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不正選挙の可能性を別にすれば、今回の脱原発勢力の大敗の主因は、各党が「脱原発」という政策よりも自党の維持拡大を優先した結果、共闘できず、有権者の目には票目当てにカッコつけてるだけ、と見透かされたからだ。
この反省なしに参院選でのさらなる惨敗は避けられない。
各党の支持者には自分の支持政党の維持拡大を最優先する気持ちがあるので、党の幹部も自然にそうなってしまうのだ。
さて共産党は各小選挙区に一万から二万の票を持っている。
彼らとの選挙協力抜きに「脱原発」が実現できるものなら誰も苦労はしない。
しかし地球と人類の残された時間を考えると、もうそんなラクをしている余裕はない。
共産党は「自分のプライドが第一」の政党だ。東大卒のエリート幹部たちは、勉強のしすぎで頭がコチコチの子供なのだ。
一方、「未来」の多くの議員と支持者もたぶん、「偽善と独善かつ隠れ体制派の共産党と組むなんてありえない!」と思っているだろう。これも子供だ。
両者に対して小沢一郎は、政策の実現のためなら共産党との選挙協力も辞さないほどの、政界では数少ない大人だ。「国民の生活が第一」の実現のためなら「国民の生活が第一」の党名を捨てることができるほどの超リアリストなのだ。皮肉ではない。嘉田由紀子が小沢一郎を「ピュア」と表現したのはたぶん、その辺が良く分かっているからだ。
さて「脱原発」の実現にとって最大の障害は「プライド」だが、それを捨てることを共産党幹部に期待するのはほぼ絶望的。が、決して不可能ではない。「未来」の支持者たちがご近所の共産党支持者と危機感を共有して意思疎通を図れば、だ。これが大規模に成功すれば、石頭の共産党幹部も同調せざるをえない。
しかしその前に準備が必要だ。まず「未来」の支持者は「未来の党」に対して、「共闘」への圧力を加える。「共闘できなければ党員、サポーターをやめる」と言えばいい。そして嘉田代表に、「放射能による破滅から人類と地球を救うため、共産党を含めたすべての脱原発支持政党と共闘したい。我が党はその実現のためならすべてを投げ打つ覚悟がある」とあらゆる機会に強調させる。「そんじゃ、まず小沢を捨てろ」というふざけた外野の声は、新党大地や社民党などが「脱原発を断固として主張している小沢氏を外すなど論外」と反対するので大丈夫。
この「嘉田発言」の繰り返しが、共産党の素朴かつ生真面目な末端党員たちを徐々に振り向かせる。もちろん赤旗は、
「『脱原発』の名の下に共闘すべきとの声があります。しかし一見もっともらしいこの発言の裏には、改憲論者で『壊し屋』、かつ『政治とカネ』の問題で3人の秘書が有罪となっているにもかかわらず、いまだに説明責任を果たそうともしない国民世論無視の小沢氏がいます。小沢支配の未来の党の本当の狙いとは何でしょうか。『脱原発』は大事ですが、わが党の即時ゼロと未来の党の十年後とではまったく違います。他にも無視できない政策の違いが多々ありますので、共闘などありえません」
などと幼稚なことをまた書くかもしれない。
しかし少なくない末端の党員たちは「他党が共産党嫌いで協力してくれないから脱原発が実現しない、というのは本当だろうか。本当はうちの党の頑なさこそが脱原発勢力の結束の障害になっているのではないだろうか」との疑問を持つ。
この「嘉田発言」を切り札にして、「未来」支持者は、共産党の末端党員たちに熱心に働きかける。「すべてを投げ打つ覚悟」の部分に不安を覚える人もいるだろう。しかし共闘する政党は他にもいろいろあるので、未来の党が共産党化することなどありえない。
こうしてすべての脱原発支持政党の共闘が実現し、街頭やネットやマスコミ(は小沢小沢と騒ぐか無視するだろう)で盛んに訴えれば、国民は「今度ばかりはあいつらもマジかも」とか「選挙の票目当てだけで言っているとは必ずしも言えんだろ」となり、脱原発支持勢力は参院選で善戦する。
私はこれまでも複数の共産党員の知人たちに以上のようなことを言ってきたし、共産党専属職員にも知人があるから、そちらにもガンガン言うつもりだ。
「子供の命や地球と人類の存亡と、党のプライドとどっちが大事だ」
「あなたたち末端の党員が黙っているから、幹部連中の石頭が直らないんだ」
「党の幹部たちに、他党と共闘すれば独自性が薄れて支持者が減るどころか、逆に共産党は独善的でなくなったと支持が増えるだろう、と教えてやれ」
「これ以上、政策の実現よりも党のプライドを重視するなら党員をやめる、と圧力をかけろ」
などなど。しかしこういった説得に効力を持たせるためには、嘉田代表と所属議員たち自身ががもっと発信しないとダメで、そのためには「未来」の支持者が猛然と声を上げて彼らの尻を叩かねばならないのだ。
共産党の行き過ぎた独自路線を変更できるのは末端の共産党員しかいない。「未来」の支持者が彼らを動かすために頭を柔らかくできるかどうかだ。それができなければ脱原発など夢のまた夢。なにしろ相手は自公民維と米官財報。共産党がさらなる高齢化で自然消滅するのを待っていたら、地球の大部分が破滅するかもしれないのだ。
国の全支配層とその背後のアメリカの一部勢力、「脱原発を」を阻むこれらの強大な敵と戦うには利用できるものは何でも利用すべき。各脱原発支持政党が互いを利用し合うのは当然。互いに毛嫌いしてそれぞれが勝手にやるのは愚の骨頂。甘すぎる。それでは敵の思う壺。脱原発をまじめに願っている多くの無党派市民からすれば「おまえらやる気あんのか!」となる。
しかし阿修羅の住人には、子供じみた共産党どころか、みどりの風や阿部知子、果ては小沢氏が期待している嘉田氏さえ喧しく批判する人々がいる。小沢氏を見習ってもう少し大人になれないものか。小沢氏が隠れて表に出てこないのは、小沢嫌いの脱原発勢力との連携をまだ諦めていないからだ。「脱原発」という「国民の生活が第一」の政策の実現のためならどんな我慢でもできる大人だからだ。
「国民の生活が第一」の理念を一番理解していないのは案外「小沢が第一」の小沢支持者かもしれない。「オ、ザ、ワ!」と叫ぶ聴衆を見て、「本当に分かってくれてるのかなあ」という心配で素直に喜べずに苦笑している小沢氏の顔が筆者の目には浮かぶ。まして、無党派の脱原発支持者には「支持者がアレなら、やっぱり小沢の『脱原発』は選挙目当ての偽物だな」と映るかもしれない。
頼むから阿修羅の住人、頭を冷やしてくれ。大事を成し遂げるには忍耐が必要だ。
共産党やマスコミは悪というより子供なのだ。こちらが頭に血を昇らせて怒れば怒るほど相手はますます喜んで叩いてくる。大人が子供を諌めるように丁寧に相対するのが一番いい。
田中康夫が梶原放送局で小沢氏についてこう言っている動画がネットで見れる。「(マスコミに)北風吹かせたってしょうがないんだよ」と。
小沢氏のことが大嫌いだと思っている人々も協力せざるをえないように仕向けなければ、「脱原発」のような大事業は成就せず、未来の放射能地獄の地球で悲惨な人生を送る子孫たちから怨まれるのは我々なのだ。
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