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「未来の党」が大敗後の党体制改革で混乱中と報道があるが、嘉田代表の「要職に起用しないのは小沢氏と私との約束」を公言したことが、動きがとれずなくなっているが、主因は小沢一郎氏抹殺を意図した西松献金事件、陸山会事件を事件化した国家権力とそれに協働したマスメディアです。
当方は小沢一郎氏の親派ではないが、小沢一郎氏に関わる一連の西松献金事件、陸山会事件は、小沢一郎氏抹殺を意図した国家権力の乱用による事件化であり、マスメディアがそれに協働したと思っております。
ブログ「Sekilala&Zowie」様のエントリー『【月刊「マスコミ市民」】「小沢一郎事件〜今様政治家暗殺事件」〜編集代表大治浩之輔氏』で、月刊「マスコミ市民」編集代表大治浩之輔氏のコラム「小沢一郎事件〜今様政治家暗殺事件」を紹介しております。
エントリーは、大貫 康雄氏が『日本の民主主義化の芽をつんだ“小沢一郎暗殺事件”』で大治浩之輔氏のコラムを解説して紹介しています。
大治浩之輔氏のコラムは同感の思いであり、大貫 康雄氏が解説で、日本未来の党で揉めている人事について、
”「問題は、嘉田代表に誰が耳打ちしているかが気になるが、マスコミにわざわざ餌をばら撒くことも、彼らを喜ばすだけだ。」”
のコメントは同感の思いで傍観していました。
守旧グループにとっては、小沢一郎氏は宿敵であり、抹殺の機会を狙っており、契機は西松建設の外為法違反で、本ブログ「西松違法献金事件は、守旧グループの思惑が臭いますね。(No1)」で、
”「麻生首相は、情報好きで、官邸のインテリジェンス能力強化を主張していていた漆間前警察長官を、昭和48年以来の警察庁から官房副長官に任用したことは、麻生首相には、当初から思惑があったのでしょうね。
漆間官房副長官は、小沢代表の材料を注視しており、西松建設の外為法違反事案に関連し、政治資金規正法違反で小沢代表事務所の嫌疑を知り、積極的に情報入手し、検察は、阿吽の呼吸で、小沢事務所の証拠集めをし、時効を理由に、強制捜査・逮捕劇になったのでしょうね。
政府は、小沢事務所の黒の確証をもっての逮捕劇の情報をもっていたんで、小沢代表の強気の記者会見を見て、今は序の口で騒ぐ時ではないという大人の静観の態度を示したのでしょうね。」”
と推測しました。
西松献金事件は、麻生首相の意を汲んだ漆間官房副長官(前警察長官)が検察組織に働きかけ、検察が事件化したが先行き不透明になり、訴因変更し、事件そのものが消失したのです。
その後、小沢一郎氏の陸山会事件は高裁での判決で無罪が確定したが、「小沢一郎氏に説明責任、道義的政治責任がある」と批判してきたマスメディアは無罪確定後は、本来なら小沢一郎氏への風評被害の発信元であり何らかの謝罪を声明すべきであるが沈黙のままですね。
嘉田代表は、無罪の小沢一郎氏と合流の際に、マイナスイメージの払拭する努力をすべきであったが、「要職に起用しないのは小沢氏と私との約束」を公言した事が、その後、選挙活動にも党内人事にも足かせになっているのです。
未来の党の大敗については、本ブログ「解散総選挙:自民大勝、民主大敗は予想できたが?維新は思惑通りで未来は戦略ミス(雑感)」で、
”「「日本未来の党」が政策発表をする場面は、小沢一郎氏を同席させ、無役であるが民主党に政権交代を実現させてくれた国民の約束(マニフェスト公約)を土俵は変わっても貫徹する所存を語らせれば良かったのです。
どうせ、守旧勢力の宿敵は小沢一郎氏であり、メディアから小沢傀儡政党と言われるのは計算でき、正々堂々と「卒原発」「女性活力」の嘉田未来の党であるが、また、民主党マニフェスト公約実現の実現の政党ですと公言することが賢明だったのです。」”
と、小沢傀儡政党の喧伝への「要職に起用しないのは小沢氏と私との約束」が制約になった初動ミスが大敗の主因ですが、元をたどれば、国家権力による小沢抹殺とメディアの協働による産物ですね。
嘉田代表が知事との兼任を問われ、党の組織体制の改変がニュースになっているが、小沢一郎氏の親派から批判の声があり、メディアも「未来の党」には未来がないという論調で風前の灯火扱いですね。
嘉田知事が今年の2月に、未来政治塾を立ち上げ、「政治は未来をつくるもの。「遠い」政治を「近い」政治へ。」のキャッチフレーズで、
”「明治以来の日本の統治機構を変える改革もはじまろうとしている。改革の方向性を共有しながら、日々の暮らしを背負う女性ならではの視点、未来に不安を抱く若者の視点、大都市にはない地方の視点を補完しながら、地方の経済、文化、社会の自律をめざした地方自治が今、求められている。」”
との問題意識を提起し、、
”「いわば政治シロウトが政治家に飛び出すための仕掛けである。一方で「この人なら投票をしたい」と思う選択肢が増えると、投票率も高まり、政治の質はあがる。今、少子高齢化が進む中で国民が抱く未来への危機感と、政治の未来への責任を共有できる、そんな政治家を1人でも多く増やしていきたい。」”
と、地方の女性にも、若者にも、政治を身近にし、未来への危機感と政治の未来への責任を共有できる政治家育成のスキームを目指すと発言しておりますね。
主旨は、地方政治の質の向上ですが、曲解すれば、既成政党への対抗策として嘉田知事の親派の拡充策を意図しているとも解釈できます。
一方、未来の党と合流した「国民の生活が第一」代表だった小沢一郎氏は、主権在民の哲学を持ち、小沢一郎政治塾は2001年に開講し、日米・日中の交流が世界の平和と安定に不可欠の考えで、米国、中国との草の根レベルの国際交流活動を続けており、政治良化は国民の政治へ関心・参画度UPという共通認識では嘉田知事とは相通じる部分があったのでしょう。
嘉田知事が、小沢一郎氏から打診を受け、小沢一郎氏の政治哲学に共感し、「日本未来の党」を「びわこ宣言」をし立ち上げしたが、市民運動による純な地域政党の色濃い政党であり、「要職に起用しないのは小沢氏と私との約束」を公言することで、純な体質を保持出来ると思ったのでしょうね。
世の小沢一郎氏を「政治は数、数はチカラ、チカラは金」の金権政治家という風評であるが、「政治は数、数(多数決)は民主主義」であるのも現実であり、現実主義の橋下市長の自己実現の論法です。
嘉田代表が純な地域政党から全国政党を目指すのであれば、女性の「一途で割り切り」も必要だが、パワーゲームには清濁併せ呑む打算も必要であり、嘉田代表の「要職に起用しないのは小沢氏と私との約束」は公言することは性急であり、解決策を狭めましたね。
マアー、未来の党には年内の分裂するか、一皮向けるかは嘉田代表の器の問題ですね。
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