がこういう動きに、自主的かつ積極的に加担していることだ。
不安が的中しなければ幸いなのだが。
矢津陌生ブログhttp://yazumichio.blog.fc2.com/blog-entry-271.html より転載
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